【実況】グランス・オブ・マザーカース #2(発掘)
- nadohitosi
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(参照:有志による#1のハイ・テックなまとめ http://togetter.com/li/111442 )
2011-07-18 14:34:30(前回あらすじ:ノビドメ・シェードでソウカイ・ニンジャ「コラプション」を無慈悲に殺害したニンジャスレイヤーは、その帰途、奇妙な感覚に襲われる。バーバヤガと名乗る老婆との接触は何者かによって妨害され、気がつくと彼は謎の電子的渓谷に落とされていた。)
2011-07-18 14:42:30(とまどう彼と合流したのはコトダマ電子アカウント体のナンシー・リーだ。彼女がニンジャスレイヤーに、彼がどういうわけかアクセスポイントの存在しない状態でネットワーク上にいる事実を告げた時、さらなる異変が訪れる。ノイズをニンジャ装束めいて身にまとうその存在はインクィジターと名乗る!)
2011-07-18 14:46:48「ドーモ、インクィジター=サン。ニンジャスレイヤーです」ニンジャスレイヤーは素早くオジギした。すなわちojigiコマンドである。「01000110亞ファファ0100殺011薇麝00%10」インクィジターはクスクス笑いながら不明瞭な言葉を発した。
2011-07-18 15:13:01亀裂から這い出した人型のノイズは十体に及ぶ。それらがヌメヌメとインクィジターの周囲に集まってくる。「00%01鵐01塵00010」……不穏だ!咄嗟にナンシーは空中へ飛び上がり、斜めに蹴りを繰り出す!「イヤーッ!」「グワーッワーッワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッワーッワーッ!」
2011-07-18 15:35:55蹴りつけた敵の身体をバネに、そのまた近くの敵へ飛び蹴りを繰り出す!「イヤーッ!」「グワーッワーッワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッワーッワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッワーッワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッワーッワーッ!」ゴウランガ!一瞬にして六体のノイズ人間が爆発四散した!
2011-07-18 15:45:13コトダマ空間におけるサイバー飛び蹴り!およそ非現実的な身体能力、当然それは現実の物理法則下のものではない。これはすなわち彼女の恐るべきタイピング速度を示している。「001011塵0ファファファ00インインインクィジターはゆるゆるゆる許さないです」インクィジターがクスクス笑う。
2011-07-18 15:49:06「イヤーッ!」「「「「グワーッワーッワーッワーッワーッ!」」」」ニンジャスレイヤーがタツマキめいて回転し、無数のスリケンが残る四体に突き刺さる!爆発四散!「0001101011」「何者だ!」ニンジャスレイヤーは独りクスクス笑い続ける不気味なノイズ・ニンジャにジュージツを構えた。
2011-07-18 15:53:33「インインクインクィジター01001喙0ククク10011秘密を0010111アマ齦ノイワト01001譱01011」インクィジターが人差し指をナンシーに向ける。「イヤーッ!」「ナンシー=サン!」ニンジャスレイヤーは一瞬の判断で二者の間へ立ち塞がった。BLAM!「グワーッ!?」
2011-07-18 15:59:37指先から発せられた光線がニンジャスレイヤーのかざした左腕を捉える!左腕はノイズ化して瞬時に消失した!「ニンジャスレイヤー=サン!?」ナンシーはうろたえた。kickコマンドか?異様な光景である。「大事ない!」ニンジャスレイヤーはインクィジターへ飛びかかった。「イヤーッ!」
2011-07-18 16:03:22右腕を突き出したニンジャスレイヤーの身体は魚雷めいて回転しながらまっすぐにインクィジターの身体に突き刺さり、貫通した!「グワーッ!」胸の中心に大穴を空けたインクィジターがもがく。「イヤーッ!」さらにナンシーが間髪いれず飛び蹴りを繰り出す!「グワーッ!」
2011-07-18 16:10:58インクィジターの頭がナンシーの蹴りを受けて千切れ飛んだ!ボディが爆発四散し、サッカーボールめいて飛んだインクィジターの頭は黒い渓谷に叩きつけられる。するとどうだ!渓谷はガラスに石を投げたように粉々に砕ける!視界の全てが割れ砕ける!
2011-07-18 16:18:32#! /bin/csh if ($?argv) then echo 'ドーモ、' $argv 'サン、' `whoami` ' デス' else echo 'Usage: ojigi name..' endif #NJSLYR
2011-07-18 16:26:32地面すらもどうように砕け散って彼方に消えると、ニンジャスレイヤーとナンシーは落下し、おぼつかない足場に着地した。「実際安壑」と書かれた、浮遊するネオン看板である。UNIXのモジバケ現象を思わせる不気味な齟齬にナンシーは不安をおぼえる。足場の下はどこまでも続く緑色の輝く海だ。
2011-07-18 16:28:49「これはどういう事だ?」ニンジャスレイヤーはナンシーを見た。「当然、私にもわからない」ナンシーは答えた。「ただ、下の海には落ちないほうが賢明ね。ああいう単純で巨大なイメージに飲み込まれるのは避けるべき。コトダマ空間における基本メソッドなの」「成る程。それでわかった事にしておこう」
2011-07-18 16:34:08ニンジャスレイヤーは上を見上げた。はるか上空に輝くのは、ゆっくりと自転する金色の立方体だ。現在の足場から少し離れたやや上に別の足場がある。やはり宙に浮く看板である。「おマミ」というポップ書体ネオンだ。そのまた少し離れたやや上に、さらに「おマミ」。「おマミ」「おマミ」……。
2011-07-18 16:46:06