宮本和英 @kazmiyamoto さんの出版業の問題点とそれに対する反応

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宮本和英 @kazmiyamoto

今月末の退職が社内で発表されたので、初めて知った人達からメール来るナウ。

2010-12-01 17:14:12
宮本和英 @kazmiyamoto

あと1ヶ月なのに引っ越し整理が追いつかない。ヤバイよ。30年分の溜まった資料をガンガン捨てるぞと決めても、なかなかそうもいかないんだよね。

2010-12-01 17:19:43
宮本和英 @kazmiyamoto

毎日残務整理。今日は篠山紀信さんとやった写真集の資料整理。少女シリーズが6冊、アンナ愛の日記、hair、作家の仕事場、萬野美術、長谷寺ほか。

2010-12-15 04:55:33
宮本和英 @kazmiyamoto

月末の退社に向けて荷物整理が追い込み。昼間は作業がなかなか出来ないので、夜から、ここのところ連日朝の5時、6時頃まで作業。段ボール60箱詰めてやっと三分のニほど整理したかな。

2010-12-16 12:45:57
宮本和英 @kazmiyamoto

昨晩は社内の送別会を神楽坂のイタリアンでしてもらいました。ソノアト会社に戻って深夜から今まで段ボール詰め作業。連日帰宅が朝の7時だよー。

2010-12-17 06:31:34
宮本和英 @kazmiyamoto

芸術新潮時代の資料を整理。贋作問題や美術館学芸員の作品購入リベート疑惑等を追っかけていた時の生々しい取材資料が出てきた。すっかり忘れてたなぁ。

2011-01-05 10:51:50
宮本和英 @kazmiyamoto

芸術新潮にいた頃、僕はけっこう俗なテーマが好きで、美術界の裏側をほじくっていました。

2010-12-17 06:42:30
宮本和英 @kazmiyamoto

本日は新しく借りた事務所へ仕事場の引っ越し。昨日深夜まで荷造り。段ボール90箱ほど、それでもまだ残りがあって、それは年内追々。1月一杯はまた整理三昧だな。

2010-12-19 08:36:49
宮本和英 @kazmiyamoto

新しい仕事場でまた荷物の半分ほどをトランクルームに預けることになるでしょう。思い切って捨てたつもりだけどまだダメだなぁ。

2010-12-19 08:41:32
宮本和英 @kazmiyamoto

日曜日に新オフィスに引っ越し。その前々日からほとんど徹夜状態で必死に荷造り。なんとか間に合ったけど、作業終了後、ダウン。久しぶりに1日寝ていた。

2010-12-21 01:41:24
宮本和英 @kazmiyamoto

@lovbus 加護ちゃん、番組見たよ! とても良かったよ。あなたの人としての可愛らしさがアメリカでもいい人たちとの出会いを生んでいたね。ジャズを歌う時のスタイリングは、米国では大人っぽくするより加護っぽくした方が却って受けるんじゃない? 

2010-12-26 05:38:01
宮本和英 @kazmiyamoto

12月31日をもって新潮社を退社しました。フリーになって最初の正月だったけれど、とにかく新事務所への引っ越しで荷物の整理に追われてちっとものんびりできなかった。しみじみと自由気儘になった気分を感じたかったのに当分無理そうです。

2011-01-05 02:39:50
宮本和英 @kazmiyamoto

年末にサイゾー(1月18日発売)のインタビューを受けました。退社の理由やこれからのことを大まかに話しました。でも私ごときの退社を持ち上げてくれて、本当に感謝です。これからの仕事の宣伝もさせてもらいました。

2011-01-05 02:42:10
宮本和英 @kazmiyamoto

出版業界の苦境は、かつては素晴らしい仕組みであった定価再販制と取次委託販売が足枷になってしまったことにあります。日本が成熟社会になって嗜好の多様化はますます広がります。大部数商品はそうそう出ません。

