- mk_sekibang
- 1878
- 0
- 2
- 0
@adamtakahashi 知性の話をするときに、霊魂論のなかでしてるわけじゃないですか。でもあるときから、霊魂なしに知性が語られるようになりますよね。それは、いつ頃なんだろな、と。
2015-09-09 22:29:42@mk_sekibang 「知性の話をするときに、霊魂論のなかで」してないというのは、どういう人・ことを念頭に置かれているのですか?
2015-09-09 22:33:01@mk_sekibang なるほど。非常に大きい問いなのだけれど、一応問題関心に近い(と思われる)本として、邦訳されているダンジガー『心を名づけること』という本がありますよ。現代の心理学的な概念が、どう生まれたのかを記述しているのだよね。
2015-09-09 22:45:06@mk_sekibang ただ、中世から初期近代の哲学史のなかで、人間の知性だけが霊魂の他の機能と異なるステイタスを得て、霊魂論から離脱していく過程というのも、その前史というか、別の問題としてあるのですよね。
2015-09-09 22:49:36@adamtakahashi @mk_sekibang ダヴィデがやっているのって、そういうことなのじゃない?
2015-09-09 22:51:12@microcosmos001 @mk_sekibang サンダーもダヴィデも、基本的にそれですね。サンダーは十四世紀にその分離が起きたという説を出していて、ある意味その一つの出口としてメランヒトンとかがあるわけですね、知性は神学の領域で、他の霊魂の機能(人間の生理的なシステム)
2015-09-09 22:53:22@microcosmos001 @mk_sekibang は、自然哲学の領域で、という。最近のクニさんの扱っているテーマも、その系列ではあると思いますが。
2015-09-09 22:54:21@mk_sekibang @adamtakahashi ますますもってメランヒトンというのは、大事なのではないでしょうか?紺野さん。
2015-09-09 22:55:57@microcosmos001 @mk_sekibang でも、どうして知性の離陸というのを重要な問題として考えるかというと、結局デカルトがそうだから、ということになるのですよね。だから、その議論は油断すると、結局背後にデカルトが見え隠れしたものになってしまうのですよね。
2015-09-09 22:58:43@adamtakahashi @mk_sekibang だからデカルトを見ようと考えるのが哲学者で、デカルトにいたる長く困難な道を見ようというのが歴史家なのだと思うよ。
2015-09-09 23:01:20@microcosmos001 @mk_sekibang まあ、そうかもしれませんが(笑)。ただ、ポールがイタリアの自然哲学者たちの霊魂論を見て、サンダーがオッカム周辺を見て、ダヴィデがメランヒトン前後を見たら、おおよそ大事なことはわかって良いはずなのですが、なんか
2015-09-09 23:06:26@microcosmos001 @mk_sekibang よくわからないのは、結局神学的な議論が重要だった、というのに神学的な議論の本体に入り込まないで(一応哲学史研究なので?)議論するから、肝心の部分がよくわからないままになっている傾向がある気がします。
2015-09-09 23:07:28@adamtakahashi @mk_sekibang なんで哲学者は神学の議論に入っていかないのかな?
2015-09-09 23:14:47@adamtakahashi @microcosmos001 たくさん研究者の固有名詞がでて、グラフトン的になってますので、あとで、それぞれのお仕事で「これは!」みたいなものを教えていただけると……(あと研究者のフルネームも英語で)
2015-09-09 23:18:37@microcosmos001 @mk_sekibang 入っては行くのでしょうが、ひとしきり神学的な背景で人間の知性の問題だけ独立した後に、デカルトとジョン・ロックがそれを異なる文脈において新しい哲学を始めてしまうので、14世紀から16世紀の神学的な動機がなんだったのかというの
2015-09-09 23:19:06@microcosmos001 @mk_sekibang を、どれだけ掘り下げるべきか、というのは霊魂論や認識論という観点からだと難しいのかもしれないですよね。
2015-09-09 23:19:59@microcosmos001 @mk_sekibang かなりパスナウ的な史観になってしまい、恐縮ですが。
2015-09-09 23:22:03@mk_sekibang @microcosmos001 今言った話はクニさんの最近やっていることにかかわるから、彼のブログをチェックしていれば、必要な文献は紹介されると思いますよ。
2015-09-09 23:29:13@mk_sekibang ただ、一応、シュミット&スキナー編の『ケンブリッジ版ルネサンス哲学史』の Park と Kessler の議論を読むと、この手の話の基本事項はわかるので、一読はお勧めします。
2015-09-09 23:35:21小林剛 『アリストテレス知性論の系譜: ギリシア・ローマ、イスラーム世界から西欧へ』 sekibang.blogspot.jp/2015/09/blog-p… ブログ更新。勉強になりました。次はDavidsonにトライします。
2015-09-10 22:14:47