「チョゴリ」と呼べる条件とは?という問いへの私なりの答え。

「チョゴリ(韓服)」の進化が多様な方向に進むなか、見る人・着る人の中から「これってチョゴリ(韓服)と呼べるの?」という疑問も出てきている。そこに、つくる人(デザイナー)の立場で私なりの答えを提示してみました。 ときどき更新するかも。
ファッション
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あるパパ🐹@大阪ハーフ @r_papa21
@song_luu 質問!チョゴリだと言える最低限のライン(形とかそういうの)はどこにあるのですか?コルムがなくてもトンジョンがついてる丈の短い上着ならOK?チマやパジはほぼ自由なデザインっぽいし。
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
.@r_papa21 「チョゴリ」というのは韓服の上衣全般を指す言葉です。だから、丈の長短・コルムの有無に関わらず、韓服の上衣なら全部チョゴリと言ってもオッケーなのです。「チョゴリ」のなかにミンチョゴリ、パンフェジャン、サムフェジャン、チョッサム、マゴジャとか色々あるのね。
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
.@r_papa21 で、「チョゴリと呼べる最低限のライン」は何か…はデザイナーそれぞれに違います。チョゴリと言うより、「韓服」をどう解釈するかによって差が出るものだと私は思います。 私は襟の形状と全体のシルエットに拘るけれど、例えばシャネルは色使いに着目して韓服を再解釈しました
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
.@r_papa21 韓服も時代によって形が様々だから、どの時代のものを参考にするかによっても大きく変わります。私は朝鮮王朝時代(1800年代頃)の韓服シルエットが好きで、その再現になるように心がけています。胸元がコンパクトでチマがふんわり広がる상박하후上薄下厚のシルエットです。
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
.@r_papa21 たとえばこのヘミル韓服は高麗時代の韓服をモチーフにしています。一見すると韓服?和服?ということで物議を醸したりもしたんだけど、高麗時代の韓服についてよく知ってから見るとちゃんと韓服に見えてきます。instagram.com/p/39_IAHkpxf/
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
@r_papa21 ヘミル韓服のデザイナーも、自身のブログでそれを丁寧に説明しているしね。ちょっとリンク見つからないのでこれはあとで紹介します。
あるパパ🐹@大阪ハーフ @r_papa21
@song_luu て、ことは乱暴になるけどぶっちゃけデザイナーがこれ韓服・朝鮮服だって言い張ればOKなわけ?だからそれ違うだろって思えるものも中にはあるってことか。あ、そんいさんのデザインしたやつじゃないよ。
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
.@r_papa21 デザイナーが「これは韓服だ」と言い張ればOKという側面もあります。でも、見る人・着る人を納得させるものでなければならないのも事実ですよね。そのためにデザイナーたちも苦心して研究したり、時には丁寧すぎるくらいに説明したりしてるんだと思います。
あるパパ🐹@大阪ハーフ @r_papa21
@song_luu て、ことはやっぱりある程度の見た目はどの時代のものかは別としてベースに過去の民族衣装を基本にしていないといけないってことか。それがデザイナーによって異なるから見るひとによっては納得(理解)できないものもあるってことね。
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
.@r_papa21 その通りです。>納得(理解)。まさにそれ。かと言ってデザイナーの独りよがりになってはいけないから、着る人に分かるように説明する必要も出てくるわけですね。
あるパパ🐹@大阪ハーフ @r_papa21
そっか。伝統的な民族衣装をモチーフにしているだけで別にそれが現在一般化されている民族衣装としての体裁を保ってる必要なんて微塵もないんだ。そういうことね。
おつう@課題と格闘中 @turumarumon
そんいさんの漢服の捉え方、軽やかで好きです。 とてもかわいい。
おつう@課題と格闘中 @turumarumon
時代装束の復刻や、「和服」を再定義したデザインが普及しにくいのは明らかに和服の弱点なんだろうと思う。
おつう@課題と格闘中 @turumarumon
「あんなのキモノじゃない」の呪い。
弁護士 上瀧浩子 @sanngatuusagino
着物の形も、もっと自由でいいし、膝丈もあったらうれしい。袖も帯も、それとバランスがとれていたら違和感がないはず。きゃわチョゴリを見ていると、伝統とは違うが、やはりチョゴリなのよね。どこまで伝統をふまえ、どこまで変えられるのか、同じ課題があると思う。着物業界も頑張ってほしいなあ。
弁護士 上瀧浩子 @sanngatuusagino
きゃわチョゴリは、日常的にチョゴリを着ていた人から生まれた。日常が、一般社会に出ていったというか。きゃわチョゴリが形が変わっていてもやはりチョゴリに見えるというのは、チョゴリのエッセンスをふまえているのだと思える。着物も、ヘビーユーザーの中から新しい芽が生まれるのかもしれない。
핖チョル(구독계) @Choru_PF
@song_luu 英語圏ではああいう襟の形をしている伝統衣装をまとめて"Kimono"と呼んでいるらしいです。한복もHanbokよりはKorean Kimonoの方の表記が多いので少し悲しいですね....
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
6月のカルタイでのトークショーでもそういう話題が出ていました。「日本で『エスニックファッション』という時には韓服は含まれていない現状」という話でした。植民地期の名残なのかもしれませんね。韓服も一時期は「日本のもの」だったわけですから。@PF_kojp
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
Korean-kimonoじゃなくHanbokへ。これも私たちデザイナーの大きな使命の一つですね。がんばろうね!!@PF_kojp