2011-01-05 04:46:00
宮本和英 @kazmiyamoto

国民の大多数が同じ方向、同じ嗜好を持つことなどもうあり得ないのです。だから少量生産で成り立つ仕組みを早急に作らなければなりません。同じ商品が買う場所によって値段が違うのは今や当たり前で、客層によって特典を付けたりして価格を変えていくのも必要でしょう。、

2011-01-05 04:45:40
宮本和英 @kazmiyamoto

書籍雑誌の返品の平均が30とか40%になってしまっては、もうどんなものも成立しません。だいたい凄い資源の無駄を作っているわけで、そこから抜け出るために出版社を辞めました。無駄を極力排した新しい仕組み作りに試行錯誤していくつもりです。再販商品にしないで、委託販売もしません。

2011-01-05 03:40:37
宮本和英 @kazmiyamoto

昨日のツイートを中森明夫さん@a_i_jpがリツイートしてくれて一気にフォロワーが千人も増えてしまった。すごい影響力! その後中森さんと電話で話したのだが、出版界の行く末に関心を持っている人達がそれだけ沢山いるんだよと。そうなのか!

2011-01-06 04:14:39
宮本和英 @kazmiyamoto

担当編集者が情熱を持って本を出す、それを出版営業→取次→書店→アルバイト書店員と受け継いで書店の棚に並ぶ。でもここの流れにおいて、その本を必死で売ろうという情熱が形になって現れない! 沢山の本の流通をこなすだけで手一杯になってしまう。そしてその本はどこかに埋没! そして返品。

2011-01-06 04:21:04
宮本和英 @kazmiyamoto

著者から出版社に対して出る不満は、宣伝してくれない! 営業が動いてくれない!店頭に本がない! これらの不満は解消できません。それは仕組みがダメになっているから。個々の出版社のやる気の問題だけではないのです。この本を売りたい、中身が素晴らしいということを伝えられないのです。

2011-01-06 04:27:18
宮本和英 @kazmiyamoto

出版流通の仕組みが個々の本の良さを伝えられないから、著者自身がtwitterなどで自らの熱意で直接世間に伝えることが意味を持ちます。その方が信用できる。あるいは一書店員が必死で薦めた本の方が、メディアの書評より信用されるのです。

2011-01-06 04:32:40
宮本和英 @kazmiyamoto

今の出版業界は、本作りの熱意が見えなくなってしまう仕組みになってしまったのです。そうしたことを出版社の中にいて切実に感じてきました。

2011-01-06 04:43:28
宮本和英 @kazmiyamoto

そして今、出版という行為自体が出版社の独占物ではなくなりました。多少の資金があれば誰でも本作りはできるし刊行もできるのです。編集に多少の専門性はありますが、どの印刷会社でも印刷製本を引き受けますし、販売もネットで出来ます。本作りの情熱をストレートに伝えることもネットで可能です。

2011-01-06 04:43:34
宮本和英 @kazmiyamoto

出版界にはもともと「お客様」という言葉がありません。とても珍しい業界です。出版会では「読者」と言います。それは必ずしも本を買う人を意味しません。本は普通の商品とは違う文化的な物だから、商品扱いすることに何か抵抗があったのでしょう。でも購入者=お客様という意識がなくなると……

2011-01-06 04:46:44
宮本和英 @kazmiyamoto

どこを向いて本作りをしていくのかいつの間にか分からなくなってしまうのです。お客が誰だか分からないで、商品は作れません。「読者」という言葉は綺麗ですが、大事なことから目をそらすことになってしまったのかもしれません。

2011-01-06 04:53:33
宮本和英 @kazmiyamoto

実体験1 もう少し僕の実体験から具体的な例をお話します。nicolaを創刊した時、最初はホントに売れませんでした。宣伝予算もなく誰も知らない雑誌なのですから、いきなり売れるはずもありません。号を重ねて徐々に認知されていくしかない。でも売れてないと凄いプレッシャーがかかります。

2011-01-06 04:56:15
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