黄昏町の怪物/CEs4294

@tasogare_yakuba氏制作の診断メーカー『黄昏町の怪物』の、@CEs4294プレイおよびロールログ ハッシュタグ:#ジブンさがし
0
リンク 診断メーカー 黄昏町の怪物[ハンドアウト診断] 『気付くと君はひとりきり。黄昏色の町は知らない場所のはずなのに、妙に記憶にひっかかる。聞こえてくるのは怪物の息遣いと、怯える住人達の囁き声。君は、この町を抜け出すことができるだろうか?』初期ステータス【魂10/力0/探索0】ハンドアウト診断に従い指定の場所へ移動し、日替わりの結果を受けてください。死亡時は翌日にこのハンドアウト診断からリスタート。ステータスは持ち越し。異形は5つまで所持可能。以降入れ替え自由。重複は不可。魂がゼロになると自我を失い怪物化、のバッドエンドです。 - 診断メーカー

黄昏街 一日目:[学校]

クラウ/先生 @CEs4294

[ハンドアウト]時刻を告げるチャイムが階段に響き、君は意識を浮上させる。階下を巨大な何かが通り過ぎる。《開始地点[学校]shindanmaker.com/541542#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2015-08-29 21:40:06
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 鐘が鳴る。耳を打つ、十分な音だ。敷地に居る全ての人間(ヒト)に、全ての怪物(モノ)に、響く。ジブンの胸にも届いたその音で、目が覚めた。朦朧とした意識。視界が霞む。一歩。二歩。たたらを踏んで、手摺に寄りかかった。剥き出しの木地が、掌に感触だけを伝えてくる。

2015-08-29 22:07:21
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 得も言われぬ気持ち悪さだけがあった。気の迷いで、知らぬ銘柄を開けた時に似ている。不慣れを味わうには、まだ歳月が足りない。階段。明けた視界で、ようやくここが踊場だと分かった。それだけだった。前後の記憶は、未だ茫漠。この場所が何処かも。ジブンが、何故ここにいるのかも。

2015-08-29 23:46:43
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 踊場。部屋ではない。ならばジブンは、登ろうとしていたのか。それとも、降りようとしていたのか。眼下に開けた廊下。瞬間。揺らぐ視界。感覚の問題では、ない。映ったモノが、あまりに現実離れ過ぎていた。認識出来ず、黒い影としか、理解出来なかった。足が、思わず動いていた。

2015-08-29 23:52:29
クラウ/先生 @CEs4294

[学校]校庭が深くえぐれている。三本筋の巨大な爪あとだ。その禍々しさに、君の背筋は凍えた。《感情:喜怒哀楽のうち「喜」を失くす【魂-1】(既にない場合効果なし)、感情を全て忘れたor忘れている場合【魂-4】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541542

2015-08-29 23:54:15
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 階段を、飛び下りた。軋む床。もつれた脚。転がる身体を、強かに打ち付けた。痛みを押し殺して、広がる廊下に視線を向けた。がらんどうだ。差し込む夕焼けと、静けさだけが、そこにある。他には、何もない。立ち上がったジブンの足元さえ、不覚になる。ここに何があって、何がない。

2015-08-30 00:02:52
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 夕日の光に、目を細める。朱い、夕陽だった。光から背けて、気付く。校庭。抉れた跡。跡というよりも、痕という方がしっくりときた。つまりは、そういう事なのだろう。先の影が脳裏を過ぎる。心臓の鼓動とは裏腹に、心中は不思議と穏やかだった。いや違う。平穏ではない。

2015-08-30 00:09:03
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 冷えて。冷め切った。心だった何かだ。

2015-08-30 00:09:28
クラウ/先生 @CEs4294

@CEs4294 ステータス【魂9(-1)/力0/探索0】 異形【なし】 感情【-/怒/哀/楽】

2015-08-30 00:13:20

黄昏街 二日目:[学校]

