労働組合側から見た国鉄の話だと思って秋山謙祐著「語られなかった敗者の国鉄改革」を読んだら肩透かしを食らったという話

たまたま図書館で見かけた、秋山謙祐著「語られなかった敗者の国鉄改革」という国鉄が残念なことになった原因である国労の視点から国鉄の歴史について述べたと思われる本の個人的印象を述べておきます
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三塚ハル @mtkharu3

図書館で「国鉄」で検索してみたら出てきた本である「敗者の国鉄改革」という本を読んでおります。現在3分の1

2015-09-18 01:11:04
三塚ハル @mtkharu3

しかしこの「敗者の国鉄改革」という本、読んでいて正直頭が痛くなってきました。まだ200ページ以上残っているのに。 #国鉄

2015-09-18 01:11:45
三塚ハル @mtkharu3

何が頭を痛くさせるかって「労働組合から見た国鉄」を期待していたのに出てくる話は 「偉い人が俺をいい加減に扱った」 「俺は派閥の違う人間だから相手にされたなかった」 「偉い人に気に入られて気分が良くなった」という話がほとんどである これでは「鉄道の話」を期待した私おこですよ #国鉄

2015-09-18 01:13:41
三塚ハル @mtkharu3

いやさあ、日本の組織運営に関する参考書籍として読む分にはノープロブレムだ。派閥の違いによる人の扱いの違いとか、偉い人に気に入られる方法とか、現実的に偉い人は下っ端を人間扱いしないとかそういうことを学ぶ必要はどこかであるでしょう。

2015-09-18 01:15:46
三塚ハル @mtkharu3

でも私はそんなのが知りたいんじゃない。1964年以降分割民営化まで真っ赤な経営をしており最終的に山手線と東海道新幹線他少々以外すべて赤字という事態になった国鉄を(ストやらなんやらで暴れていた)国労がどう捉えているかを知りたかったんですよ!

2015-09-18 01:17:27
三塚ハル @mtkharu3

この本は以前ネット某所で耳にした「連合赤軍やらの極左過激派集団の事件について関係者が書いた本は参考になるが自己弁護がひどい」という説が見事に当てはまっていると思う(国労は連合赤軍とは別組織という話は無視

2015-09-18 01:19:45
三塚ハル @mtkharu3

とにかく、はっきり言いたいのは、「あれだけ国鉄の経営は真っ赤になってその借金の返済まで2060年くらいまでかかる」という事態になったことをその原因の一つである(これくらいの表現は問題あるまい)国労がどう捉えていたかが知りたい。こんな人間ドラマ知らんがな

2015-09-18 01:21:34
三塚ハル @mtkharu3

これもソース忘れたが、かつての大戦のとき、指揮官という立場にいた人のほとんどは戦後口を閉ざし、当時の記録を残さず没したという。 それに対して「だが、このような行為はもはや許されない。未来に同じ轍を踏まないために」というコメントを添えられていた。

2015-09-18 01:23:23
三塚ハル @mtkharu3

そのためにも、国労が、一般利用者がブチ切れて暴れられるレベルの様々な闘争戦術や、増える一方の国鉄の膨大な赤字について何を感じていたか、私は知りたいのです。

2015-09-18 01:24:32
三塚ハル @mtkharu3

……まあこの本みたいに組織内での活動に明け暮れていたと主張する時点で「そんなのなんとも思ってません」と言っているに等しい感じもしますがそれは脇に置いておきましょう。 あ、この疑問に答えられる資料を知っている人いたら連絡ください。 後、読み終わったらこの感想ちゃんと続き書きます。

2015-09-18 01:26:17
三塚ハル @mtkharu3

秋山謙祐著「語られなかった敗者の国鉄改革」読み終えましたので、その感想をば。

2015-09-28 23:34:53
三塚ハル @mtkharu3

一言で言うなら「期待はずれ」まあ私が勝手に期待したのが悪かったと言われればそこまでの話なんですが。

2015-09-28 23:35:21
三塚ハル @mtkharu3

なにせ内容はほとんどが著者の所属していた国鉄最大の労働組合国労に関する話ばっかりで、「国鉄」の話はまるで出てこないんですよ。赤字どうするとか不採算路線をつぶすべきか否かとか。

2015-09-28 23:37:37
三塚ハル @mtkharu3

ただ、戦後の日本においてどのような人間関係や力学によって政治というものが動いていくのか、その一端を垣間見ることが出来た、という一点は読む価値があると思います。自民党の関係者が書いたものを読んだ方がいいとは思いますが。

2015-09-28 23:38:32
三塚ハル @mtkharu3

国鉄及び日本の公共交通への視点の欠如や、日本の戦後左翼にありがちな派閥闘争からくる様々なトラブルや「分割民営化は対立する労組の陰謀」という被害妄想にしか見えない陰謀論一歩手前な著者の考えに色々言いたいことがあってそれを吐き出そうとも思ったのですが……。

2015-09-28 23:47:52
三塚ハル @mtkharu3

現在ブラック企業が社会問題になり、その中で労働組合も新しいあり方を模索してもらわにゃならんという現実がある以上、単純な労働組合批判にしかならん発言は私としては慎ませていただきます。

2015-09-28 23:49:15
三塚ハル @mtkharu3

昨日夜、陸上選手の為末大のSEALDSに関する発言や、そのきっかけとなった中華圏の学生運動を総括した記事を読んだので、この本の中にあった国労への言葉を今後の日本人にかみしめてほしいものとしてここに引用させてもらいます。

2015-09-28 23:51:03
三塚ハル @mtkharu3

これは1986年10月10日の修善寺大会を終えた著者に国鉄職員局のキャリアが述べた容赦ない言葉です

2015-09-28 23:53:02
三塚ハル @mtkharu3

「お話を聞いていて、ひとつわかったことがあります。それは、秋山さん、あなた方には何の戦略もなかったということです。私たちは、国労は社会党や総評をも思いのままに動かせる力を持った大組織だから、当然、社会党や総評と深く検討したうえでの緻密で大きな戦略に (続く

2015-09-28 23:55:16
三塚ハル @mtkharu3

続き) 基づいて闘争を進めていたんだと思っていました。しかし、あなたの話を聞く限り、そのかけらも感じられない。あなた方は結局、その場、その場の対応に振り回されて行きつくところに行きついた」

2015-09-28 23:57:11
三塚ハル @mtkharu3

今を生きる私たちも、この言葉は忘れてはならないと思います。 為末さんのつぶやきまとめtogetter.com/li/879046 そのきっかけとなった記事ji-sedai.jp/series/researc… から考えた限りは

2015-09-28 23:59:10
三塚ハル @mtkharu3

最後に、言っておきますがこの「敗者の国鉄改革」という本は国鉄を語った本ではないので、鉄道ファンが読んでもおそらくつまらない…というか下手したら意味不明でしょう。あくまで「国労の歴史」の本として扱うべきものです。

2015-09-29 00:00:32