20150920 #阿蘇 #阿蘇山

秋の大型連休初日　行楽地にぎわう　阿蘇のおかみさんらＰＲ

2015年09月19日 20時24分
秋の大型連休「シルバーウイーク」（ＳＷ）初日の１９日、九州各地の行楽地は多くの人出でにぎわい、交通機関は一部で混み合った。噴火からまもなく１週間となる熊本県・阿蘇のＪＲ阿蘇駅では、温泉旅館のおかみさんたちが風評被害を吹き飛ばそうと「ようこそ」と観光客を出迎えた。

　千葉県から家族旅行に訪れた女性（３６）は、快晴の空に上がる阿蘇の噴煙を駅頭から望み、「噴火は知っていたが安全と知り、予定を変更せずに来た。レンタカーで観光地を回ります」と話した。

　阿蘇では１４日の噴火以降、連休後を中心に宿泊キャンセルが１２００人を超えたが、連休中は各旅館とも満室。阿蘇温泉観光旅館協同組合の稲吉淳一理事長は「阿蘇登山の小説『二百十日』を書いた夏目漱石は今のような姿の阿蘇山を見に登った」と火山観光の醍醐味（だいごみ）をアピールした。

　天候に恵まれ、テーマパークの「スペースワールド」（北九州市）や「ハウステンボス」（長崎県佐世保市）は長蛇の列ができ、遊園地「グリーンランド」（熊本県荒尾市）では人気アニメがテーマの催事「出現！妖怪ウォッチランド～不思議な冒険に出かけよう！」（１１月２３日まで）が開幕。家族連れが記念撮影を楽しんでいた。

　ＪＲの九州新幹線と山陽新幹線は午前中に混雑したが、午後は余裕も。九州自動車道の混雑のピークは２１、２２日と予想され、福岡発の航空便は連休最終日の２３日が満席状態という。

＝2015/09/19　西日本新聞＝
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/196300

秋の大型連休スタート　阿蘇地域にも観光客続々

2015年09月20日

　秋の大型連休「シルバーウイーク」が１９日始まり、県内は秋晴れの行楽日和に。阿蘇中岳の噴火直後とあって客足が心配された阿蘇地域の観光地にも、県内外から多くの家族連れらが訪れた。

　中岳火口から約２・８キロの草千里にある阿蘇火山博物館。風評被害をはね返そうと、観光客向けの学習会を企画した。池辺伸一郎館長が１４日の噴火の状況などを解説し、県のＰＲキャラクターくまモンや阿蘇市のあか牛くんも駆け付けた。

　参加した東京都目黒区の会社員田中仁喜さん（２６）は「ダイナミックな自然のエネルギーを感じる」と声を弾ませた。愛媛県西予市の会社員坂井正子さん（３４）は「宿泊取り消しが出たから予約できた」と話した。

　ＪＲ阿蘇駅では阿蘇温泉観光旅館組合（１９軒）の女将［おかみ］ら２０人が到着客を出迎え、入山規制区域などを示した地図２００部を配った。「周辺は営業していると聞いたので来た」と千葉県浦安市の会社員東努さん（３７）。同組合の稲吉淳一理事長は「生きている阿蘇を感じてもらいたい」とアピールしていた。

　南阿蘇村では、阿蘇地域の世界ジオパーク認定１周年記念の「ジオツアー」があり、村内外の２２人が立野峡谷や白川水源を見学。南阿蘇鉄道観光トロッコ列車の車窓から噴煙を眺め、熊本市の主婦藤本由美子さん（６５）は「迫力を感じる。灰も降っていないし、参加してよかった」と魅力を再確認していた。

　南小国町のドライブイン三愛レストハウスには、県外ナンバーの車やオートバイがずらり。営業グループの井浩治さん（４６）は「キャンプ場のキャンセルもあったが、『やっぱり行く』と再予約も入っている。連休の出だしは良さそう」と胸をなで下ろした。

　熊本地方気象台によると、県内は２３日までの大型連休中、高気圧に覆われて好天が続く見込み
http://kumanichi.com/news/local/main/20150920001.xhtml