というわけで、「チョゴリって何?」のヒントになるように、チョゴリの歴史について簡単に呟きました。

そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
そもそも「チョゴリ」とは何でしょう? チョゴリは朝鮮半島の服飾を代表する、最も基本となる上衣です。古来から男女ともに着用してきたものですが、その呼び名も形態も時代によって大きく違います。
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
@song_luu 三国時代にはユ(襦)、ポッサム(復衫)、ウィへ(尉解)と呼ばれ、今のチョゴリよりも丈の長いチャンユ(長襦)の形態で、腰に帯を巻くスタイルが主流でした。写真は高句麗古墳壁画に描かれた女性衣装の再現です。 pic.twitter.com/ZpzOAGpMrs
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そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
@song_luu 「チョゴリ」という名称は高麗 忠烈王の時代から使われ始めます。韓服の歴史の中で高麗時代は現在のチョゴリの構造を完成させる過渡期的段階で、最も重要な時期として位置付けられています。つまり、高麗時代のチョゴリは現在のチョゴリの形態の原型になったわけです。
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
@song_luu こちらは高麗時代の婦人像(14世紀)と、その衣装の再現です。高句麗時代にくらべて丈が短くなったこと、腰帯が無くなったこと、小さいけれどコルムも付いていることから徐々に朝鮮時代のチョゴリに近づいていることが分かります pic.twitter.com/b9XIJFZbj1
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そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu
@song_luu 朝鮮王朝時代に入ってからは、さらに多様な名称が登場します。サム(衫)、ハンサム(汗衫)、チョッコリ(赤古里)、ウイ(衣)、チョグリ、チョゴリ、キョルマギ、トンウイデ…などなど。これはら世宗王時代の実録(1420年)の中にも記録されています。
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コメント

せい@「干天の慈雨」が欲しい。優しい雨に打たれたい @tarotaro2007 2015年8月13日
三国時代のチョゴリが高松塚古墳の壁画のファッションに似ていますね。でも、高松塚ではむしろ上衣がすごく長く、チョゴリは逆に上衣がすごく短くなっていくという流れになっていくんですね
そんい・じゅごん(チョゴリ屋さん) @song_luu 2015年8月13日
tarotaro2007 まさにまさに。いまちょうどそのことについてのツイートを幾つか足しました
心技 体造 @mentalskillbody 2015年8月13日
マゴジャは応用がきいて色んな服にも合わせやすい印象があります。
百合 @yurisouri 2015年8月14日
韓服は、独特の色使いとフォルムが美しいなと思っていた
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