ダブルクロス初心者GMさんが語る「初心者だからこそ感じるもの」とそこから派生する考察について

「慣れてしまった」TRPGクラスタ勢にとって、初心者さんが語ってくださるフレッシュなGM体験と、初心者PLさんのフレッシュな反応は、この上ない貴重な資料だと思います。 誰でも編集可にしてあるので、思うところあればどうぞ追加してください!
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にゅい @lanuit2012

まずTRPGというものに対して、とてもフレッシュ(この春始められたとか)な感覚をお持ちで、ルールには慣れ始めてきた、でPL経験もないうちにGMを3回もされた、という新人さん。お友達もフレッシュ。それは、もう慣れてしまった私達が忘れているもの。ぜひにとお願いしてツイートして頂いた。

2015-09-02 23:39:42
鈴目 @C1earS0und

先輩さんとの会話で、CRPGに親しんでいる、そしてTRPGに慣れていない人がダブルクロスで遊ぶときに感じる『ギャップ』をいくつか見つけたので、それを忘備録としてここにつぶやいておきます。

2015-09-02 23:01:38
鈴目 @C1earS0und

まず、タイタス昇華はおろか、《リザレクト》での復活でさえも、抵抗を感じてしまう人がいるということ。「すぐ復活できるよ!」といくらGMから言っても、プレイヤーからしたら、だいじなキャラが戦闘不能になるのは怖い、死ぬのは怖い。

2015-09-02 23:04:21
にゅい @lanuit2012

「死ぬのも戦闘不能も怖い」もうこの感覚がフレッシュだと思う。F.E.A.R.系に慣れた人にとって「死亡」という体験はあまりないはず。逆に「戦闘不能」「ブレイク(覚悟)」は散々経験があるはず。それらに対する救済措置の多さが違う。それが分かっているから、私たちは戦闘不能を恐れない。

2015-09-02 23:43:29
にゅい @lanuit2012

登場侵蝕率に恵まれるなどしてクライマックス戦闘で《リザレクト》できたら、もう「嬉しい」という感覚になってしまう。「まだまだ平気」って笑っていられる。余裕の台詞を放ちながら立ち上がる人もいれば、嬉々として死亡→蘇生の演出を描写する人もいる。《リザレクト》が怖いなんて、思いもしない。

2015-09-02 23:47:07
にゅい @lanuit2012

これは宗蔵さんの言っていた「無邪気にオーヴァードをやり過ぎていないか」という問いに繋がると思う。togetter.com/li/852849 ちょっと宣伝っぽくてお恥ずかしいですが。でもこれはDX3を遊び続けるなら、持っていて損のない、むしろRPに幅の出るお話だと思う。

2015-09-02 23:50:23
にゅい @lanuit2012

慣れたPLは、ロイスを切らず《リザレクト》できる状態を嬉しく思う。100%を越えた味方のカバーリングに喜んで入る。戦術的に有効だからであり、RPを挟むチャンスだからであり、手番でマイナーを潰してジェネシフトせずに侵蝕率を微調整できるチャンス、と考えてしまう。そこに「怖い」はない。

2015-09-02 23:53:04
にゅい @lanuit2012

でも少し考えてみる価値はある。もしそのシナリオで覚醒したてのPCをやるなら、なおのこと。現実の私たちは、死んだら終わり。そこには一切の救済措置がない。だからこそ死は衝撃であり、悲しみであり、ドラマたり得る。それどころか、ただ一人の死でその後の人生が灰色に閉ざされてしまう人もいる。

2015-09-03 00:00:18
にゅい @lanuit2012

くどいようだが、現実の私たちにとって「死」は終わりなのだ。現在の科学では輪廻転生は立証されておらず、死は無に帰すことに他ならない。当たり前すぎて今さら誰も話題にしないぐらい、死は恐るべきものなんだ。息をしていた「ひと」が「物」になってしまう。「亡骸」になってしまう。それが「死」。

2015-09-03 00:03:27
にゅい @lanuit2012

私は父の臨終にぎりぎり間に合ったか、間に合わなかったか。とにかく本当にギリギリだった。心音を計る「ピッ、ピッ」という機材は外されていたと記憶しているから、厳密にはアウトだったかも。でも身体には「余熱」があった。それがどんどん冷えていくのを感じた。何の感慨も感じなかったけど。

2015-09-03 00:05:28
にゅい @lanuit2012

その「死」がDX3ではとても希釈されている。希釈という代償を支払っているからこそ、DX3には独特の魅力がある。本来恐るべきはずの「死」に、自分に向けて飛んでくる銃弾、刃に、なんの躊躇もなく突撃していく。そこにはまさしく超人の心の在り様がある。常人ならひたすら物陰に隠れているはず。

2015-09-03 00:09:25
にゅい @lanuit2012

そして「死んだ」時のオーヴァードも、もう一般人とは違う感覚で蘇ってくる。一回死ぬほどの体験をしたなら、もう怖くて一般人と同じく隠れていたい気持ちになるだろうところを、彼ら彼女らはふたたび躊躇なく突撃する。死ぬのが怖くないの?!一般人は信じがたいものを見る目でPCたちを見るだろう。

