誰が「珈琲」をつくったのか?#珈琲咖啡探索隊 (ダイジェスト版)

このまとめは、下記のまとめのダイジェスト版です。 #珈琲咖啡探索隊「珈琲」と「咖啡」の差は19世紀以前のどこで生まれたか? 日本語と漢語のそれぞれの展開をdigる http://togetter.com/li/855864 続きを読む
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tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

(1) 18世紀にはすでにオランダ人が長崎・江戸にコーヒー豆らしきものを持ち込んでいた (2) 宇田川一門の誰かが江戸に訪れてコーヒーを飲んだ (3) 化学の蘭学訳で有名な宇田川榕菴が19歳頃にオランダの百科事典のうちコーヒーの項目を翻訳 まではカタい。

2015-08-02 22:57:21
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

@tricken で、(4) 蘭和辞典編纂において誰かが「珈琲」という当て字を入れた (が、これが本当に宇田川榕菴かどうかは疑問が残る)ということ。さらに、この当て字がどこから来たのか怪しい。そこで(5) 明清時代に「コーヒー」を訳していた足跡は辿れない という問題が出てくる。

2015-08-02 22:59:21
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

@tricken 仮説は以下: (a) 本当に日本と中国で別個に当て字が行われた (b) 幕末の蘭和辞典が清末の翻訳に影響を与えたが「珈琲」から「咖啡」に書き換えた形で普及した (c) もともと(元-明-)清代に「咖啡」という当て字があり、19世紀前半の蘭学者が参考にした

2015-08-02 23:01:36
白江幸司 @ttt_cellule

@tricken ウェブ記事だと、咖啡表記の発案も宇田川で、中国語ではこちらを採用したというのもあったがそれだと音の類似まで宇田川が考えていたことになるし疑わしい。咖啡と珈琲、いずれが先にあったのかわかんないな

2015-08-02 23:02:04
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

@ttt_cellule 日本語文化圏だと18世紀後半まで遡れ、漢語文化圏だと(※謎だけど)元〜清のどこかで音写された、となる。ただ特定するためには「カレー」が咖喱と書かれる背景となる漢語の音写規則やその音写元から考えないといけない。ピンインの発明もWW2終結後だし。

2015-08-02 23:06:03
白江幸司 @ttt_cellule

@tricken 宇田川の『哥非乙説』は1816年で(幸田正孝作の宇田川書誌をみるかぎり現物存在するようだ)、 最初にあげた投稿掲示板の情報では"モリソンが編んだ辞書『五車韻府』(1819)"に咖啡表記すでにあり(初出とは言ってない)。

2015-08-02 23:20:43
tricken(Tw以外の居場所は固定参照) @tricken

@ttt_cellule あとは『文解字』『漢語字源字典』その他(※もしかしたら白川静系の字典にもあるかしらね)で「音写としての咖/啡 の字源」がhitするかどうかに賭けるしかなさげ。

2015-08-02 23:22:46
白江幸司 @ttt_cellule

@tricken 3年しか隔たってないのだ宇田川→中国語、は考えにくいかと。中国語→宇田川かなあと。で、『哥非乙説』(1816)は幸田による引用みるかぎり、哥非表記みたいだから蘭和対訳辞書の時期の方が表記的には大事そうだけど、幸田作成書誌に入ってる書目多すぎてまだ確定できず。

2015-08-02 23:24:09
白江幸司 @ttt_cellule

まあ、座礁と推定可能ポイントはある程度見えてきたわけだし、コーヒー党(トーリー党みたいな語感だ)の方で誰かこの話題が好きな人はtogetterにでもまとめてください

2015-08-02 23:35:29
白江幸司 @ttt_cellule

わー、地味にぶんなぐりたいなー、宇田川の蘭和対訳辞典なる本があるかのように現代では言われてるが、このタイトルそのままの著作が存在しない。コーヒー関係のエッセイか何かで誰かがこう記して以来、半ばフォークロア的にこの表記が定着してるくせえ

