キース・ジョンストンインプロワークショップ(ロンドン2015)メモまとめ(高尾隆)

高尾隆(東京学芸大学)作成のキース・ジョンストンインプロワークショップ(ロンドン2015)のメモのまとめです。
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高尾隆 @takaotakashi

キース1日目から(1):役者は安全であるべき。キャラクターはリスキーであるべき。考えるのをやめても脳は動きつづける。神か悪魔か宇宙か無意識かがアイデアをくれると思う方がいい。教師の仕事は生徒が自分で決めている限界以上をやる許しをあたえること。十代のデートはベストを尽くすから悲惨。

2015-09-08 07:25:53
高尾隆 @takaotakashi

キース1日目より(2):才能がないのではない、未来に進もうとしていないだけ。逆もまた真かをためす。知とはつねに変化していくもの。人間は主人公になりたくない。ジョイニングはコーチもいいと思ってしまう。インプロは人間の性質を学ぶこと。退屈なシーンは面白くしようとせず、掛け金を上げる。

2015-09-08 07:36:15
高尾隆 @takaotakashi

キース1日目より(3):お客さんの予想をつかって遊ぼう。相手と関係をつくるために舞台に上がる。霊長類は見つめられるのが嫌い。ゴシップは安定。失敗から学べるのに、なぜ生徒が失敗しないようにする?「まだわかっていないことがみつかったなんて、すばらしい!」と生徒に言おう。

2015-09-08 07:52:12
高尾隆 @takaotakashi

キース2日目から(1):アイデア自体にいい悪いはない。物語が前に進めばいいアイデア。脳は世界をひとつに統合する。低いステータスのときに生命力を失わない。インプロヴァイザーはお互いに礼儀正しくあってはいけない。お互いを壊し合う。ステータスは生きるか死ぬかの問題。人格より優先される。

2015-09-09 16:19:13
高尾隆 @takaotakashi

キース2日目から(2):悲劇も喜劇も目的を達成するのに失敗すること。自分のことを考えると人との関わりが切れる。ビギナーは全部表現して見せようとする。ベテランは隠す。からだが表現していることがわかるようになると人生は退屈ではない。俳優は自分がやっていることを演出家に伝えなくていい。

2015-09-09 16:24:26
高尾隆 @takaotakashi

キース2日目から(3):舞台が恐いとき、恐怖を隠すというやりかたはあまりよくない。舞台を快適にする。ベストをやろうとするとベストでなくなる。からだが固まるから。未来を信頼する。1回の公演で2回以上失敗しなかったらリスクを取っていない。失敗した人を批判しない。

2015-09-09 16:27:52
高尾隆 @takaotakashi

キース2日目から(4):目が大きいといいパフォーマーになる。観客は役者に投影する。「つまらなくやって」と言われると何かしなきゃいけないという気持ちから解放される。さしすせそ禁止ではわざとまちがえない。私の考えがまちがっているかもためしてほしい。知は変わりつづけるから。

2015-09-09 16:30:39
高尾隆 @takaotakashi

キース3日目から(1):子どもは却下を気にしない。演出家にとってはすべてのシーンがいいシーンであってほしいとは思わない。そう聞くと役者は失敗しても落ち込まない。脳はあなたを守ろうとするけど、それはたいてい必要ない。未来の責任を取ろうとするから混乱する。

2015-09-10 16:22:31
高尾隆 @takaotakashi

キース3日目から(2):プラットフォームは退屈でなくていい。相手に何かアイデアがあるか聞いてみる。「ない」と言われたらあなたが何かをしないといけない。このシーンは誰のものなのか。お客さんはわかっている。これやったことある?やったことないのに、はじめてなのに、うまくできると思う?

2015-09-10 16:23:13
高尾隆 @takaotakashi

キース3日目から(3):舞台上ではアイデアがないという顔をした瞬間、お客さんは興味を失う。子どもを引きつけるのはマイムよりも物語。決めてくれるとお客さんはそこから予想できる。相手を助けようとしすぎない。相手が何かできると信頼する。安全だなと感じたら、何かして安全じゃなくする。

2015-09-10 16:23:55
高尾隆 @takaotakashi

キース3日目から(4):大人が遊んでいるのを見るのはお客さんは好き。犬の役はパッセンジャーだからむずかしい。パッセンジャーは本当らしく。シーンを引っぱらない。そうするとお客さんはパッセンジャーに自分を投影する。関係ないシーンをはじめるとお客さんがつなげてくれる。

2015-09-10 16:25:26
高尾隆 @takaotakashi

キース3日目から(5):お客さんに敵対的なメッセージを送ってはいけない。コメディを満員の映画館で観るのと、一人でテレビで観るのとはちがう。マントラはIQを下げる。動いてからセリフを言うと強くなる。インプロヴァイザーはスタンダップコメディアンであるべきでないと思う。なれるけれども。