2015-09-03 00:12:45
にゅい @lanuit2012

なかには「死んで」事もなげに身体を修復して、不敵な台詞を放ったりするPCもいる。こうなると一般人には、もうオーヴァードは恐怖の対象にしか見えないだろう。この狂気性をはらんでいるところがまた、DX3の魅力である。どこをとっても一般人とは遠く離れてしまった存在、それがオーヴァード。

2015-09-03 00:16:55
にゅい @lanuit2012

死への恐怖も、銃弾も、切り傷の痛みも、一度ならず「死んだ」体験の恐怖すら、オーヴァードの突撃を止めることはできない。一般人から見れば、どうしたって「化け物」以外の何物でもない。頭を吹っ飛ばしても、内臓をばらまいても、死なず、ひるまない。恐るべき存在。改めて考えてみると、怖い。

2015-09-03 00:23:20
にゅい @lanuit2012

この恐るべき化け物たちですら、恐怖することがある。それは、本物のバケモノになってしまうこと。ジャーム化。PLとしてもロストという損失であり、ルール的にもPCとして使うことができなくなり、物語の中では「死以上に過酷な運命」として描かれる。死も銃弾も恐れない化け物が唯一恐れるもの。

2015-09-03 00:26:26
にゅい @lanuit2012

その死よりも過酷な運命を逃れるたったひとつの手、それがロイス。差し伸べられた手の温もり、指一本触れたことがなくても交わされた言葉だけで確信できる繋がり、どんな存在に成り果てたとしても迎え入れてくれると信じられる人、そういう心の拠り所。自分が自分たり得るための繋がり。それがロイス。

2015-09-03 00:29:04
にゅい @lanuit2012

あるいはそれは逆転して、愛する親を奪った相手への復讐心でも、決着をつけるまでは死ねない相手との因縁でも、殺してでも自分だけのものにしたい歪んだ愛でも、肥大した自己顕示欲でも構わない。とにかく自我を失うわけにはいかない、自分のままでいなくてはいけない理由であればいい。それがロイス。

2015-09-03 00:31:34
にゅい @lanuit2012

そういう意識を忘れ去って「あ、《リザレクト》します。私の手番ですね。Dロイス《賢者の石》でロイス5個切ってクリティカル値3にします。いきますよー」ってやったら、それは確かにルール的になんの問題もないんだけど、ちょっとあまりに無邪気すぎないかな、と思う。かつての私もそうだったから。

2015-09-03 00:34:30
鈴目 @C1earS0und

すくなくとも鈴目や、そのまわりの仲間たちがふれてきたCRPGにおいて、『戦闘不能』とは『治すのがむずかしい』ものであり、『避けなければいけない』ことなのだ。 たとえば、ポケモン。『げんきのかけら』が安定して手に入るのは中盤以降、それまでは、ポケモンセンターに駆け込むしかない。

2015-09-02 23:06:46
鈴目 @C1earS0und

もちろんダブルクロスでも、戦闘不能にならないに越したことはない。避けられるなら避けるべきだ。 けれど、ポケモンでいう『げんきのかけら』に比べれば、《リザレクト》は『貴重ではない』と言える、と思う(主観的には)。そこの違いが、すんなりとは伝わらないのだ。

2015-09-02 23:08:57
にゅい @lanuit2012

これ程じっくり、一般人の目に「戦うオーヴァード」がどんなに恐怖の対象として映るか、オーヴァードがいかに死を躊躇しないか、まで考察しなくとも、CRPGに慣れた子らには、やっぱり「戦闘不能」「死」は極力、忌避すべきものとして映るのだ。ダブルクロスの「死」は良くも悪くも「強烈すぎる」。

2015-09-03 00:43:04
にゅい @lanuit2012

強烈な死をかいくぐって突撃を繰り返し、血みどろの死闘の果てに勝利を掴み取るダブルクロスの戦闘は、それだけで悲壮感と狂気性と壮絶さとを充分に孕んでいる。TRPG初心者さんが怖がるのは当然。それは感情。いくらGMが理で「ルール的に蘇生できるし大丈夫だよ」って説いても、怖いものは怖い。

2015-09-03 00:46:50
鈴目 @C1earS0und

それから、状態異常、バッドステータスの扱いの違いも。ここでもポケモンを比較対象に使わせてもらうけれど、ポケモンの『状態異常』は、基本的に重複しない。そして、状態異常をもたらす技を使っても、状態異常がかかるかどうかは多くの技において『確率』だ。確定じゃない。でもダブルクロスは違う。

2015-09-02 23:12:59
鈴目 @C1earS0und

ダブルクロスでは、バッドステータスをもたらすエフェクトを組み合わせた攻撃で『1点でもダメージを与えた場合』、バッドステータスが確実に入る。エフェクトによっては命中しただけでも入る。しかもいくつでも同時にかかる。 これが、鈴目の周りの初心者の目には信じがたい現象として映ったみたい。

2015-09-02 23:17:48
鈴目 @C1earS0und

ポケモンだと、状態異常を付与する技はだいたい命中が低い。7割とか、5割とか。で、ダメージ与えつつ状態異常も付与する技では、状態異常はオマケ程度の確率だ。 そのイメージで想像していると、ダメージに加えて状態異常、だなんて、「嘘だろ!?」ってくらい衝撃的な、絶望的なものになっちゃう。

2015-09-02 23:25:55
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