Ｉｔ第五形態（箱５４～７５）

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

朝、太陽が何かに遮られている感覚で覚める。 薄く目を開くと、細く光る金と、二つの赤が目についた。 瞬間、その存在を蹴り飛ばし身を起こす。 「誰だ！？」 人の気配なんて感じ無かった。流石にそこまで平和ボケも起こしていない。 追撃の為に武器に手を伸ばし、気付く。 違和感 #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@dindesfidante 蹴り飛ばした身体は嫌に軽かった。受け身もろくに取れていない落ち方をしたソレの姿には、確かに見覚えがあって。 金色の髪と、赤い目と、嫌に大きな身体と 「……お前は、誰だ……」 見た事が在るとか、そういうレベルの問題じゃない。 #itと願望

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@dindesfidante そいつは起き上がってへらりと笑う。 『Ｉｔ』 声まで似ているとは、最高に気持ち悪い。 「……どうなってるんだ……？どういうことだ……」 背中に伝う冷や汗と、大丈夫なのかという値踏みと、混乱とで頭は重い。 『？』 それは首を傾げて笑う。 #itと願望

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ぐにゃり　それは形を変える。 大きな黒い身体へと変化して、此方を見る。その手に、箱をひとつ持ちながら。 「えっ」 (・ω・) ⊃箱⊂ 「ｳﾎﾎ!」(潰すのです!) (・ω・) ≡⊃|⊂≡ @gorilla3_GC 「えっ！？」 #itと願望

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それはまた、首を傾げて変化する。 ぐにょり　ぐにょり　小さなツインテールの少女の姿へと。 『やっほー！魔砲少女マジ狩る☆ココアちゃん、華麗に降臨！』 @magkokoif 「えっ　ミューズ・ココア！？　えっ！？　なんか格好がめっちゃ変わって　えっ！？」 #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

その姿のままソレは此方へ近寄り、尋ねる。 『アーリマンが問う、悪とは何か？』 「へっ　え……っ　悪……　えっ」 事態が飲み込めないまま、オウム返しで応える。 返事を聞いているのか、いないのかソレはそのまま話を続ける。 『……では、私は何か？』 @magkokoif #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

「……　……」 ただでさえ、ちょくちょくトラウマの有る存在だ。下手に応えることも出来ずに押し黙る。 その様子に、ソレはまた首を傾げて、ぐにょり　と次の形へと変化する。 あまり見なれない、青年の姿へと。 背筋を伸ばした挑発的な、整った顔、彼は確か、最近国へやってきた… #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

「レブル殿……か……？」 凛とした声は言う。 『『英雄』達よ。貴様らが願いを望み戦うのは、他者の望みを踏みにじることになる。 その覚悟はあるか？ 俺はある。 俺の願いが幾万の屍を、幾万の悲哀を生もうと。 俺は突き進む。』 「何を……」 @sionfullmoon #itと願望

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何を言っているんだろう。 それは決められた台詞を言う様に、此方に向けて言葉を紡ぐ。 『俺の願いは『煉獄の魔神』ではなく、レブル・エアレズとして、彼女と共に生きていたい。』 「……何を、言っているんだ……？」 答えは無く、言葉は続く。 @sionfullmoon #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

『俺はどんな力だろうと利用するつもりだ。 そして俺が願いを望み戦うことで幾万の屍を、幾万の悲哀を生もうと。 俺は突き進む。そこにためらいはない。あるのはただ、願いを望む覚悟と鋼の意志だけだ。』 これはきっと、彼の過去だ。見て良かったのか @sionfullmoon #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

冷や汗が、頬を伝って落ちる。 「お前は、なんだ……？」 ぐにゃぐにゃと再び形を変えて、それは自分と向き直る。 『昔話をしよう。』 くすんだ金の髪、全てを諦めた様な、笑い方。遠く、虚空を見る様な目で、そいつはゆるり、穏やかに語る。 @D_CC_gctsafter_ #itと願望

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『俺様が国を立ちあげた時、そこには死にたがりと、死にたくない国民とが集まっていた。　デセオとは違う、この国の話しだ。』 「何を、言っている」 呻く様に唸る。 『ええっと、最初に死んだのはいつだったかなぁ』 「何を言ってるんだ！！」 @D_CC_gctsafter_ #itと願望

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頭がぐらぐらする。目の前の、これは、なんだ。 『まぁとにかく、なんかの時に死んだんだよ。あっさりと、けっこう簡単に。』 「やめろ……」 『致命傷だった。でも、生き返ってたんだよなぁ　これが』 「やめろ！！」 咄嗟に、殴り飛ばす。 @D_CC_gctsafter_ #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

ぐにゃり　それは形を変える。 形など無かった。 不確かで、どうなっているのかも解らないソレは、解らないままにわらい、言葉を紡ぐ。 [　『わたしはきっと　だいじょうぶ』　] 「なにが……」 [　きっと　わたしが眠る夜明けは　美しい　] 「……」 @GC2_BIRTH #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

『　ね　え　』 『　ありがと　』 @GC2_BIRTH #itと願望

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何も言えなくなってしまった。 それは、懸命に手を伸ばしている様にも、諦めたように笑っている様にも見えた。 「……お前は、何だ……」 再度、問いかける。答えは解ってる。 『Ｉｔ』 そう名付けたのは、自分だ。 「何を、望む」 曖昧なその存在は、小さく願る。 『あいして』 #itと願望

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「なぜ、それを願う？」 『いき、たい　から』 「……ここは願望の国、生きたいと願う者を生かし、死にたいと願う者に戦場を与える国だ」 不定形のソレにそっと手を伸ばす。 「お前が、そう望むなら……俺はそれを受け入れよう」 頭のおかしい選択だとは、知っているけども。 #itと願望

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ぐにゃり　ぐにゃりと形を変えるソレは、安定した姿を求めている様でもあった。 恐らく、誰かの望む姿へと、変わるのだろう。 「なあ、でも俺様の姿取るのは止めようぜ……？」 『都合、いい』 「さいで……」 『いちばん、見える』 「あぁ、そういう」 納得しながら箱を投げる。 #itと願望

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「ほらよ。食べとけ」 不定形のままでは受け取り難いのか、それはくすんだ金の髪を持つ、自分の姿へと形を変える。 そのまま箱を口へと 「なぁちょっとまって？食べ方ってどうにかならんのかそれ？」 『えっ？』 「丸のみは、流石に嫌だぞ」 『マジで？』 「おう」 『そうかー』 #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@dindesfidante 「……自分との会話って思った以上に気持ち悪いな」 『んじゃぁ、こうするか』 ソレはこつん、と祈る様に額を付ける。柔らかい光が、箱からこぼれて、移動する。そんな気がした。 『なぁ、王よ。お前は何を望むんだ？』 「……そうだな……なら」 #itと願望

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

笑いながら　小さく耳打ちをする。 ソレはひとつ頷いて、虚空から１つの剣を取り出した。それは細身の、僅かに装飾が光る、妖艶な短剣だった。 #itと願望 箱３と交換で≪妖艶なる魔女≫を取得。

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

おしまい！！！！！！！

スッフィー@今は休憩中 @dindesfidante

@gorilla3_GC @magkokoif @GC2_BIRTH @sionfullmoon @D_CC_gctsafter_ 台詞とかキャラとかお借りしました！！！！相談もせずにごめんなさい！！！！許して！！！！！！

バアスデイ @GC2_BIRTH

@dindesfidante 『 い い よ 』 『 ありがと 』