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macoto1978
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「近代以降、頼まれもしないのに絵を描くから画家は貧しくなった」という山口晃氏の指摘通り、基本的に画家はクライアントという存在なしに、己の自己表現、或いは美術史に於ける学問追求のために「絵画」を描くようになった。この意味も価値も未知数の活動にお金を出してくれる人をどう見つけるか?
2015-08-31 19:56:29
絵を買うことも含めて「アーティストにお金を出してくれる人」は存在する。頑張っているから応援したいという意味で投資してくれる人はいるので、常に自分をアピールすることは大事。就職して真面目に働くのは健全に見えるが、もっと強かにアーティストとして稼ぐことを考えても良いのではないか。
2015-08-31 20:06:08
「ちゃんと就職してお金を作って、その上でアーティストとして活動する」という主張は、僕の周辺では女性に多くみられる。その人個人の考え方だから否定はしたくない。ただやはり、それでは辛いので、もっとアーティストとして生きていく上での選択肢を開拓していくことを考えたい。
2015-08-31 20:09:07
一流の画廊に専属できたとしても、その中でさらにトップの人気を誇らなければ、給料は月収16万程度だという某ギャラリストの話がある。もっといえば一流のギャラリーであっても、今はどこも経営が苦しくて、アーティストまでお金が回ってこないケースが多い。
2015-08-31 20:12:06
美術家は昔に比べて、クオリティが低くても作品を発表するチャンスが多くなったと思う。しかし大抵がグループ展であり、その中で個人としてどれだけ輝けるか?というふるいにかけられる。アートの需要拡大、価値観の多様化に伴い、セルフ・プロデュースの巧さが命運を分ける時代なのではないかと思う。
2015-08-31 20:20:25
「ギャラリーに所属したけど絵を売ってくれないから貧乏です(或いは売れても支払いまで1年間は待たされます)」「ギャラリーに所属したけど売れ筋な絵ばかり描かされて実験的なアートができません」という状況をどう変えていくか?少なくとも僕は上記の悩み一切なく、今年は様々な活動ができている。
2015-08-31 20:26:59
芸術、哲学、宗教それ自体に於いても「節制」というのは重要であり、美術活動がそれほどお金がないとできないものなのか?という考え方もできる。貸し画廊にウン十万というお金を出して、さらに作品が売れたらマージンまで支払う作家は未だに多いが、そういうバカ正直さはかなり危ない。
2015-08-31 20:31:36
僕の親世代のアーティストは「この職業を選んだからには、いつ犬死にしても良い覚悟がないとダメだ!」という。昔は美術家になるなんて、それくらいヤバイことだったんだな。
2015-08-31 20:44:22
美術家は続けることが最も難しい、始めた地点から経済的に詰んでるような職業。よっぽど巧く戦略を練らないと、生き残れない。しかし美術家になりたい人というのは、素朴で無欲でコミュ障な人が多く、才能があっても社会に打ちのめされて消えていく人多数、そんな才能を救える人も少ない。
2015-08-31 21:01:27
美術関係者でいえば、作家よりもキュレーター、批評家さんらの方が経済的には苦しい。故東谷さんも「お前らは売るもの(作品)があって、まだ良いよな〜、俺なんか何もないぜ」なんていってた。
2015-08-31 21:33:07
美術をやる上で、すべては人との『縁』だったりする。何であの作家さん、あんなに大きなアトリエ持ってて、展覧会やりまくれるのだろう(某Iさんの事ですがw)って妬んじゃうけど、やっぱり人柄とか縁が良いんだろうなと思う。自分の殻に閉じこもっちゃう人は、本当に何のチャンスも訪れませんよ。
2015-08-31 21:42:48
それなりにお金もあって、巧く活動できてる人って、やっぱりマメに行動してる人なんだよな。某アズくんなんかも、展覧会の時は1000枚名刺作って、全部配って、自分はまた個展がやりたい、誰かチャンスを下さい!って熱烈にアピールしてるから、ああやって海外でも発表できてる訳ですよね。
2015-08-31 21:45:18
もっとハングリーになって、色んな人と出会って、自分が今実現したいことを具体的に訴えかけていけば、道はどんどん開けていきますよね。日本人はそういうの下手だから、もっと制作以外の面でも頑張って行動しないと。
2015-08-31 21:48:20
ただ権力や金持ってる人だけに擦り寄っていく奴は、ちょっと違うと思うんだけどね。この人に気に入って貰えれば、なんか仕事もらえるかも、的な感じで批評家やアーティストに擦り寄るのはヨゴレやと思う。本気でリスペクトしてて、相手を得させるくらいの気持ちで関わっていかないと。
2015-08-31 21:52:05
自分もガツガツ営業してきたタイプなのでわりと共感するんだけど、ホント何にもしなくても売れるもんは売れる。これもまた一面の真理なんだよな。売れる売れないってのはホント紙一重で法則性はないに等しいような気もする。負けに不思議なし、勝ちに不思議あり、だね。
2015-08-31 21:53:26
確かに、世の中には努力しなくても勝ち続ける人もいるし、どれだけ才能があって頑張っても負けてしまう人もいる、不条理な世界だ。だからといって思考停止して良い訳ではなく、ちゃんと自分で考えて、前向きに頑張ることには、必ず意味がある。
2015-08-31 22:07:56
天才というのは勝手に勝ち続けてしまう。俺も昔は天才だった、勝手に業界の階段をホイホイと、何の戦略も努力もせずに、駆け上がることができた(今となって分析すれば、その理由も色々と判明しているので、不思議とまでは思っていないけど)笑ってしまうくらい、巧くいくときもある。
2015-08-31 22:11:30
逆にここ数年は、どれだけ努力しても大きな結果(作品が高額で売れるとか、批評的に大きな論争を巻き起こすとか)には繋がっていない。でもね、もっとその前段階の「作品を発表する」ってところまでもいっていない人はめちゃいるわけですよ。ウケるか滑るか、はある意味運任せでもね。
2015-08-31 22:15:27
樋口さんの発言は、ちょっと謙遜もあると思う。今までの樋口さんの実績や、画廊活動での評価があり、それを踏まえて人が展覧会に訪れて、買う、ということなんですよね。本当に何もしていない人がギャラリー始めても、そりゃ絶対無理ですよ。やっぱり人との『縁』を作っていかないと。
2015-08-31 22:28:52
今夜は色々と呟いたけど、最後に俺が皆さんに言いたいこと、それは、ピザにパイナップルを乗せて食うとクソ美味い!ということです。これからも新しい未知なる感動を追求していきたいと思います。おやすみなさい。
2015-08-31 22:35:28