2015-08-03 00:02:57
白江幸司 @ttt_cellule

そして、宇田川に蘭和注解系の本はけっこうたくさんあり、自筆蘭和対訳辞典ともなると、要は当人所蔵の手書き書類だろうから特定むずいな

2015-08-03 00:04:32
白江幸司 @ttt_cellule

宇田川が「珈琲」表記がいつ、どのテキストからか指定している記事ほとんどないが、これぐらいか tsuyama-yougaku.jp/Vol19.html

2015-08-03 00:24:29
白江幸司 @ttt_cellule

@tricken 大学図書館でコーヒー百科云々とかコーヒー学云々とかを、今度ざっくり見てくるわ。「宇田川の自筆蘭和対訳辞典が初出だそうな」テンプレ自体が昭和初年レベルなのだとすると、それ以前を知る層はもはやコーヒー専門家しかいないような。

2015-08-03 20:04:11
myrmecoleon @myrmecoleon

とりあえずハルマ和解では「コツヒー」「コーヒー」の表記で漢字宛字はないのだなあというのを確認など。 wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko08/…

2015-08-03 22:46:28
myrmecoleon @myrmecoleon

明治2年の西洋聞見録後編巻3に「加非」(カーヒー)の表記ありと。 kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… の31枚目。 pic.twitter.com/gaSIB19YZR

2015-08-03 23:18:30
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myrmecoleon @myrmecoleon

ハルマ和解が1796年,西洋聞見録が1869年あたりなので,だいたいこの間70年あたりっぽいよな。>「コーヒー」の加と非の系列の字への当て字 薬用植物としてコーヒーを扱ってる文献あたりにありそう。

2015-08-03 23:21:27
myrmecoleon @myrmecoleon

明治3年刊行とある輿地誌略では何箇所かで咖啡の表記。中国語で多い口編の方のこーひー kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid… pic.twitter.com/6XQ1DVH1iq

2015-08-04 00:35:27
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myrmecoleon @myrmecoleon

コーヒーの項目があるはずの長崎ハルマには珈琲の表記はなくて、長崎ハルマを増補改訂した和蘭字彙には珈琲の表記があるっぽいので、この二つが確認できれば少なくともこの間に日本で珈琲の宛字が出てきてることを絞れるのだけど、この二つは画像が公開されてるの確認できないので図書館コースだなあ。

2015-08-04 01:17:14
myrmecoleon @myrmecoleon

@ttt_cellule @tricken ヅーフハルマ(長崎ハルマ)には無くて、これを元にした和蘭字彙には珈琲(ほんとにこの表記かはモノみないとだけど)があるという言及を見かけたので、この二つを確認できるとかなり絞れるかなと。

2015-08-04 01:29:12
白江幸司 @ttt_cellule

@myrmecoleon @tricken 和蘭字彙にあったんですか。あれは桂川甫周が1855-58年に刊行したものでしたね。(いまデータみっけたのでとりあえずaから始まってcまで進んでみます base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js…

2015-08-04 01:33:50
白江幸司 @ttt_cellule

該当箇所みつかった! 和蘭字彙(1855-58)にkoffieは「コッヘイ」。珈琲はまだ現れず。 base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js… @myrmecoleon @tricken pic.twitter.com/Wgm6vrtUzh

2015-08-04 01:44:39
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myrmecoleon @myrmecoleon

@ttt_cellule @tricken ついでに静岡県図蔵の方の「ヅーフハルマ」も見ましたが,これも「コーヒィ」「コーヒー」で当て字ないですね。いつ頃の写かわかりませんが base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.js…

2015-08-04 02:07:46
白江幸司 @ttt_cellule

@myrmecoleon @tricken ハルマの蘭仏辞書はdigり終わってしまったわけだけど、この後は1860-1900の間の外語辞書とか国語辞典をしらみつぶしにしていく方がいいのかなあ

2015-08-04 02:09:47
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