2011年1月6日

SPACE BATTLESHIP ヤマト 超感想

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を見に行ってあまりに感動したので長い感想を書きました。読んで下さい( ´ ▽ ` )ノ
11
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

昨日、「スペースバトルシップ・ヤマト」を見て来たんですよ。一日経ってやっと興奮が収まったので感想か来ます。いっぱい書くからウザいなあという人はフォローはずしておきましょう( ´ ▽ ` )ノ

2011-01-03 08:08:16
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

まずはじめの告白しますと、僕はオタクでありながら宇宙戦艦ヤマトをかなり馬鹿にしていました。いや、僕の世代のオタクはかなりの確率でヤマトを馬鹿にしていた人が多いはずです。なぜか?それは僕らが機動戦士ガンダム直撃世代だからです。ガンダムは打倒ヤマトで誕生しました。 #yamato

2011-01-03 08:21:18
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

ガンダムにはそれまでのアニメになかった善悪の相対化、敵にも戦う理由があるし、味方にも腐敗した権力がある、ということを初めて描いた作品だという認識が世間的には広まっています。でも、単純な完全な勧善懲悪というのは日本の特撮、アニメ作品にはあまりありませんでした。

2011-01-03 08:26:27
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

鉄腕アトムもウルトラマンも、すでに正義に対する疑問というテーマはきちんと描かれていました。もちろんヤマトだって単純な勧善懲悪ではありません。映像はもちろんですが、脚本、演出のレベルも当時としては出色でした。じゃあ、なぜ馬鹿にされるのか。それはアニメ界の世論のせいです。

2011-01-03 08:32:43
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

ガンダムのヒットによって、続々とアニメ雑誌が創刊されました。ヤマトが火を付けたアニメブームはガンダムによって絶頂を迎えます。たくさんの同人誌も作られ、アニメが評論される、という時代がやってきたのです。アニメ評論家、という肩書きも登場しました。

2011-01-03 08:36:04
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

その中で、ガンダムはリアルだからいい、ヤマトはダサい、という空気が作られていました。僕もまんまとそこに乗っかっていました。さらに悪い事にヤマトは西崎プロデューサーと松本零士の方向性の不一致の為に古代進が死んでしまう映画と生き残るテレビ版と2種類の作品が作られてしまいました。

2011-01-03 08:44:33
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

そこからヤマトはご都合主義というレッテルを貼られ、その後の作品もアニメファンからはあまりまともに見てもらえないという不幸な時代が続くのです。熱狂的なヤマトファンは実は結構いたのですが、オレ、ヤマト大好きだ!という事をうっかり言えない空気が80年代のアニメ界には確かにありました。

2011-01-03 08:48:00
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

すみません、前置きが長すぎた。で、何が言いたいかと言うと、ヤマトの映画化は非常にリスキーだ、という事です。一部に熱狂的なファンもいるけど、世間的にはかなり陳腐化したコンテンツ。これを2011年に実写化する。果たして今の映画として成立するのか。しかも主演はキムタク。

2011-01-03 08:52:38
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

実はかなり期待しないで見に行ったのです。しかも昨日はTwitterのやり過ぎと寝不足で頭痛いし、気持ち悪いし、途中で寝ちゃったら嫌だなー、と不謹慎な事を考えながら見に行きました。で、予告が始まるわけですよ。「生まれる」という映画の予告で僕は不覚にも涙してしまいました。予告!

2011-01-03 08:56:03
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

予告見て泣いたのは初めてです。あー、これが一番の感動だったらやだなー、と思ったらとんでもない、そっからは涙の大激流だったのです。さあ、語るよ、「スペースバトルシップ・ヤマト」!!! #yamato

2011-01-03 08:58:33
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

映画が始まり、いきなり展開する宇宙での艦隊戦。もうこの時点で今までの日本映画は超えました。スタートレックのような艦隊戦!あ、これは馬鹿にしてるのではありません。ヤマトの映像には実は目新しいものは何もありません。全てどっかで見た事がある、と言ってもいいくらい。でも、そこがすごい。

2011-01-03 09:03:24
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

スタートレックのような艦隊戦で描かれているのは紛れもなく日本人のドラマなのです。ヤマトの映像はクオリティはものすごく高いけれど、今まで見た事もない、みたいなものは何もない。これまでの日本のアニメや、特撮のあらゆる映像表現が叩き込まれている。まさに映像の集大成! #yamato

2011-01-03 09:10:50
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

映像に関しては何にもストレスがない。クオリティが高いのはもちろんだが、ここでこういう絵が欲しい!という絵が次々と展開していく。ほーらみろ、すごいCGだよー、というロードオブザリングみたいな映像が一つもない。画面の中に完全にヤマトの世界が構築されている。だから観客は入り込む。

