伊東乾先生itokensteinの「人間は取り返しがつかないもののまえで愛惜するから人生の美も自然への賛美もあるわけであって。」

一通りの意味も読み取れずに手足をバタバタさせる子供のようなものの貧困は「心」にある。意味など解りきっている、でもどうにも納得の行かない、とりかえしのつかない悲しい結末の前に、夢見たかもしれない、永遠に失われた幸せ などの前に 私たちは追憶を知り、消費されない心の糧と向き合い始める
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Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

Ph.D Prof. Komponist-Dirigent / Raummusik Kollegium Berlin. Habe viele Interesse an der Wissenschaft und am Mitleben dadurch.

Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

「子供の死を扱う話はいかがなものか」といった議論がテレビアニメなどであるという。「フランダースの犬」とか「マッチ売りの少女」とか世にも悲しい、しかし生涯心に残る物語がかつては「名作」として読み語り継がれたけれど、営利エンターテインメントが安売りハッピーエンド専門化して愚かになった

2015-09-19 13:40:37
峰里えり@終活メッセンジャー @rukanon

@itokenstein 同感です。ハッピーエンドの人魚姫なんて。

2015-09-19 13:44:25
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

子供のころハッピーエンドでない物語ばかりが気になり、何度も「読んで」と親にせがんだ。一番心に残っているのは「鉛の兵隊」という岩波の絵本。ちびくろさんぼ や マリーちゃんのひつじ こねこのぴっち 等と同じ版形だが 比較にならないくらい無残で悲しく説明がつかない。だから幾度もせがんだ

2015-09-19 13:44:55
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@rukanon 人間は取り返しがつかないもののまえで愛惜するから人生の美も自然への賛美もあるわけであって。高畑勲さんの「かぐや姫」は臨終の物語、この世への惜別の歌と思いました。月の迎えは「死」そのもの、そういう悲しさこそ子供の心にずっと残る一番の宝物

2015-09-19 13:47:22
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

小さいころずっと持っていたおもちゃが今どうなっているか、全くわからない。飽きて使わなくなり、いつのまにか捨てたものが大半だろう。逆に小学校1年に入ったばかりのとき両親と訪れた西武園で、買ってもらった直後、手を離して遠く飛んでいってしまった赤い風船は いまだに目の奥に焼きついている

2015-09-19 13:49:22
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

一通りの意味も読み取れずに手足をバタバタさせる子供のようなものの貧困は「心」にある。意味など解りきっている、でもどうにも納得の行かない、とりかえしのつかない悲しい結末の前に、夢見たかもしれない、永遠に失われた幸せ などの前に 私たちは追憶を知り、消費されない心の糧と向き合い始める

2015-09-19 13:51:42
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

戦争を身で知る世代が大人として編集などに携わった頃は「明日のジョー」だって燃え尽きて倒れた。いまならタイアップのなんのでロングセラーのビジネスが先行して、ああいう伝説にはなりようがない。レオもアトムもデビルマンも悲惨な最期を迎えて終わればこそ、消費されない価値に結びついたのだから

2015-09-19 13:54:34
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

まあ「市民ケーン」と同じ根であるけれど・・・時こそは 還らず。

2015-09-19 13:55:33
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

「手袋を買いに」は美しい話で大好きだけれど、どうしても心に残るのは「ごんぎつね」であるのとおなじように・・・

2015-09-19 13:58:53
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

子供をゲームで遊ばせるなら、比較的短時間で終わり、必ず自分が殲滅されて滅ぶインベーダーみたいなもの中心がよいと思う・・・自分の経験だけでものをいっているが。。。

2015-09-19 14:00:59
印象操作は言論の自殺行為 @sukhumvitanode

@itokenstein @rukanon 晩成の自分は、悲劇では小学校低学年の時に読んだ『ベロ出しチョンマ』と『ユンボギの日記』に強烈な印象を持ったのを覚えています。中学生になってから読んだ『榧の木祭り』もです。

2015-09-19 14:01:35
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@sukhumvitanode @rukanon いずれも懐かしく思い出します。チョンマは滝平二郎の版画、ユンボギは鉛筆画風の挿絵が添えられた本ではなかったでしたっけか?

2015-09-19 14:04:21
(び) @bizenn

@itokenstein そういえば子供の頃(7〜8歳?)、どうすればごんを殺さずにすんだか、母親と延々と議論(まぁ子供のアイディア出しに付き合ってくれただけですが)した記憶があります。厭わずに付き合ってくれた母親には感謝しかないですね。 唐突にすみません。

2015-09-19 14:06:09
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@bizenn そうそう どうにかならなかったの? どうにかならなかったのって。そこからでしょ、人間が賢くなってゆくのは。; ごんぎつね の おしえてくれたこと

2015-09-19 14:08:18
(び) @bizenn

@itokenstein おっしゃる通りです。そして、その問いを大人になっても抱き続けるべきなのだと思います。案外難しいことですが。

2015-09-19 14:10:55
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

本というのは「もの」それ自体が心に残る。ヴィジュアルもとても大切。昨晩前半戦は筑摩新書「聴能力」の2校直しの打ち合わせだったが、図版はもとより図版をどのようにレイアウトするとSexyか?といった相談に意を用いた。お会いする事のなかった小沢昭一さんのご推薦で始まり4年越し。11月刊

2015-09-19 14:14:38
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@bizenn こころのやさしいこどもにそだてなければ。

2015-09-19 14:17:40
RWB (PS5配送中) @RandmWalkinBear

ごんぎつねの涙腺破壊力は、以前から、それなりに凄まじかったが、猫と住み始めてからは、更に100ペタ倍ぐらいに増幅した。 twitter.com/itokenstein/st…

2015-09-19 14:19:40
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

ある種の政治家の目の中に、子供の頃じゅうぶん親から愛情を掛けられず、さびしく育った子供の瞳を見出すことがある。そういうつまらないゆがみが、大きくことを損なわないように考える大切さとともに、小さな心を大事に育てる家庭一軒一軒ごとの親の気持ちのやわらかさの必要も思う。大事にしなくては

2015-09-19 14:20:19
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

.@RandmWalkinBear いっしょうけんめい集めた栗やどんぐりが残されたよこに、しらじらと鉄砲の煙がたなびきます・・・

2015-09-19 14:21:42
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

ものがたりは普通 主人公に感情移入させるものだが、主人公が悲しい死を迎える物語では、例えば ごんぎつねを撃ち殺してしまう鉄砲の引き金をこそ 子ども自身に引かせる必要がある。だからワクチンになるのだ。そういう心の経験を欠いた家庭の周辺から、先日来の川崎や寝屋川のような事件が発生する

2015-09-19 14:23:59
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

@RandmWalkinBear 狐のちいさな不自由な手で、せっせと集めて運んでいたのに・・・

2015-09-19 14:25:04
Ken ITO 伊東 乾 @itokenstein

やさしくなくては 生きている資格がない

2015-09-19 14:25:32