配本について

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TOSH @takashimt

配本の話は書籍と雑誌ではかなり違うしもちろんジャンルによっても違う。けど、一番の問題は本当に気軽に安価に使えるようになった実売データを配本に生かしていない社がほとんどだということ。もちろん、生かしたくても生かせない状況もあるのだが。

2011-01-08 20:59:01
TOSH @takashimt

かつて「取次には配本権がある」と言った方もいたし自分も某社でそれに類する話を言われたことがある。配本権って不思議な言葉だ。

2011-01-08 21:00:20
TOSH @takashimt

配本については、取次がビシッと抑えてないと暴走する社があるのでは、という不安はもっともな話。実際に「総量規制けしからん」的な論調は、もっと数を乗せろ、もしくは、もっとまかないと売れるものも売れないといった感覚がベースになっている。そんな状態で出版社が主導したら洪水になるだけ。

2011-01-08 21:04:01
TOSH @takashimt

先日も書いたが新刊に限らず「より多くより長くより広く」露出を維持するのは営業の基本。だが、「より多く」の点について行き過ぎた「過剰」を求めてしまう傾向がある。ごく限られた店舗での大量陳列は確かに分かりやすいが、それだけで売上を維持できるわけではない。

2011-01-08 21:07:07
TOSH @takashimt

適正配本と言うが実売データがあったとしてもそれは簡単な話ではない。雑誌の場合は継続して細かな修正を加えつつ仕上がりを改善するという手もあるが、広告営業からの意見も加味すると過剰であることはわかっていても「ドーンと多面で展開」という状況を維持しないわけにはいかない。

2011-01-08 21:11:44
TOSH @takashimt

入金の話は微妙な話題ですが、売れる店に売れる数を、ということとはちょっと違う要素にはなりますよね。 RT @asakusa_sanpo 入金の悪いところには販売会社は当然ながら配本絞りますし…、重要店には逆もしかりですから、当然な気もします。でも、配本権…微妙な言葉ですね

2011-01-08 21:13:28
TOSH @takashimt

長いスパンの実売データを見れば実は一目瞭然なのだが、大抵の書籍は2割の店舗で8割といった売れ方をしていない。もっと幅広い店舗で売れている。店舗を絞り込んで営業かけている出版社でもそう。商品とは違う意味でのロングテール(おお、この言葉懐かしい)。

2011-01-08 21:17:00
TOSH @takashimt

雑誌の場合も同様。大型店への集中より幅広い店舗での一定以上の露出のほうが実売の分布に近いものになるはず。

2011-01-08 21:20:54
TOSH @takashimt

その意味で先ほどの→Togetter - 「元新潮社編集者・宮本和英さんが、出版業界の裏話を語る語る。」 http://t.co/Dgr8OyE での「大型店の大量配本を削ってでも5冊以上配本店舗を広く維持」という雑誌の配本戦略には強く同意したい。

2011-01-08 21:21:00
TOSH @takashimt

しかし、細かい配本は本当に手間がかかる。「お前のところは点数が少ないからできるんだ」と亡くなった業界の先輩に言われたことがある。その社はちょっと前から細かい配本の見直しを始めたそうだが社内の関係各位での調整の実際を聞いてその大変さを知った。

2011-01-08 21:23:07
TOSH @takashimt

また、ちょっと前に触れたが、出版社が配本の主導権を持つことに対する取次や書店空の不信感はある、と思う。無理やり押し込むんじゃないかであったり、絞り込んで幅広い配本をしないのではないか、とか。その懸念はとてもよくわかる。なぜなら本当にそういう人が沢山いるから。

2011-01-08 21:24:43
TOSH @takashimt

芝公園の新春の会では書店と取次とのインペナ契約の話が出た。これはこれで大変な話ではあるが、努力への還元という意味では非常に前向きな話だ。しかし、今は書店と取次の話に留まっているし、正直恩恵を受けられるのはごく限られた出版社(アイテム)でしかないだろう。

2011-01-08 21:27:12
TOSH @takashimt

将来的に出版社と取次との間でも返品率が低い出版社にインセンティブを付与した上で返品率の高い社に対してペナルティを課すという契約が結ばれる可能性はある。もちろん出版社からの反対はあるとは思うが個人的にはアリだと思う。