クラウ/先生 @CEs4294

[学校]窓硝子を突き破り、巨大な竜が君へと襲いかかる。《力6以上で竜に勝利【異形『竜尾(力+5)』を入手し[町/説明文参照]へ移動(診断は翌日から)】、力5以下は死亡【魂-2】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541542

2015-08-30 23:42:36
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 夕焼けが消えた。それが、見えた。いや、見えたと言うのは間違いだろう。それは変わらず、そこにあっただけ。領域に紛れ込んだ間抜けは、ジブンだ。廊下の向こうから響く、ガラス窓と壁がひしゃげる喧しい音。窓を突き破った黒い影は、鞭の様にしなる先端を、まるで廊下に這わせて。

2015-08-30 23:52:46
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 尾か。 分かって、同時にそれが何かを理解した。 これが、ジブンの死か。 校舎の一階層ごと巻き込んで、ジブンは、ジブンの肉体が挽かれる音を聴いた。

2015-08-30 23:58:52
クラウ/先生 @CEs4294

@CEs4294 ・二日目 ステータス【魂7(-2)/力0/探索0│死亡数1】 異形【なし】 感情【-/怒/哀/楽】

2015-08-31 00:01:19

黄昏街 三日目:[街]

クラウ/先生 @CEs4294

[ハンドアウト]気が付くと君は、片腕を半端に上げた格好でいる。その手を何かがすり抜けていった。ぽつんと空へ落ちてゆく、風船だ。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2015-08-31 23:10:15
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 鐘は、鳴らなかった。覚醒は、何の前触れもなかったように思える。胃の底に溜まった得も言われぬ不快感だけは、相変わらず残っていた。冷めた心でも、感じる不快は変わらない。赤い風船。次第に鮮明になる視界の中で、徐々に遠ざかる赤色。届かぬ手を引くのは躊躇われた。そは、まるで

2015-08-31 23:25:29
クラウ/先生 @CEs4294

[町]初老の男は穏やかな表情で黄昏を見ている。「きれいだね」額の目だけが君を見つめる。「消え行く魂の色のようだ」《力4以上で勝利【魂+1】、3以下で死亡【魂-1/異形『三ツ目(力+1、探索+2)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-08-31 23:26:46
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 不意に声がした。不意に、そこにいた。人の気配に気付かない距離ではない。いやそもそも、通る人影さえないこの河川敷に、何故。ジブンは、弾かれるように振り返った。視界から風船が消える。代わりに映った初老の男は、未だ空を仰いでいた。 双眸は、黄昏を。 こちらには、天眼を。

2015-08-31 23:36:28
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 禿頭の額に、縦に入る亀裂。頭蓋が覗く場所から、こちらを覗く単眼。人間(ヒト)では、ない。目を、離せなかった。その天眼の奇怪さ故ではない。男の浮かべる表情が、穏やかな、『喜色』の笑みが。何故だかどうしようもなく、懐かしく羨ましく愚かにも妬ましいと思ってしまったから。

2015-08-31 23:43:38
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 目が、離せない。己が意志で離せなかったそれは、いつしか外的な要因で縛り付けられていた。 魔眼。邪視。妖かしの瞳は、見初めた者を逃がさない。 視線は逸らせず。身体は逃れられず。 息苦しさ。霞む視界。朱い風船。意識が、空に墜ちていく。 果てに、心の臓すら縫い止めて。

2015-08-31 23:52:42
クラウ/先生 @CEs4294

@tsgrTL 「全ては黄昏に融けていくのだよ。誰も、私も、そして君自身も。境の揺らぎに、等しく戻るだけだ」 手にした帽子を被り、男は背を向けた。視線を逸らされたところで、もう何も変わらない。目覚めと同じく、ジブンは片手を半端に挙げて。 瞳の熱。何も掴めず、意識が切れた。

2015-09-01 00:02:05
クラウ/先生 @CEs4294

@CEs4294 ・三日目 ステータス【魂6(-1)/力1(+1)/探索2(+2)│死亡数2】 異形【『三ツ目(力+1、探索+2)』】 感情【-/怒/哀/楽】

2015-09-01 00:05:02
1 ・・ 20 次へ