【ザ・ボイス　そこまで言うか！】有本香さんとケント・ギルバートさんの解説 2015/08/26

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【OP～安倍談話】（１）ケント：お見事だったと思う。まず入れないといけない部分はとりあえず入れておいた。で、いままでのものは否定しない。だから「歴史修正主義者」とは言われない。でも、全体は将来に向けてのトーンだったので、非常にポジティブな感じがした。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（２）ケント：おそらく欧米諸国でウケたのは、日本の復興を助けた、アメリカ、欧州諸国、あるいはオーストラリアに対する感謝の言葉。なかなか大人っぽい。非常に気が利いている。 飯田：先進各国の赦しがあってこそ我々はここまで来たんだというニュアンスだった。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（３）有本：逆にそれが気に入らない人もいるだろう。ただトータルとしてはよくできた談話だと私も思った。私が一番ポイントにしたのは「子供や孫、その先の世代に謝罪をし続ける宿命を背負わせるべきではない」の下り。この一言を言うまでに、どれほど大変だったか。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（４）有本：戦争が終わり戦後になって、たとえば領土の割譲とか、関係を決めていく。条約を結ぶ。本来これで終わり。その後も謝り続けるということ自体が、本当はナンセンス。 ケント：非常にひどい人権侵害があったような話があれば別だが、それはホロコーストだけ。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（５）ケント：慰安婦問題を持ちだして、ホロコーストと同じようなことだから謝りなさい、というのは持ちだした隣の国がおかしいなと思った。 有本：ただ日本では「いやいや、今後も謝り続けるべきだ」なんてことを、法律家出身の政治家が言っている。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（６）ケント：では何のために条約を結ぶのか。 有本：その通りで、そもそもお詫びという発想自体がおかしい。隣国から責められていうこともあるが、でも日本国内のメディアと政治家、論客も含めて、みんな当然おわびをずっとし続けるべきだという空気があった。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（７）有本：それを一段落させたという意味で、この一言は大変大きかったと私は思う。 ケント：大きいと思う。あれを聞いたとき、すごく喜んだ。一番言ってほしかったことをよく言ってくれたと。 有本：この一言はよくぞ言った、と私も思った。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（８）飯田：「７０年談話は出さない方がいいんじゃないか」というような意見が安倍総理の支持者の中にもあったが、この一言をもってすれば７０年談話は出してよかったと。 有本：アメリカでの安倍総理の評価は、第１次政権の時からするとずいぶん変わった？ #ザボイス

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【OP～安倍談話】（９）ケント：最初は「歴史修正主義者」と、かなり批判をあびた。すごい右側だとか、右翼だとか。だが、大分変わってきた。一番よかったのは連邦議会での演説。それまでの準備期間もあったが、あの演説が日本のイメージ、それから安倍総理のイメージを非常に良くした。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１０）ケント：というのも、アメリカはずっと日本を支えてきたが、本当はそろそろ独立してほしいなと思っている。で、独立するんだと。自分たちも責任を取ってアメリカと本当に対等的な関係で協力していくんだ、と約束したことはアメリカですごくウケる態度だった。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１１）有本：日本はもうちょっと自立してもらって、というのはアメリカ人の中ではもう大半の意見と見て良いのか？ ケント：見て良いと思う、わかっている人に関しては。わかっていない人は、もう独立していると思っている。 飯田、有本：なるほど。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１２）有本：「ビンのフタ」論的な、日本はとりあえず頭を押さえておかないといけない、みたいな考え方というのは……。 ケント：それはもうかなり昔の話。結局、戦後政策としては日本を共産党に対する強い防波堤にしないといけないから経済復興が最優先。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１３）ケント：経済復興のために、作ったものをどこに売ればいいか。アジアはみんな貧困で買えない。じゃあアメリカの市場を開けてあげる。そのかわり米軍をそのまま置いておくよと。防衛はうちが面倒を見るから、その間がんばってね、という感じで。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１４）ケント：それはそれでよかったが、１９８０年代にもなると「なんでアメリカのオレンジを入れないんだよ」「もうあなたたち豊かだから買えるじゃん」というので外圧がかかってきて、少しずつ日本の市場は開放されたと。そのプロセスはTPPで終わり。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１５）ケント：いままでは防衛に関して全部一括してアメリカがやったが、日本も協力してくれよと。アメリカの市場を開けてるけど、あなたたちも開けて、という普通の状態に戻したい。それを安倍総理は国会で話したわけだから、ウケた。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１６）有本：あの演説の演出はどうだった？ ケント：演出は最高。（硫黄島の）帰還兵の下り。なぜ日本のテレビであれを流さないのか。あれが一番感動的なところ。 飯田：生放送で見ていたら、あそこが一番拍手が上がっていた。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１７）ケント：一般教書演説の中にもそういう一般人の涙が出そうな話を必ず入れる。あのスピーチは安倍総理が書いたかも知れないが、シナリオは専門家が入っていたと思う。 有本：あれは相当うまくはまった。アメリカ人に対しても、非常にアピールする演出だったと。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１８）ケント：音楽の話もした。あれはいまの若者はわからない。議員の年齢ならウケるという感じ。 飯田：キャロル・キング。安倍総理が、自分で聞いていた曲を本当に懐かしいんだよ、という風に言っていたと。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（１９）飯田：アメリカは日本に対してある程度の自立を求めているということだが、これはアメリカが軍を退くとかそういう話ではない？ ケント：いや、全然。退いたらフィリピンみたいになってしまう。アメリカがフィリピンから退いたら南シナ海に中国が入っていった。 #ザボイス

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【OP～安倍談話】（２０・了）ケント：日本から引きあげる前に、韓国から引きあげるだろう。 飯田、有本：なるほど。 ケント：韓国をもう守らなくていいんじゃないか、なんてあきれているアメリカ人もけっこう出てきている。あの態度ではね、と。 #ザボイス

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【アメリカのメディア、大統領選】（１）質問：「アメリカの若者は政治やニュースにどのくらい関心がありますか？」 ケント：日本と似たようなもの。 有本：私の見るかぎりアメリカのメディアは相当おかしなリベラルに偏重していないか。 ケント：極左だと思う（飯田アナ、おどろく）。 #ザボイス

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【アメリカのメディア、大統領選】（２）ケント：三大ネットワーク(NBC,CBS,ABC)はそうだが、幸いにしてFoxという４番目のネットワークがある。これは"Fair and Balanced"（公平でバランスが取れている）と言っているが、実際問題ちょっと右。 #ザボイス

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【アメリカのメディア、大統領選】（３）ケント：要は、左側の人を呼んでそこで放送中につぶしてしまう。でもほかは逆のことをやっている。つまり右寄りの人を呼んでつぶす。つぶしあい。 飯田：そうすると議論をするという感じでもない？ #ザボイス