2011-01-08 21:48:14
TOSH @takashimt

実際に出版社と取次でインペナ契約をということになると反対が凄まじいだろう事は予想される。しかし、問題はそこではない。返品率の定義を新刊委託に対する返品率ではなく常備を含む総返品割る常備を含む総納品とするか否か、そこが問題。なぜなら委託を絞るだけでは返品は減らせないから。

2011-01-08 22:12:04
TOSH @takashimt

「出版社の頑張りが市中在庫を膨らませ返品を増やしている可能性」について自分自身としては以前から大きな問題意識を持っている。そして、現状取次が返品抑制のために出版社の頑張りを制限することはできないと思っている(しちゃだめだという気持ちももちろんある)。

2011-01-08 22:15:54
TOSH @takashimt

新刊委託に対する歩戻は新刊配本を抑制できても注文品は抑制できないと思うんですよ。まあ、抑制しないといけないのかって意見はあるとは思いますが、現状過剰な受注→返品というサイクルは否定できないかと。 RT @h_ueno: @takashimt 分戻しとは違うのですか?(実態として)

2011-01-08 22:31:25
TOSH @takashimt

そうそう、配本については出版社がリスクを負った上で主導権を持ったほうがいいと思うんですよ。でも、現状は配本は取次にお任せしてリストも取らない出版社も少なくないんですよね。 RT @porcalo: そんなね、取次が中心になるシステムになったらこの業界終わりでしょーが。

2011-01-08 22:33:41
TOSH @takashimt

オレは、中小零細出版社にまで取次が何でもやってくれて当たり前の時代はとっくに終わっていて出版社は自分たちの手で色々やらないといけない時代になってるよって意見。だから「取次が何もやってくれない」とか「取次が悪い」って意見にはとてもとても違和感を感じる。

2011-01-08 22:39:32
TOSH @takashimt

もちろん自分たち(出版社)だけではできないことも沢山あってそういう時に力を貸してもらえると本当に嬉しいのは確かなんだけどなあ。流通についても営業についても規模のメリットというのは間違いなくある(まあ、その辺のありがたみって分かりにくいけど)。

2011-01-08 22:42:18
TOSH @takashimt

返品については取次もリスクを負ってると思いますよ。混載返品や現地故紙化などは返品物流のコスト削減の一環ですが返品そのものの抑制のほうがよほど効率的。 RT @porcalo: 配本のことじゃなく、インペナうんぬんのこと。最終リスクを負わない取次に商流の主導は渡せないですよ。

2011-01-08 22:46:06
TOSH @takashimt

取引条件(付帯条件含む)の見直しって実はお互い面倒なはず。インペナだと切り離せるかなと思います。 RT @h_ueno: なるほど(誤字の訂正も恐れ入ります)。ただ現状でも年間総返品率を基準に歩戻しの上げ下げ課してきてるので実態としてどんなものかなと

2011-01-08 22:49:00
@chkmaro

悩ましい問題かも。毎月手作りで配本リスト作っているうちに残業と徹夜があたりまえになり、体壊したもので RT @takashimt: そうそう、配本については出版社がリスクを負った上で主導権を持ったほうがいいと思うんですよ。でも、現状は配本は取次にお任せしてリストも取らない出版社も

2011-01-08 22:52:59
てぃーけー @TK_22

ウチも配本リスト作成で死にそうになってる営業多いですね。そうなると段々配本数がカンになってきて、本末転倒になります RT @chkmaro: 悩ましい問題かも。毎月手作りで配本リスト作っているうちに残業と徹夜があたりまえになり、体壊したもので RT @takashimt

2011-01-08 22:57:33
@susumiya

僕は書店も出版社も経験してるけど、だいたい、シリーズものや続刊じゃない場合はその新刊がどのくらい売れるかなんて、誰にもわからない。重要なのは売れる本は初回配本の後に必ずなんらかの「売れるサイン」があるから(後で考えてもわからないこともあるけど)、それを掴んで注文に動くことでしょ。

2011-01-08 23:06:24
TOSH @takashimt

実売データなんて講談社とか小学館じゃないと手に入れられないよと思っていたのは20年近く前……。しかし、DCSやインテージ経由で実売データを入手している社はいまだにせいぜい300から400のはず。小さい出版社はデータなんか要らないのかって言われると違うかなあとは思うけど。

2011-01-08 23:06:29