【CW】100万SPの男(4)
あらすじ
レナータとの間に愛娘ノエミを授かり、100万SP目指していっそう精を出す冒険者クワイア。ついに70万SPまで稼ぎ出した彼の飽くなき挑戦は続く。
目的
1,000,000SPを貯める。
ルール
・クワイア一人で旅をする。レベル補正・アイテムやスキルは制限しない。
・所持金を10,000SP単位でプールする(レナータひとりのパーティを作成し、SPを預ける)。これが999,999SPになった時点で終了。
・○○人以上、というシナリオは最低人数以上で挑み、クワイアが得る報酬は人数で頭割りする。
・買い物は自由。
・レナータは育児があるので、あまり長く家を空けないシナリオのみ参加可能(貼り紙などで適宜判断)
・レナータが冒険に参加した場合、取り分はクワイアと合算してよい。
▼冒険中に拾得したアイテムについて
・一人旅で得たアイテムの扱いは自由。売るも使うもよし。
・パーティでの冒険中に得たアイテムは、売却価格分の報酬とみなし、頭割りの計算に含む。使用する場合はその分を報酬から引く。差額は実費。
100万SPの男 第五十七話
『巨人を狩る者』
@cw_now 100万SPの男 第五十七話『巨人を狩る者』 「どうだクワイア、出稼ぎついでに伝説でも作ってみちゃあ」 そんなことを言いながら親父が差し出してきたのは、巨人都市ミネルバでのグリムロック退治の依頼だった。 pic.twitter.com/K9H1b6Ys20
2015-09-07 13:06:30@cw_now あの街では騒動や厄介ごとが絶えないらしい。この依頼を足がかりに割りのいい仕事が見つかるかもしれないだろう。 「ちなみに運賃の五百は手持ちだからな」 「ふざけろ親父」 「うるせえ、何が『オレ向きの依頼だ』だ」 「くっ」 pic.twitter.com/WckojE3qKl
2015-09-07 13:10:23@cw_now とはいえ他によさげな仕事もない。街そのものに興味を惹かれたオレは旅支度を整え、レナータにいってらっしゃいのキスをもらってからミネルバへと向かった。早速宿を取り、主人にこの街の英雄について話を聴く。 pic.twitter.com/paoMq3zivx
2015-09-07 13:14:23@cw_now この街の勢力図やグリムロックについての話を聞き、早速依頼主である魔術連に向かい、胡散臭い魔術師に現場の洞窟まで案内してもらった。さて、調査と退治を始めるとしよう。 pic.twitter.com/odpLprMVWF
2015-09-07 13:18:33@cw_now 洞窟にあるものは持って帰っていいと言うのでありがたく使えそうな茸を取り、グリムロック八匹を退治する。それほど難しい仕事じゃあない。 pic.twitter.com/XJKhtMlfPV
2015-09-07 13:20:39@cw_now 洞窟を去ろうとすると、不意にオレの耳に声が飛び込んできた。見回しても誰もおらず、しかしそこには不思議な魔力を感じる炎のようなものがあった。なんらかの封印かと思われるが、不思議と邪悪さは感じない。 pic.twitter.com/0KRyFx2Uqx
2015-09-07 13:24:06@cw_now 赤、青、黄、銀……。力の性質を色に置き換えていると判断するなら、こうだろう。持っている技術や道具を使い、最後にあの冥王から奪った魔剣の力を炎に捧げると、戦槌術の技術書を授けられた。ありがたくもらっておこう。 pic.twitter.com/YV8e0kASFP
2015-09-07 13:26:57@cw_now 洞窟を出て魔術師に結果報告をすると、不意の地震に見舞われる。そう大きなものではなかったが、この街では日常茶飯事、らしい。報酬の銀貨千枚を受け取って宿に戻ると、なにやら二階が騒がしいようだが……。 pic.twitter.com/zxy4yqzOjl
2015-09-07 13:34:07@cw_now 主人曰く、二階の客室で夜な夜な亡霊が騒ぐらしい。そのせいで客足も遠のく一方だとか。なんとかしようかと提案すると、主人は報酬600SPを提示してくれた。願っても無い。 pic.twitter.com/FsqXFTgxlt
2015-09-07 13:36:20@cw_now そう悪意のある霊だとも思えなかったので説得を試みると、どうやら納得して去っていってくれたようだ。宿に物理的な被害も出ず、万々歳といえるだろう。 その晩、オレは霊たちが残した記憶を夢に見ることとなった。あれが勇士、か。 pic.twitter.com/40JNgU8WKZ
