9/11渡辺治一橋大学教授講演会

戦争法案の本質と、反対運動の展望についてのお話しです。
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Spica @freie_Herz

今日は、自由法曹団愛知支部主催の渡辺治一橋大教授の講演を聴きました。 『戦争法案を廃案に追い込むために いま私たちがなすべきこと』~安倍政権の狙い・戦争法案の本質をつかむ~ 「戦後70年、最大の岐路に立つ日本。戦争法案はアメリカと財界の25年来の宿願。歴代政権ができなかったこと」

2015-09-11 23:17:22
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渡辺治講演会(2) 「アメリカから『ともに血を流せ』と言われても、9条が壁になって応じられない。冷戦終焉以来、アメリカは200回以上戦争しているが、日本はわずか2回(イラクとインド洋)しか関与していない。イラクに自衛隊を派遣したものの、『戦場ではない』と強弁するしかなかった。」

2015-09-11 23:20:30
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渡辺治講演会(3) 「安倍首相には野望がある。それは『大国』になること。その『大国化』には3つの柱がある。①戦争する国づくりと改憲。その中心が戦争法案②大企業中心の新自由主義改革(国民皆保険解体、派遣法改悪、原発再稼働、TPP)③国民意識の改変(歴史修正、70年談話、教科書統制)

2015-09-11 23:24:30
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渡辺治講演会(4) 「特に大事なのは軍事大国化。米英と肩を並べるためには、いつでも自国軍を自由に出せなければだめ。現状は憲法の制約で、安倍は一兵たりとも出すことができない。オバマは本来安倍を嫌いだが、年来の宿願である戦争法案を強行できるのは、安倍のような野蛮な男でなければ無理。」

2015-09-11 23:29:05
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渡辺治講演会(5) 「戦争法案の危険性は3つ。集団的自衛権だけではない。①後方支援という口実で、米の戦争にいつでもどこでもあらゆる形で加担可能。従来の「非戦闘区域」の制限を外す。後方支援とは、輸送、調達、修理・整備、医療、通信、宿泊、保管、訓練業務、捜索救助等ありとあらゆること」

2015-09-11 23:34:54
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渡辺治講演会(6) 「『後方支援=兵站』がどれほどかというと、イラクの米軍50万人のうち前線で戦うのはわずか10万人。残り40万人は後方支援に従事。膨大な輸送力、修繕能力、食糧調達、PC管理など。米が日本に期待するのは人殺しの軍隊ではない。米軍をはるかに凌ぐ自衛隊の後方支援能力」

2015-09-11 23:37:51
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渡辺治講演会(7) 「法案の危険その②は『存立危機事態』。これを口実に、集団的自衛権で人殺し可能になる。アメリカの戦争が『日本の存立を脅かす』と政府が判断すれば、武力行使で加担する。③は、日米共同の活動、訓練、遠州島への全面参加」

2015-09-11 23:41:14
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渡辺治講演会(8) 「戦争法案反対運動の展開について。5/2には2800人だった国会前の抗議が、わずか1カ月で10倍に激増。6/4に『3学者の違憲発言』があった。これをマスコミは”与党のオウンゴールと書いたが、何もないところにオウンゴールは起きない。運動の力がそれを引き寄せた。」

2015-09-11 23:46:19
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渡辺治講演会(9) 「安倍内閣は誤算続き。前代未聞の大幅会期延長。支持率低下、失言や暴言の続出。失言が出るのも余裕がないからだ。運動が追い詰めている。そこで反撃攻勢として、辺野古の工事中断、70年談話の『お詫び』挿入などで支持率の低下を食い止めた。しかし、その後も次々に問題山積」

2015-09-11 23:50:35
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渡辺治講演会(10) 「戦争法案反対運動は、未だかつてない様相を呈している。長年の私の経験でも見たことのない現象が起きている。そこには二つの共同がある。①運動団体間の共同⇒55年間できなかったことが実現した。3つの実行委員会が『総がかり行動実行委員会』として共同行動を実現させた」

2015-09-11 23:54:04
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渡辺治講演会(11) 「これが、野党の共同行動に結び付いた。民主党と共産党が手を結んだのは、民主党結党以来初めてのことだ。5/3に憲法集会で野党が揃った時には、長妻さんは咄嗟に志位さんの手を取れなかった。たぶん慣れていなかったからだろう(笑)。8/30は全員手を繋いだ。」

2015-09-11 23:57:46
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渡辺治講演会(12) 「運動の力が、野党の行動を劇的に変えている。国会での野党の振る舞いは本当に変わった。質問項目も、だぶらないよう事前にすり合わせて分業している。また、この終盤の闘いでは、5野党が共闘姿勢を鮮明にした。画期的なことだ。」