2011-01-03 09:14:16
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

物語はすごいスピードで展開していく。無駄は一切ない。画面の中のあらゆるものが状況を説明しているから、いわゆる説明調のセリフも一つもない。そして橋爪功の司令長官。松本零士の漫画から出て来たとしか思えない。もちろん山崎努の沖田艦長もいい。名優を使うのは宣伝のためではない。

2011-01-03 09:18:55
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

そこに存在するのは血と肉を持ったリアルな沖田艦長だ。コスプレではなく、沖田十三という1人の人間が目の前にいる。これは他のキャラクターも同じだ。アニメのキャラクターが、生きた人間として戦っている。驚くべきことである。堤真一の古代守はあっという間に退場する。 #yamato

2011-01-03 09:23:06
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

しかし、堤真一が演じることによって、画面に映らない彼の生き様が伝わってくる。これは有名俳優を寄せ集めてルーティンに作った日本の大作映画とは全く違う。画面に登場する全てのキャラクターが立っているのだ。生きているのだ。さらにすごいのは彼らは「普通」に芝居をしているのである。

2011-01-03 09:28:56
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

普通の芝居、というのはつまり、普通のドラマと同じにおいのする演技。例えばキムタクはロンバケに出ているキムタクと同じ演技をしている。こう書くと誤解されるかも知れないのだが、それはテンションの低い芝居という意味ではない。監督は常にテンションの高い芝居を要求していたそうだ。

2011-01-03 09:33:43
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

つまり、ロンバケのキムタクだって戦争の状況下では、テンションだって上がるだろう。だから状況の演技、こういう状況だったらこうなるよな、という演技だ。リアルな芝居を抑えた芝居だと勘違いしている人がいるが、リアルな人がいつでも感情を抑えているわけではない。状況によってだ。

2011-01-03 09:37:29
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

すまん、ヤマト続き。今回秀逸だった、というか当然だったのはガミラスの描き方。今時顔が青くて金髪のドイツ兵みたいのが出て来たらどうしようかと思ったが、そんなデスラーは登場しなかった。異文明の描き方は当然今と昔では違う。その点でも物語のリアリティを高めていた。 #yamato

2011-01-03 12:23:34
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

でもきちんとデスラー総統は登場するという。上手いな、と思ったがそこは横道。今回のヤマトはあらゆる部分において秀逸だったが、特に出色なのは佐藤嗣麻子の脚本。大筋において紛れもなくヤマトだし、真田、斎藤の最期はセリフを始め「さらば宇宙戦艦ヤマト」とほとんど同じだった。

2011-01-03 12:31:31
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

波動砲発射シーンを始めそういうシーンはたくさんあった。もちろん映像的にはアップデートして。しかし、もっともすごいと思ったのは、物語が一貫して可能性にかける、というものだったということだ。そしてそれが、可能性にかけられない現在の日本をはっきりと映し出している。

2011-01-03 12:34:55
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

今回のヤマトは日本のエリートの脱出船として建造された。しかし沖田は司令長官にこの船をくれ、という。イスカンダルへ放射能除去装置を取りにいかせろと。司令長官は無謀だという。しかも沖田は「人類も希望を持って滅亡したほうがいいだろう。」と言う。確証はないわけだ。

2011-01-03 12:40:51
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

さらにあとで明らかになるが、実はイスカンダルから届いたのは波動エンジンの設計図とイスカンダルの座標だけだった。放射能除去装置があると言うのは沖田のウソなのだ。しかし、沖田は妄想を抱いたのではない。イスカンダルの通信カプセルを発見した古代は高濃度の放射能の中で生きていた。

2011-01-03 12:44:35
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

その状況から沖田はイスカンダルに放射能を除去する何かがあると判断する。そして司令長官と放射能除去装置をイスカンダルに取りに行くという物語を日本国民に与えるのだ。スターシャという善意の宇宙人が招いてくれた原作とは全く状況が違う。沖田は冷静に状況を判断し、かけに出たのだ。

2011-01-03 12:49:46
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge

沖田に兄を見殺しにされたと恨んでいた古代も艦長代理として同じように冷静に状況を判断し、決断する。その中には仲間を見殺しにしなければならないシチュエーションもある。古代はその点で沖田に反発しながらも、同じ判断を下す。その辛さは指揮をとる人間にしか分からないものだと沖田はいう。

2011-01-03 12:53:50
残りを読む(6)

コメント

HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge 2011年3月6日
ついに脚本家の佐藤嗣麻子さんにも読んでいただき、感想をいただきました。山崎監督に読んでいただくまで頑張ります!いや、僕は頑張りませんが(´・_・`)
0
HIROYUKI TAKAHASHI @herobridge 2011年5月19日
ヤマトファンの漫画家、島崎譲先生にも読んで頂きました。山崎監督、どこ行った−。
0