2015-09-07 13:38:36@cw_now 翌朝。主人は現金報酬でなく火晶石でかまわないかと言う。売却価格で考えれば図らずも150SPアップだ。当然ありがたく貰っておく。ものはついでと何か大きな仕事がないか聞いてみると、僧侶連が巨人退治を考えているらしい。 pic.twitter.com/ZxYP91VBX1
2015-09-07 13:43:39@cw_now 親切な酔客に巨人のことを色々と教えてもらいつつ、その日は就寝。 ──が、深夜に状況は変わった。宿の娘が血相を変えて部屋に飛び込んでくると、戦士連の12人衆とやらがオレを狙ってやってきたらしい。 pic.twitter.com/QPeGwLEuDc
2015-09-07 13:45:57@cw_now 世話になった宿で荒事は避けたい。娘に礼を言うとオレは窓の外から屋根に飛び移り、12人衆を挑発しながら移動を始める。 (このあたりでかまわないだろう) 連中が何人か脱落したところで迎え撃とうとしたとき── pic.twitter.com/WV7UGVnXBe
2015-09-07 13:48:29@cw_now 突如沼地から現れたグレイウーズが12人衆に襲い掛かる。魔術連がこの生物を研究していたはずだ。とすると──奴等に恩を売られるのもうまくないし、こういうやり方は好かん。ウーズの群れを薙ぎ払い、12人衆を助ける。 pic.twitter.com/oJ6fCwdYlJ
2015-09-07 14:07:26@cw_now 12人衆はオレに謝罪し、礼として火晶石をくれると去っていった……が、ひとり残ってオレに話しかけてくる。彼は僧侶連の人間であり、12人衆とグレイウーズを退けた実力を見込んでティターン退治に協力して欲しいと言う。 pic.twitter.com/FyY75KAFWc
2015-09-07 14:09:52@cw_now 3000という高額報酬を提示されたことと、なによりティターン討伐という難事に興味をかきたてられ、オレはその依頼を引き受けることにした。早速巨人の住む遺跡へと向かい、指揮官である司祭と話をする。 pic.twitter.com/SxQVgbGK56
2015-09-07 14:33:56@cw_now 準備を整えて遺跡内部に進撃を始める。長い通路の先から放たれる巨人の気弾をイェリスの心臓でかき消すと、竜型のゴーレムがゆく手を阻んだ。 pic.twitter.com/QN8MpavplZ
2015-09-07 14:36:14@cw_now 自分たちに任せて先へ行けと言う僧兵たちを制し、ドローレムを薙ぎ払って進む。だが無数に沸いて出るドローレムの相手をし続けるわけにはいかず、数を減らしたあとは僧兵に任せてオレは単身奥へ進む。その先で待つ巨人目指して。 pic.twitter.com/X7j85rNcRF
2015-09-07 14:38:28@cw_now 武器を構えて戦意を示すと、巨人はどこか陶酔するような物言いでオレへの歓迎の言葉を伝えた。──死に場所を求めているのだろうか。 だがそんな事を考えている暇もなく、巨人はその威容を唸らせてオレに剣を振り下ろした。 pic.twitter.com/ffvx1IwnCV
2015-09-07 14:42:44@cw_now 猛烈な攻撃力と尋常ならざる耐久力を持つ太古の巨人。何合打ち合ったかわからないほどの戦いだったが、ついにオレの剣がヤツの急所を捉えた。その瞬間、頭の奥で何かの声が聞こえた気がした。 pic.twitter.com/gMIZHw9rBp
2015-09-07 14:44:59@cw_now 巨人を倒すと、ヤツを縛り付けていた鎖が語りかけてきた。これもまた意思を持つ魔具なのだろうか。巨人を倒した報酬をいくつか呈示されるが、古い技術書をもらうことにした。 やがて、僧兵たちが駆けつけてくる。戦いは終わった。 pic.twitter.com/b349CYZabx
2015-09-07 14:46:57@cw_now 巨人を倒した者として讃えられ、よせばいいのに凱旋パレードにまで借り出されてしまった。オレとしては報酬をもらえればそれでよかったんだが。挙句この街に留まればどうか、だと? すまんがリューンに妻子がいるんだ。 pic.twitter.com/80M4e06nt5
2015-09-07 14:48:24