黄昏町の怪物リプレイ「黄昏町の最期」

『黄昏町の怪物』ツイート小説風リプレイ。
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杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 黄昏町の怪物リプレイ「黄昏町の最期」第一期イメージ画。 pic.twitter.com/nbpnpoBS12

2015-10-03 22:34:01
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1日目

杉浦印字(別) @Inji_alt

[ハンドアウト]気が付くと、君は暗い病室の中で、檻に入れられている。《力5以上で【拘束解除】、力4以下で【拘束状態/死亡時解除】》《開始地点[病院]shindanmaker.com/541541#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2015-09-19 10:28:43
杉浦印字(別) @Inji_alt

[病院]看護婦姿の骸骨が、君の前で手際よく謎の点滴を準備し始めた。《拘束状態なら強制的に【魂-1/翌日の診断のみ力+2】、拘束されていない場合は点滴を拒否できる》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541541

2015-09-19 10:28:56
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 【魂9/力0(次回のみ2)/探索0】 病院からスタート。病室内檻って。骸骨ナースとか出てきてなんか笑ってはいけない病棟みたいになってきたが、動けないし点滴を受け入れるしかないのだ……(魂が疲弊したが強精剤だったみたい。普通に受け入れれば良かったのでは?)

2015-09-19 10:32:27
杉浦印字(別) @Inji_alt

僕は罪を犯したのだろうか。立ち上がることもできない狭い檻の中で、僕は苦しい息をつく。 #黄昏町の最期 たぶんここは病室なのだ。なら僕は罪人じゃなく狂人なのか。思い出せないが、思い出すのも怖い気がする。黒いカーテン(病室なのに?)の向こうに見える西日がふいに輝いて、僕は目を閉じた。

2015-09-19 10:33:03
杉浦印字(別) @Inji_alt

開いたカーテンから骸骨が現れた。看護婦の骸骨を、僕はなぜか気にしない。茶色に濁った点滴袋を見て、僕はそれが自分に使われるのかと、そっちの方を恐れている。 #黄昏町の最期 嫌だ。そんなものを血管に注がれるのか。身動きできない僕はどろりとした液体をただ見つめて、恐怖のうちに眠りが──

2015-09-19 10:33:18

2日目

杉浦印字(別) @Inji_alt

[病院]唐突に視力検査が始まった。難ありと診断されると髑髏印の目薬をされるようだ。《探索3以下なら【魂-1/翌日の診断のみ探索+2】、探索4以上or拘束されていない場合は目薬を回避できる》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541541

2015-09-20 11:01:12
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 【魂8/力0/探索0(翌日のみ2)】 毎回罰ゲーム的なおもしろ治療(効果アリ)をされていて、やっぱりこれ笑ってはいけない病棟なんじゃないの。少しずつ魂を削られてて、魂がゼロになるとゲームオーバーだからあんまり笑ってもいられないが、これ拘束どうやって解くんだろ。

2015-09-20 11:01:25
杉浦印字(別) @Inji_alt

骸骨の看護婦。暗がりの髑髏。海賊の旗。僕があの看護婦を見て怖くなかったのは、ずっと前にも髑髏の── #黄昏町の最期 レコードの針みたく意識が飛んで、僕は檻の中で必死に〈何か〉を見つめている。見つけなければいけない。だけど〈それ〉は僕の目にはただの白紙の切れ端にしか見えないのに。

2015-09-20 11:02:26
杉浦印字(別) @Inji_alt

嫌だ。やめてくれ。「見つけられなかった」僕はあの目薬を注される。数十本の骸骨の指が僕の顔を、瞼を押さえて、髑髏の印の目薬を #黄昏町の最期 髑髏の印。曖昧な記憶の中で海賊旗を憶えている。骸骨は敵じゃなく「!」目薬が注され僕は息を切らす。目。今はあの白紙の中に見える。 髑髏だ。

