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お酒に身を滅ぼす人って沢山いると思います。それが美味しいお酒のためなら…って気持ち、分からないでもないのは私だけでしょうか?そうですか。 さて、本日ご紹介するのは、フランスの銘酒、「アブサン」です。中々日本では見かける機会も飲む機会もないと思いますが、是非一度お試しください。
2015-08-18 10:18:46まずはアブサンの基本情報。「グリーンの詩神・聖女の溜息・妖精のささやき」と称される魅惑の酒であると共に、「禁断の酒・魔酒・飲むマリファナ」とも称される魔性の酒でもあります。薬草系リキュールで、ニガヨモギ、アニスなどを中心に複数のハーブ、スパイスを浸漬・蒸留しています。
2015-08-18 10:19:25アルコール度数は70%(!)を越えるものも。薄い緑色で、水を加えると白濁するのが特長です。主成分であるニガヨモギに含まれる「ツヨン」という成分が精神異常に近い中毒症状を起こすとして、製造・販売が禁止されていたリキュールでもあります。
2015-08-18 10:19:53ちなみに、アブサンの名前の由来は、主成分であるニガヨモギの学名「アルテンシア・アブシューム(Artemisia absinthium)」から付けられたとされています。
2015-08-18 10:20:18ただ、英語で「Absence」は「不在」、フランス語でも「存在しない」という意味になり、一時販売禁止になった折には「名付けられたときから運命が決まっていたようだ」と語られました。さらにこのニガヨモギ、花言葉は「不在」。一度いなくなる運命はよっぽど強かったようです。
2015-08-18 10:20:20感性やインスピレーションを引き出す霊酒として、芸術家に愛されたお酒でもあります。有名なところでは、ゴッホ、太宰治、ピカソ、ヘミングウェイなどが挙げられます。
2015-08-18 10:20:47ゴッホが自分の耳を切り落とすという事件がありましたが、これはニガヨモギの成分による幻覚を見ていたのではないか、という説が一般的です。が、当時のアブサンでも幻覚を見る為には1日1本程度のアブサンを摂取しないといけない計算になるので、ただのアルコール中毒だったのでは?という説も…
2015-08-18 10:21:25そんなアブサンの飲み方ですが、 ①ストレートかロック ②水割り ③角砂糖にしみ込ませて食べる ④ジュースで割る などがあります。それぞれの飲み方をご紹介。
2015-08-18 10:21:54①ストレートかロック アブサン本来の色と味が楽しめます。ただ、アルコール度数が40~90度あり、香りも強いので飲み易いとはいえません。アルコール中毒の方にはちょうど良かったのでしょうか。 ロックの場合、氷が溶け出すことで加水した場合と同じように徐々に白濁してきます。
2015-08-18 10:22:04②水割り こちらもポピュラーな飲み方のひとつ。ただ単純に氷もいれず、常温の水で割るだけ。緑色のお酒がだんだんと白くなっていく様は必見です。香り、アルコール度数が少し弱まり、飲みやすくなります。
2015-08-18 10:22:16当時はアブサンスプーンを使用する飲み方も流行ったようです。アブサンスプーンとは皿部分に穴のあいたスプーンで、グラスに角砂糖を乗せたスプーンをかけ、アブサンを注ぎ角砂糖に火を付けたら水をゆっくりと注ぎ消火。適量まで水を注いだらスプーンを沈め、かき混ぜて完成。
2015-08-18 10:22:41③角砂糖にしみ込ませて食べる クリストフ・バタイユの小説『アブサン』には、アブサンをしみ込ませた角砂糖を食べた若い女性が失神、昏倒する場面がありますが、そんなに強烈なお酒ではありません。液体をしみ込ませるとはいえ、角砂糖なので正直食べにくいです。
2015-08-18 10:23:02④ジュースで割る アブサニストのみなさまからは批判があるかもしれませんが、「アブサンを知ってみたい!」という方におすすめの飲み方です。特にオススメはグレープフルーツジュース。アブサンの苦味が抑えられ爽やかな飲み物になります。更にソーダやトニックを加えるとこの時期にもおすすめです。
2015-08-18 10:24:19魔性の酒、アブサンをご紹介させて頂きました。 ちょっと飲んでみたい!と思った方は、お近くのバーで飲み、気に入った銘柄があれば購入してみてはいかがでしょうか。あまり熱中しない程度に。 熱中しそうな方は、アブサンを愛飲していた有名人の最期を調べてみると止められるかもしれません。
2015-08-18 10:28:38