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レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla
詩小説、レッズ・エララ神話体系、現代~近未来編「逃避行、老兵と少女召喚士」(ジャンル:ハイスピード・ワイヤーアクション・ガンナイフ・エクストリームジジイバトル)
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ホーホーホ、遠くの山にのんきな鳥飛び。霞かかる山間の郷、ここは辺境の村。春の宵…… 畑の様子を、ジン・ヤギサワは見る。今日も1日が終わった。 ジン・ヤギサワ、鋭い目。鷹のようで、その痩躯、鋼のようで。 スリアシスリアシ、それは兵役の癖。失われず、あの日々 1
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ジン思う。この辺境にいよいよきな臭い事件が起こりつつあるか、と 今は雪ころがしだ。それが着火して、雪の炎嵐になる……戦乱だ いやだねェ、と思う。年寄りの心配性かもしれん。 だがどうも、このいやぁなヒトの脂の臭いがするんでやがる。 政治力……ケッ、お大臣は仕事せいや 2
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……深夜! 突如、爆発音がした。ジンは猟銃を手に俊敏に床からでて、スリアシで外を覗く 近いぞ…… ピンと張った緊張感、村の人間が叫ぶ。致命的(フェイタル)でないことを祈る そして 「ゴオオオオオオオオ!」 魔獣の雄たけびだ! ジンの背後から! 3
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視認! 確認! 殺意アリ! 敵判断! 一連の思考シークエンスを脳内処理し、ジンは老兵と化す。バックステップで体性ととのえ、飛び跳ねる感じで片手でショットガンBANG! 虚をつかれた魔獣、もはや息なし。崩れ落ち だが……魔獣の暴れる時期じゃねえだろ、とジン 晩春だ、朧だ。なのに 4
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思考が繋がる。裏で手を引いてるやつがいる。 ジンは寝巻きからかつての戦装束に着替える。くたびれた空軍払い下げのブルゾン、戦闘仕様カーゴパンツ。 得物を、猟銃から、奥にしまってた「突撃狙撃銃」に変える。銃剣(バヨネット)は?よく切れる。 何より彼が変わったのは、その切りさかん瞳 5
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古傷……顔に刻まれた戦争の記憶。 共鳴する時代と時代の隙間 動くのか……? 俺はまたあの戦場に行くというのか……? だが、別にいかなくてもいい。この村を守る、ということもある。 ……村人が生きていれば……そうだ、一人でも守ろう。 そこまで考えた。すると、 6
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ジンの家に、見慣れぬ少女が飛び込んできた。震えている。 仕立てのよいおべべを着ている。長い金髪だ。それらをボロ布で隠す。 「どしたい、嬢ちゃん」ジンの冷静さに安心したか、 「た、助けて……」 すぐさま、ジンはまた脅威が迫ることを悟る。 「爺の布団で悪ぃが、その床に隠れてな」7
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ザクッザクッザクッ!  野郎…… あえて作物を踏み潰す形で迫ってくるクズがいる。こいつらは、人間だ。この野蛮さ 「出て来い!命は保証する!匿うな!裏切には死を!」 保証するんだか死なすんだかどっちだよ 突撃狙撃銃のギミカル暗視スコープで、敵陣を覗く ……若兵3人、か 8
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とりあえず俺がかけてみるか。 「てめぇら、人様の労力作物に無礼しといてなんだかなんだか。村の人間に手は……」 愚問だと知れた。奴らの軍服には血が。誰の血? クソッタレ、言うまでもねえ。 村の人間とそこまで交流してこなかったジンだ。 だが、俺を迎え入れてくれた恩はある…! 9
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そして娘っこを追い掛け回して……どうするつもりか。どうするつもりなんだろうなぁ。姫よ蝶よ、ではあるまい。 ケッ。 ジンは覚悟を決めた。 兵卒はこっちに何かを投げた……「バッ!」 グレネードだ! 「何もかもワヤにするって寸法かいっ!」 ジンはボトルアクションで装填…… 10
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空中でグレネードを打ち落とす!ジンの狙撃の腕、未だ衰えず!老兵ここにあり! 虚をつかれた兵卒のドタマを、順番にブチぬいていくジン。悲鳴さえあげさせん。 ただ最後の一人は、肩をブチ抜くので終えた。情報収集だ。 「テメェらどこのモンだ? 越境どころか侵略だろコレ」 11
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「くくっ……」「なぁにがおかしい、クソが」 「帝国の第二陣が来る……この村は殲滅……」 「おいおい。あのクソ帝国、まーだ大陸の覇権とか世迷言いってるんか」 そしてジンは銃の先につけたナイフで、兵卒の頭をカチ割った。ついでに、兵卒から小型の銃とか弾薬とかをちょっぱっとく。12
レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla
村から火の手があがっている。もうだめだな、と見切りははやいジン。 敵は打ちたいが、そもそも軍隊師団相手で、一挙手一投足でどうしろと。 それに…… こっちを見ている娘ひとり。 そうだ、この娘。追われている。……何か、がある、とジンの直感。ただの欲望で追われているのでない。13
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「おじいさん……」 「オウオウ、俺は爺だが、そんなふうに呼ばれるのもなんかシャクだな。ジンでいい」 「ジンさん……あの……申し訳ないんですが……私を助けてくれませんか?」 「どの道この村に腰据えてたら殺されるしな、俺もお前さんも。道連れってやつか」 なぜ追われ、はまだ聞かぬ 14
レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla
「山を抜けるぞ。ここいらの山は俺の庭だ」 ジンの荷物は多くない。いつでも旅立てる準備はできてた。そういう生活を長くしてきたから… 自分も荷物を持つが、娘にもいくつかの水や食料を持たせ、いざ山に 硝煙の臭い、草焼ける臭いが強くなり。ああ霞が晴れていって、戦争の姿が見えてくる朝 15
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こうして、老兵・ジンと、ワケアリな娘との長い旅がはじまった。希望もなく……だけど、もう戻れないの 16
レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla
【今日はここまで】詩小説、レッズ・エララ神話体系、現代~近未来編エピソード「逃避行、老兵と少女召喚士」 一話「村→戦争」(次回に続く)
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