2015-09-10 16:26:16
高尾隆 @takaotakashi

キース3日目から(6):アクションとは爆発することではなく、人が変わること。一度、理論の基本を理解したら、自分で変えていってもいい。そうするとその理論はあなたのものになって、よりパワフルになる。

2015-09-10 16:28:00
高尾隆 @takaotakashi

キース4日目から(1):もしこの生徒はできると信じられれば教師のエネルギーは注ぎ込まれる。安全な環境をつくったのち内なる衝動にしたがう。うまくやるようにみんな言うけど、それが大きな問題。音楽家を育てるのはむずかしい。みんな恐れているから。楽しんでいる人は少ない。

2015-09-11 16:00:13
高尾隆 @takaotakashi

キース4日目から(2):座る位置を近くするとコメディらしくなる。ネガティブな雰囲気で入ると仲間がそれを無意識的に正統化してネガティブなオファーをする。あなたが嫌がっているか、キャラクターが嫌がっているか。キャラクターはアンハッピーでも、役者はハッピーでないといけない。

2015-09-11 16:00:55
高尾隆 @takaotakashi

キース4日目から(3):おかしなアイデアを言うと物語が正統化してくれる。いいアイデアは相手のオンにして、ハッピーにするもの。もしそれができなかったらそのアイデアにこだわらない。ディスカッションをしない。やってみせる。相手とつながるためにスペースを相手の方向に流す。

2015-09-11 16:01:26
高尾隆 @takaotakashi

キース4日目から(4):自転車を意識的に乗ろうとしたらたいへん。主人はハッピーに。でないと残酷すぎる。大学教授は演劇を研究し分析するだけでやってみない。悲しい設定のシーンをビギナーは悲しくやろうとする。フランツ・リスト、ベートーヴェン、バッハはみな即興の天才だった。

2015-09-11 16:02:31
高尾隆 @takaotakashi

4日目はワークショップのあとに、キースによる映画上映会。観た映画はこちら。ローレル&ハーディ『Blockheads』「ゆで卵」、「Royalist emu confronts Sir Michael Parkinson」、チャップリン『街の灯』『サーカス』、黒澤明『生きる』。

2015-09-11 16:09:49
高尾隆 @takaotakashi

キース5日目から(1):コメディアンはmore interestingをやっている。ビギナーはmore interestingをやらない方がいい。それをつかって未来に行かないようにするから。ベテランは未来に行くことを恐れていないからこれができる。

2015-09-12 15:30:19
高尾隆 @takaotakashi

キース5日目から(2):nothingにはinteresting nothingもある。コメディの仕組みがわからないとただおもしろいだけになって、そのおもしろさがどこにあるのかつかめない。まず劇場をいっぱいにして、いろいろためし、修正する。

2015-09-12 15:31:29
高尾隆 @takaotakashi

キース5日目から(3):お客さんのボランティアはアイコンタクトしている人からだけ取る。本には手がかりがたくさん落とされている。作家は落とさなければならない。ヘッジングとはいいアイデアをさがすこと。すぐ答えるとお客さんはあなたを勇気があると思う。ヘッジングするとあなたを臆病と思う。

2015-09-12 15:33:09
高尾隆 @takaotakashi

キース5日目から(4):相手を助けるために舞台に出る。安全じゃないと感じるなら自分のことを考えすぎている。侮辱の言葉のスペルは誰もまちがえない。侮辱を学ぶことは変化を学ぶこと。コロスは許しをくれる。マスクは自我をどこかに飛ばしてくれる装置。

2015-09-12 15:34:08
高尾隆 @takaotakashi

キース5日目から(5):ペッキングオーダーはひとつの生き物のように見えることが大事。座って考えていたらゲームはできなかった。理論があって、いろいろやっているうちに、ゲームになった。

2015-09-12 15:36:14
高尾隆 @takaotakashi

キース6日目から(1):ジブリッシュを街中でやるのはとても練習になる。ステータスを変えて新聞を買ってみよう。早く進みすぎるとポイントができない。パッセンジャーは礼儀正しくないといけない。教師はわからないことがあると自分を責める。でもわからないことがあるのは教師にとって大事なこと。

2015-09-13 08:27:45
高尾隆 @takaotakashi

キース6日目から(2):教師がパーミッションをうばってしまうのが問題。教師はパーミッションをあたえなければならない。未来に行きたくないのは、未来はすばらしいかもしれないけどひどいかもしれないから。学びたいことを学ぶべき。ステータス1は誰でもたたけるが特に2をたたくのが好き。

2015-09-13 08:28:50