2015-09-12 00:00:06
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渡辺治講演会(13) 「二つ目の共同は、政治的立場、政策、思想の違いを超えて、『平和』と『民主』の共同が起きている。安保や自衛隊に賛成の人も反対の人も、法案反対で歩調を合わせている。広範な弁護士会、学者が立ち上がっている。」

2015-09-12 00:03:03
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渡辺治講演会(14) 「大都市だけでなく地域が立ち上がっている。405の地方議会が意見書を出し、反対と慎重が393議会に上った。保守的な人たちも立ち上がった。反対や慎重意見を出した議会の40%で、与党議員がその決議に賛成している。自民党の地方議会議長が、反対集会に出たりしている」

2015-09-12 00:07:31
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渡辺治講演会(15) 「8/30には、国会前の巨大抗議ばかりが注目されたが、実は全国で1000以上の抗議行動があった。その後も全国津々浦々で連日連夜行われている。新聞の論調も地方紙ほど厳しい。TPPや原発などで、もともと地方には怒りがあるからだ。」

2015-09-12 00:10:16
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渡辺治講演会(16) 「大きかったのは、学生と女性の立ち上がり。9条の会などではいつも『若い奴は何やってるんだ?』と嘆きが出ていたが、彼らは言われたからといって立ち上がらない。自分たちが立つべき時が来たから立った。世論調査では女性の判断が際立つ。今回ほど性差が出た調査はない。」

2015-09-12 00:13:37
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渡辺治講演会(17) 「ではこれからどうするか?運動をもう一回り大きくすることだ。与党は運動の広がりを非常に気にしている。特に平日は『今日はどのぐらい集まったか?』と聞いたりしている。公明党には堪えているようだ。現状に満足せずもっと呼びかけよう。一人で行くな。誰かを連れて行け。」

2015-09-12 00:17:28
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渡辺治講演会(18) 「廃案には安倍退陣しかないがそれは厳しい。どこまでも追い込んで明文改憲への道を断たなければならない。世論は反対が多数であるが、その人たちは黙っている。立ち上がってもらうために努力しよう。聞いてもらえなくても話す。ビラを破られてもひるまない。必ずつながる。」

2015-09-12 00:21:18
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渡辺治講演会(19) 「もう一つは、辺野古新基地建設阻止と戦争法案を一体的に戦うことだ。これは同根の問題だ。明日9/12(土)には、中央で辺野古問題の集会があったはずだ。この二つを結びつけて有機的に戦う。」

2015-09-12 00:23:29
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渡辺治講演会(20) 「9条の会に毎日たくさんの電話がかかってくる。『このままでは法案は通ってしまうだろう。お先真っ暗なのか?』と(笑)。しかし違う。この反対運動は、日本の大右旋回を強く押しとどめているのだ。今は正念場。これを全力で戦うことが、日本の今後を決めるといってもいい。」

2015-09-12 00:26:36
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渡辺治講演会(21) 「戦争法案阻止の闘いはオールオアナッシングの闘いではない。安倍を一日でも早く倒す。安倍が倒れれば、次に誰が総理になっても、これだけの国民的反対を押し切った法案を容易に発動することはできないだろう。辺野古も作れない。明文改憲も不可能。TPPも原発も頓挫する。」

2015-09-12 00:30:26
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渡辺治講演会(22) 「国民的反対運動で野党は勢いづき、国会は紛糾している。厳しい追及に晒されて、安倍や中谷は、言いたくないことをいろいろ言わされている。これは、今後いざという時には『言質』となって残り、政権を縛ることになる。」

2015-09-12 00:32:44
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渡辺治講演会(23)質疑応答 質問 「公明党は最悪の振舞いをしているが?」 回答 「公明党は必死で統制を守っている。学者の会が意見書を持って行ったとき、自民党はきちんと応対したが、公明党は拒否した。連立は死んでも維持する。しかし、多くの公明党の地方議員は戦争法案に反対している。」

2015-09-12 00:36:32
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渡辺治講演会(24) 質問 「在日の友人が居る。彼らは『国民』運動という言葉に違和感を感じるようだ。」 回答 「戦争法案反対の一点で一緒に戦うことが大切。戦争責任、在日差別、ヘイトスピーチ問題においても必ず役立つ戦いだからだ。法案反対の人が目指す政治はそこに向かっているからだ。」

2015-09-12 00:40:54
Spica @freie_Herz

渡辺治講演会(25) 「そして、私は、これは『市民』ではなく『国民』運動で良いと思っている。この法案を通さないことが、この国に生きる者すべての責任だと考えているからだ。とても意味のある闘い、すごく大きな一歩になる。」

2015-09-12 00:43:41