東方翻訳SS「幻想郷パンツパンツレボリューション」
- yuri_no_meikyu
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翻訳SS「幻想郷・パンツパンツレボリューション」 原文 Gensoukyou Pantsu Pantsu Revolution by taiyakisoba #レイマリ ちょっと #ゆゆみょん
2015-08-16 20:34:20「おい霊夢、今度の文々。新聞を読んだか?」博霊の巫女の鼻先に霧雨魔理沙が新聞を突きつけた。博麗霊夢は一瞥もくれようともせず、茶をすすることに没頭していた。 1
2015-08-16 20:48:18「なんでアンタがそんなゴミを買ったのかの方が謎だわ」と霊夢が言った。「文を調子づかせるだけよ」「もちろん買うわけないさ」と魔理沙が憤然として言う。「こーりんから借りたんだぜ」 2
2015-08-16 20:48:44「霖之助さんが買ってるのも謎だわ」「私の見立てじゃ、こーりんの奴、文に気があるんだぜ」と魔理沙。「見境がないにもほどがあるわ」霊夢が言う。 3
2015-08-16 20:53:20魔理沙がヤレヤレと肩をすくめた。「とにかく、そんなことをしゃべりにに来たんじゃないんだぜ。トップ記事を見てみろって」 4
2015-08-16 20:56:10霊夢は嘆息して新聞をちらっと見た。いきなり霊夢は茶を吹き出し、魔理沙の手から新聞をひったくった。一面にデカデカと載っていたのは、粒子の粗い白黒の、スカートがめくれて下着丸出しな股間の大アップ写真だったのだ。 5
2015-08-16 21:00:26だがその下着はドロワーズではなく、もっと小さくて、派手なレース付きの、独特なラインの切れこみがあるシロモノだった。その写真の横には「謎なランジェリー目撃される」の見出し。 6
2015-08-16 21:06:08「何よこのゲスいゴミ記事は?」霊夢が怒鳴った。「謎ランジェリーって?」「とにかく先を読めよ」と魔理沙。 7
2015-08-16 21:08:34『幻想郷ではかつて目撃されたことのないこのような下着が、まだ誰か特定されていない妖怪によって着用していることがわかった。この魅惑的な噂は飛ぶように広がり…』「この辺は飛ばすわ」 8
2015-08-16 21:18:13『ドロワーズ天国幻想郷の危機?』『周知の通り、幻想郷の女性が着用する下着はドロワーズが長い伝統だった。質素で、年長者からは実用本位とされてきた下着スタイルは褌スタイルに移行し…』「(汗)」 9
2015-08-16 21:24:23『深まる謎』『この新たなる下着スタイルの震源地はどこか?誰が幻想郷にこの下着を持ち込んだ張本人なのか?どこで購入できるのか?徹底的な調査が求められている…』霊夢は新聞をぶん投げようとしたが、魔理沙に止められた。「最後まで読むんだぜ!」 10
2015-08-16 21:28:51『追加:最新の情報ではこの謎めいた新型下着は「パンティ」というものであると判明した。スキマ経由でこの情報を寄せてくださった匿名希望の愛読者様に感謝します』11
2015-08-16 21:34:29「あのエロ妖怪なら知っててもおかしくないわね」ムッとして霊夢は新聞を魔理沙につき返した。「これは異変の予感がするぜ」と普通の魔法使いが言う。「この新聞が出てから時間がたった。また何か起こるぜ」 12
2015-08-16 21:38:00霊夢は上を見上げて、せり出した屋根を見つめる。「UFOのしわざ?それとも謎の小人のイタズラ?」13
2015-08-16 21:40:27「パンレボ」翻訳、個人的にはこういうの好きなんだが、スカートめくりやパンツ泥棒がモチーフで出てくるので、昨今は嫌がる女性も多かろうなあ。
2015-08-16 23:30:33魔理沙が鼻の頭をぽりぽりと掻いた。「まあどれだっていいけど、さあ」急に魔理沙が顔を赤らめた。「それでさあ…」霊夢が魔理沙を見つめる。「それでさあ…何よ?」14
2015-08-19 21:29:32「文はこの『ぱんつ』とかいうものを良いものだと思ってるのかなあ?」「良いものってどういう意味で?」「つまりさあ、あれ、霊夢は可愛いと思う?」「知らないわよ」そう言って霊夢はそっぽを向いた。「何だよ、霊夢だって意見ぐらいあるだろ?」と魔理沙。 15
2015-08-19 21:33:27霊夢ははあーっと嘆息する。「そうねえ、こんなピンボケ写真じゃ何とも言いにくいけど。レースの所と、前に付いてる小さいリボンはちょっと可愛いかも」魔理沙が憤然とする。「私のドロワーズにだってリボンは付いてるぜ」 16
2015-08-19 21:36:42霊夢がヤレヤレと目を回す。「あのねえ、アンタのドロワーズの話しなんか聞きたくもない…」「それにっ、ドロワーズは本当に快適なんだぜっ」と普通の魔法使いはさらに言い募った。「こんなぱんつなんて、箒に乗ったらお尻が冷えちゃうじゃないか。きっと足の血行にも悪いぜ」17
2015-08-19 21:45:06霊夢が立ち上がった。「あのね、私にはここでのんびり下着談義にはまってる暇なんか無いの。アンタは今すぐ調べに行けばいいでしょ。私も後から行くから。私はとりあえず…」霊夢は必死に周囲を見渡し、石灯籠に立てかけてあった箒に目をとめた。 18
2015-08-19 21:51:50「…境内を掃除しなきゃ。もうじきたくさん参拝客が来るんだから」魔理沙は神社の周りをぐるりと見渡す。まるっきり、人っ子ひとりいやしない。どこからか、鹿威しが「カコーン」と鳴った。 19
2015-08-19 21:54:48「わかったのぜ」魔理沙は新聞を丸めて帽子の中に突っ込み、箒に跨がった。「どこから調べたらいいと思う?いつもの通りかな?」「いつもの通りって?」20
2015-08-19 21:57:28「そりゃあ、霧の湖かどこかに行って、チルノとかリグルとか弱っちい連中を鬱憤晴らしでどついているうちに手がかりにも出くわすんじゃないかという…」「今までそんなやり方してたわけねアンタは」と霊夢が言った。 21
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