養命酒。そのルーツを探る。

自分用。新説・異説ございましたら追加いたします。
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米屋 @komeya_kangan

養命酒史学には14種類の生薬を用いた酒造の成立をもって養命酒の登場と見做す円熟派と生薬の数が3種類くらいでアルコール発酵してなくても原始的な養命酒と考える萌芽派の2大学説があるし、それぞれの学派の中でさえ定説は導き出されていないからね。

2015-08-18 14:56:36
米屋 @komeya_kangan

養命酒の起源は古代中国に遡る。 時の皇帝が幼い女の奴婢に14種類の生薬だけを食させ、その尿を霊薬と称して飲用したのがその始まりであるとされる。

2015-08-18 01:04:11
米屋 @komeya_kangan

ロシアには「養命酒は労働者の血液」ということわざがある。 養命酒発祥の地であり飲酒を好むロシアの国民性をよくあらわした言葉と言えるだろう。

2015-08-18 01:08:49
米屋 @komeya_kangan

養命酒の起源は中国北方の遊牧民族にあるとする説が一般的である。 物流の未発達な時代において14種類の生薬を必要とする養命酒を造ることが出来るのは常に移動を続ける遊牧民のみであった。 都市部における組織的な養命酒造を裏付ける史料の登場は、シルクロード交易の時代を待たねばならない。

2015-08-18 01:31:02
米屋 @komeya_kangan

オーストラリア先住民・アボリジニは飲酒文化を持たないが、近年の研究ではアボリジニの伝統的なブッシュフードには14種類の生薬が含まれていることが明らかになってきている。 この事からアボリジニも原始的な養命酒を飲用して壮健な身体を保っていたのでは、と考える研究者もいる。

2015-08-18 01:16:31
米屋 @komeya_kangan

アメリカ合衆国は20世紀初頭に禁酒法の時代を迎えた。 規制と弾圧の嵐。 飲酒文化そのものが危機に瀕していた折、日本人街で開発されたのが養命酒である。 当時は「Kanpo Liquid」という名前で酒であることをひた隠しに販売されたこの酒は、今も合衆国人民が愛するソウルドリンクだ。

2015-08-18 01:22:17
米屋 @komeya_kangan

8世紀初頭より欧州世界を蹂躙したヴァイキング。 彼らの強さを支えていたものは他でもない、養命酒である。 操船に長けたヴァイキングは海賊としての顔の他に、交易者としての性質も併せ持っていた。 それ故に当時世界で唯一14種類の生薬を掌中に収め、養命酒を発明することに成功したのだ。

2015-08-18 14:39:05
米屋 @komeya_kangan

人類発祥の地であるアフリカ大陸は養命酒発祥の地でもあるとする説が有力だ。 ナイル川流域の耕作に適した肥沃な大地には14種類の生薬が自生しており、古代エジプトの人々は原始的な養命酒を盛んに引用していた。 養命酒が労働奴隷達の体力を支え、ピラミッドをも建設する原動力となったのだ。

2015-08-18 14:43:26
米屋 @komeya_kangan

トルコ共和国。イスタンブール。 キリスト教国家、中華帝国、そしてイスラム王朝という三つの世界が交錯したかの地において養命酒が生み出されたことはもはや言うまでもない。 交易の中心地であり異民族が集住する街で養命酒は万人に愛されてきた。 イスラム教徒でさえも、その虜となったのである。

2015-08-18 14:52:32
米屋 @komeya_kangan

エルナン・コルテスらコンキスタドールの征服活動によりアステカ帝国は滅亡の憂き目を見た。 だが、コルテスらが持ち込んだ8種類の生薬と南米原産の6種類の生薬を組み合わせることで養命酒が発明されるという成果も残している。 この事からメキシコでは養命酒を"テスカトリポカの血"とも称する。

2015-08-18 15:05:46