《子ども被災者支援法基本方針改定に関するパブリックコメント その6》

実際に出したパブリックコメントの文章そのままです。 一部、ツイッターの仕様の問題で改行していない部分が2つのツイートにまたがっているところがありますが、原文との違いはそれだけです。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

《子ども被災者支援法基本方針改定に関するパブリックコメント その6》 6本目のパブコメです。  今回は、実際に住宅家賃支援を受けてきた自主避難者の状況に関して記します。

2015-08-13 21:02:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)  私も「支援対象地域」からの「自主避難者」として、家賃の支援を受けています。私の周囲には、多くの「自主避難者」が住んでいます。日本国内ではあまり報道されていませんが、「自主避難者」の多くは、母子避難者でした。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:04:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)2011年夏の段階では、福島県に限らず、多くの「自主避難者」が家賃支援を受けることができていました。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:04:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)ところが、原発事故の被害者を支援するための法律として成立したはずの「子ども・被災者支援法」に関して、復興庁が避難者からの意見聴取も詳細な汚染調査も行わずに「支援対象地域」を福島県の一部に限定したことで、「自主避難者」への支援が急激にとぼしくなりました。

2015-08-13 21:05:50
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)加えて、避難元の都県や自治体から、避難先の都道府県や自治体への支援要請が打ち切られ、「自主避難者」の多くは、避難継続か帰還かの選択を余儀なくされました。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:06:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)  これまでも私は「本当は帰りたくないのに、お金がないから帰るしかない」と泣きながら帰還する人たちを多数見てきました。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:07:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)「それぞれの選択を尊重する」などという復興庁の官僚や、復興副大臣などの多くの政治家は、「自主避難者」が実際に生活している状況を見ることさえなく、憶測や伝聞で政策を決めています。これまでも、避難者の「選択」が「尊重」された形跡はありません。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:08:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)  「帰還を強制しているわけではないのだから、選択を尊重しているのだ」と公然と主張する人々は、そもそも「居住移転の自由」が日本国憲法に明記されているので、今回の「基本方針改定案」は避難者に対しては何も「尊重」を付け加えてなどいない、という当然の事実が理解できない人です。

2015-08-13 21:10:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)  「自主避難者」であっても、自らの新生活を避難先で築き始めることができた人は、家賃支援に頼らず、自らの収入等で住居を探してきました。私の周囲でも、そのように自立を目指す「自主避難者」は多数存在します。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:11:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続) 私と家族もまた、来年度からの「自立」をめざして、避難元の残債の整理などを行っています。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:12:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)  しかし、自立の目途が立たない「自主避難者」も、私が知る範囲でも相当な人数、残ります。何らかの理由でシングルマザーとなった女性と乳幼児。原発事故発生以前から介助や介護等の支援を受けてきた人々。原発事故のショックなどで、心身の健康を失った人々。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:13:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)  中でも、最も多数を占めるのは、乳幼児を抱えたシングルマザーです。毎日の育児に追われ、公的な支援情報に接する時間的心理的なゆとりがない人達にとっては、現在の家賃支援が、文字通りの命綱となっています。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:14:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)その親子には、そもそも、避難元の地域に帰還したとしても心身の居場所があるわけではないのです。多くの人は賃貸物件に居住していたので、賃貸契約はとっくの昔に終了しています。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:15:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)子どもたちは、避難先で生まれ育ち、支援者の皆さんの助力でようやく生活できているような状況です。ですが、子どもたちは、無邪気に笑います。元気に泣きます。このような子どもたちを見捨てて、日本に明るい未来があるとは、私には思えません。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:16:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)母親たちは、周囲に避難者の仲間がいて、その人たちとの物心両面のつながりで、ようやく生活を続けています。避難者が支えあう。震災発生後にメディアや官庁が掲げ、称揚した「絆」が私の目の前につながっています。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:17:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)残念ながら、この人たちに対する「絆」を避難元の自治体も、福島県庁も、そして日本政府も、持っていません。それどころか今、避難者が支えあう「絆」を日本政府が、復興庁が、原子力規制庁が、福島県庁が、断ち切ろうとしているのです。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:18:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続) この人たちに対する家賃支援も打ち切ろうとする日本政府とは、本当に国民を見捨てて恥じるところがない、情けなく残酷な存在であるのかと、私は感じます。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:18:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続) このような母子に対する支援を打ち切ることの罪深さを、復興庁はもう一度かみしめてください。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:19:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続) 避難前から介助や介護が必要だった「自主避難者」についても、再考を要望します。札幌に来て理解できたことが数多くあるのですが、そのうちの一つが、福島県内の福祉政策の立ち遅れです。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:20:32
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)震災前から、福島県庁と福島県内自治体の多くは、障害者や高齢者に対する財政の支出が少ない状態でした。同じ障害を持ち、同じレベルでの認定を受けたままの自主避難者は、札幌市に来て、支援条件がはるかに改善されています。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:21:20
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続)しかし、環境の激変を受けて、心身に新たなダメージを受けた人も多く存在します。それらの人々に、支援打ち切りで再度の転居を強要することは、さらにダメージを追加する可能性が高くなります。障害者に不要な負担を強要する、虐待に当たる怖れさえあります。 @karitoshi2011

2015-08-13 21:22:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

続) 基本方針改定案を撤回し、実際の避難者から実情を聞き取ってください。今、何を残すべきか知らないままに、政策を決めないでください。 (以上、「子ども被災者支援法基本方針改定に対するパブコメ その6」終了) @karitoshi2011

2015-08-13 21:23:27