2015-09-20 11:03:20

3日目

杉浦印字(別) @Inji_alt

[病院]真っ黒な肌をした手術衣の集団が廊下を徘徊している。「特別室の患者を見かけなかったか?」《探索3以下かつ拘束解除状態なら強制手術【魂-2/所持している異形をひとつ失う】、探索4以上or拘束状態なら回避#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541541

2015-09-21 08:07:02
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 【魂8/力0/探索0】 特に何もない日だった。拘束解除状態だったらこの診断では自分は「特別室の患者」という事になるんだろうな。だんだんわかってきたが多分このゲームの病院って、いたスト(ゲーム)でいうハワイみたいな、脱出マスを引くまでループする島流しなんだな。

2015-09-21 08:07:12
杉浦印字(別) @Inji_alt

僕は滑稽なほど周りに怯えながら逃げまどう。黒く塗られた廊下を必死に走る。 でも、それは僕じゃない。 僕は檻の中から、この病室の扉の奥を見ているのだ。そこは黒い廊下で、逃げまどう誰かが横切って行った。 #黄昏町の最期 手術着の男達が崩れそうな歩みで廊下に蠢いている。ああ。その肌は。

2015-09-21 08:07:23
杉浦印字(別) @Inji_alt

なんて色だ。男達の肌は、触れば突き抜けそうな闇色だった。「特別室の患者を見かけなかったか?」あの逃げまどう人影に違いない。僕はなぜあれが自分だなんて思ったのだろう?「見たのか。 患者はどこに行った」闇色の顔の奥で白く光る目、また闇色の瞳。 「僕は誰も見ていません」 #黄昏町の最期

2015-09-21 08:07:47

4日目

杉浦印字(別) @Inji_alt

[病院]「ここじゃ消耗する一方だ」君の所へ逃げ込んだ男が言う。「しねばやり直せる。次目覚めるのがどこかは分からんが」《病院を出たいなら男に戮され死亡【魂-1】、死を選ばず拘束解除状態なら男を戮せる【魂+1】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541541

2015-09-22 19:15:51
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 この男の言う通り、死んでとっとと病院を出るのが良さそうだ。 【魂7/力0/探索0/死亡】 次回ハングアウトから再開。次は病院じゃないといいが……。

2015-09-22 19:16:12
杉浦印字(別) @Inji_alt

「僕は誰も見ていません」そう答えた時、〈やつ〉は僕の檻の背後、ベッドの下に潜り込んでいた。闇色の医師たちが離れた頃〈やつ〉の軋みのような声が「助かったよ」 #黄昏町の最期 一晩中、僕の背中で〈やつ〉は妄想じみた話をしていた。一晩中? 信じられないが僕の記憶よりは時計の方が確かだ。

2015-09-22 19:16:29
杉浦印字(別) @Inji_alt

生きたままの標本のこと、水びたしの手術室のこと、麺の奥にある大脳のこと、折れるメスのこと──大方そんな話を〈やつ〉はしていた。「ここじゃ消耗する一方だ」とも。「死ねばやり直せる」鉄さびが軋むような声で〈やつ〉は言った。僕は黙って頷いた。 #黄昏町の最期 僕の背中を 何かが

2015-09-22 19:17:10
杉浦印字(別) @Inji_alt

胸に開いた穴をかきむしりたいような痛み。涙を流す僕の後ろで、〈やつ〉が「次はもっとましな場所だといいな」。病院。僕はなぜこの病院に囚われた? 前にも一度死んだのかもしれない。まともな考えじゃないが、死ぬことも生き返ることもこの町にはあるんだ。ただ──苦しいだけで。 #黄昏町の最期

2015-09-22 19:17:29
杉浦印字(別) @Inji_alt

#黄昏町プレイ日誌 まとめを更新しました。「黄昏町の怪物リプレイ「黄昏町の最期」 togetter.com/li/875520

2015-09-22 19:21:04

5日目

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