- busayo_dic
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SEALDsの今後について考えてみた。切込隊長との対話の続きとも言えるが、メンションを飛ばしていくのが面倒なので直接書いていく。総文字数2500字くらい。
2015-09-06 20:35:23SEALDsは安保法制が成立しても存続し、将来、独立した政治団体として機能しようとしているのではないか?小林よしのりと奥田愛基対談を読んで、瞬時にぼくちんそう思ったが、似たようなことを考えているツイートが流れてこないので書く。
2015-09-06 20:36:00ここでいう独立した政治団体とは、日本医師会や部落解放同盟といった既存の団体とは少々趣が異なる。選挙時の票の割り振り団体みたいなイメージだ。
2015-09-06 20:36:15たとえば参議院東京選挙区をターゲットにするなら自分たちで決めた候補にメンバーの投票を統一する。これを公表することでインフルエンサーとしてシンパの票も同様に向けるよう機能することで何万票、
2015-09-06 20:36:41ないしは何十万票を確保することで議会に影響力を行使する。全国区なら300万票くらいを持っている・・・イメージとしては、そんな感じ。
2015-09-06 20:36:52その際、どこかの党と一押しすることはたぶんない。京都なら共産党、神奈川・北海道なら民主党、大阪は維新、岩手と東京は、山本なんちゃらと仲間たちとか、選挙区によって推す政党を変えてくるだろう。
2015-09-06 20:37:11これによって反自民政党全てに影響力を行使できるようになり、野党共闘を取り結ぶポジションを得る。 そんな世界が実現して我々が見るのは、昭和レジュームへの逆戻りである。
2015-09-06 20:37:26そう考える根拠は、第一にSEALDsが反自民政党ならどこも拒否しない姿勢を取っていること。第二にもともと次期参議院選を目標に活動していたこと。これに奥田発言の行間を読めば、そうした結論にいたるのに不自然なところはないと思う。
2015-09-06 20:37:45この仮説が正しいとすると、一番割を食うのは共産党だ。共産党がSEALDsのために自分たちの資源を最も多く割いているのは誰しも認めるところ。だからSEALDs=共産党なんて思い込みを持ったままの人が今なお多いくらいだ。
2015-09-06 20:37:58なぜ共産党がそこまでSEALDsに恩を売るかというと、思想のベースが一番共産党に近い(おそらく何人かいたはずの勉強会の講師のうち、共産党系の大学教授の影響を最も受けている)からだろう。
2015-09-06 20:38:14だからメンバーを民青に入れたいな〜民青系全学連はもう党としては使い物にならないから、SEALDsを現代の「民青系全学連」の役割を果たす、大学生団体にできたら最高だよな〜みたいなことを考えているはずだ。
2015-09-06 20:38:26そのあたりのことをSEALDsの中核メンバーもわかっているはず。だって民青系全学連の元委員長までSEALDsにいるもんね。で、ここで、この「元委員長が民青だろう」と考えてはいけない。彼は政治意識高い系で民青じゃない。
2015-09-06 20:38:39話を戻すと、共産党としては一部の選挙区でSEALDsが票の上積みしてくれるのはありがたいが、他の選挙区では別の政党を支援されるので痛し痒し。それどころかむしろSEALDsに取り込まれる民青も出てくるだろう。
2015-09-06 20:39:22そうなると、いつものことだが共産党は沖縄以外で原則他政党のと共闘をやらないと宣言しているわけだから、こんなことが起きそうだ。
2015-09-06 20:39:48SEALDsが「この選挙区では民主推し」とかやると民青までも民主党候補に投票するような事態になる。そうなるとその選挙区の共産党党組織としては、何のためにSEALDsを支援するのかと反発も出てくるだろう。
2015-09-06 20:40:31で共産党中央委員会としても表だって支援することは控えざるを得なくなる。民青がSEALDsに流出するのが看過できなくなれば、縁を切ることにもなろう。
2015-09-06 20:40:54しかしそれだけではSEALDsも終わりたくないだろう。まだそこまでできるとSEALDsの中核メンバーも思っていないと思うが、10年くらい後には政党として独り立ちする夢くらいは持っているかも知れない。
2015-09-06 20:41:3210年後というのは、最低でもそれくらいの時間をかけないと「理論家」が養成できないから。一般論として言えば政党には依って立つ理論が必要だ。
2015-09-06 20:42:19マルクス主義ならマルクス・レーニン、創価学会なら牧口常三郎に相当する理論家がいて綱領も作れるし目指すべき社会像を提示できる。 日本の野党が集合離散を繰り返すのは、反自民以外に依って立つ世界観を持っていないからだ。
2015-09-06 20:42:33蛇足ながら自民党は反共産党なら何でも受け入れる個人商店の集合体みたいなもので、ろくな綱領も何もなく、勝てば官軍下克上オッケーでやってきた党だが、こっちはうまく回ってるw
2015-09-06 20:42:48日本共産党や公明党は、ろくでもないかも知れないが、この点だけはしっかりしているから、良くも悪くも固定票を持つ・・・多数を説得できる理論を持っていない泣き所があるにしても。
2015-09-06 20:43:03で、結論を書くとSEALDsは、既存の政治体制に挑戦する若者の運動であることは確かで、既存の政党に満足できない人たちを一定数受け入れるベースとなるだろう。その点で日本の政治史に名を残すくらいの実績は既に持ったと言える。
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