#夜の140文字ピッタリSS書き大会（自分用）

アラギリ @yaeda_factory

お前は誰なのか、思い出すことも叶わない。 純粋な怨恨は、私の心を噛み切り貪り食べ尽くした。 夫を奪い合ったのかもしれない。 我が子を殺されたかもしれない。 今はもう、わからない。 それでも私は叫び続けるのだろう。 歌う様に軽やかに。 呪う様に厳かに。 「嫦娥よ、見ているか」

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忘れ物に気をつけろと、従者は言う。 彼女は気付かないのだろうか。 私がわざと忘れ物をし続けていることに。 神の力。 神の光。 神の業。 私の持ち物は、神の象徴ばかりだ。 必要の無い物だ。 くだらない物だ。 唾棄すべき物だ。 聖を救えなかった神など、忘れ去られるのがお似合いだ。

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妹紅「あんたが私の親父だという説があるらしいんだけど」 阿求「阿礼の頃のことでしょうか？　う～ん、私はいつ転生しても女ですよ？　藤原のお父様にも会った気がしますし」 「違うのか。親近感あるんだけどなあ」 「何故です？」 「私は不老不死、あんたは転生、共に此岸に執着している所がさ」

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神子「君は賢者の石を完成させたそうだね」 パチェ「それがどうかしたのかしら聖者様」 「不老不死になれると聞くが、実際はどうなんだい？」 「不屈不撓の泥棒鼠になら効果抜群よ」 「自身に使わないのかい？　永遠に生きる体が手に入るのに、何故？」 「永遠に死ぬ人間が好きだから、かしらね」

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「パチェと巫女みたいな紐は何やってるの？」 「五行と風水の融合？　の実験だそうで」 「幻想郷の龍脈を検出、五行で地質を変え増幅、オカルトボールの地質変化と連動させれば……」 「幻想郷全土でオカルトスポット同時発現も夢ではない！　そうであろう！」 「止めさせた方がいいんじゃない？」

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魔理沙「ネッシーは『ネッシー号』って機械だろ？　何で『＊ネッシーの完全養殖技術＊』なんて生き物みたいなスペカを使ってんだ？」 にとり「ああそれ？　オカルトボールの影響で生身になって勝手に繁殖しているようでさ」 「待て」 「諏訪湖を借りたけどパンク寸前になってる」 「異変だ霊夢！」

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影狼「神子様、貴女の御力で私の願いを叶えてください！」 神子「ふむ。とりあえず言ってみなさい」 「外界ではレーザーで脱毛すると聞いたので、貴女のレーザーを使って脱毛していただいたいのです！」 「脱毛」 「狼になった時にツルツルなのも嫌なので、月イチで確認しながら！」 「月イチで」

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小町「デュラハンと聞いて来たんだが……死神の仲間、じゃないんだな」 赤蛮奇「残念だけど妖怪違いね」 「ここで会ったのも何かの縁だし、やってみないかい、死神のお仕事」 「死神の世話になるのはまだ先でいいわ」 「いやいや、世話をするのは人間や仙人だよ」 「私が世話をしたいのは妖怪よ」

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星「私とぬえさんは同じ妖怪説」 ぬえ「なんと」 「虎が日本に渡来したのは江戸時代あたりで、それまで想像上の動物だったんです」 「毘沙門天に化けるのに都合がよかったかもね」 「なのでネコっぽくて」 「話が噛み合わない」 「正体不明を手取り足取り教えていただけたらなと」 「そっちか」

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フラン「綺麗な月……壊せばもっと綺麗になるかしら」 萃香「名月を壊すなんて、無粋な真似はやめときな」 「月を砕いた方に言われたくないわ」 「あれは天蓋の月を砕いたんだけどなー」 「天界の月を壊すのも同じでしょ」 「あー、お前には見えているのか？　狂気の月が」 「狂気の妹だからね」

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フラン「月が遠いから壊せない？　それならこうよ！」 小町「あたいが月の『目』までの距離を詰めて！」 フラン「私が月の『目』を破壊する！」 小町「月で寿命を誤魔化している奴らめ！　覚悟しろ！」 レミリア「妹がお世話をおかけしてしまって……」 映姫「不甲斐ない部下で申し訳ありません」

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お燐「ネッシーを養殖できたんだって？」 にとり「一応ね」 「それじゃ複製……クローンはできる？」 「外だと難しい様だけど……案外幻想郷ならできるかも」 「それなら頼みがあるの！　人間を複製して欲しいな！　死体でいいからさ！　月に百体くらい運びたいからさ！」 「盟友に何する気！？」

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パルスィ「緑色が基本色の怨霊の先輩に会いに来ました」 屠自古「緑色て」 「妬ましい奴いるでしょ？　少なくとも三人は」 「皆いなくなったからなぁ」 「いないから妬ましくないっていうの？」 「怨念も物部に操られる身でな」 「物部に物の怪が操られるなんてね」 「物部も鬼の一部だからね」

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パルスィ「ごきげんよう、目に見えない怨霊さん」 屠自古「見えてる見えてる」 「嫉妬が無ければ見えないのと同じよ」 「見えないのは足だけで充分だ。とはいえ、物部に操られて抑え込まれているなあ。色々と」 「感情を抑えられた怨霊は怨霊足り得るの？」 「足り得るみたいだ。足は足りないが」

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布都「待たれい、そこの鬼！」 正邪「鬼じゃないから待たねえ」 「奇遇だな、我も鬼ではないのだ」 「見りゃわかる」 「いや見た目ではなくてな。名は物部だが、一時は鬼部、鬼だったのだ」 「……で、元鬼が何の用だ？」 「我もお主も身内を裏切った身、鬼でなしで酒宴でもどうかと」 「帰れ」

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パルスィ「雷は神鳴り、神の業だそうね」 屠自古「初耳だ」 「尸解したら神の力を使う神霊になったの？」 「さあな」 「鬼の様な雷神には興味あるけど」 「鬼の様な般若には興味ないよ」 「残念ね」 「私が知るのは神立ち、神が現れる前触れって意味だな。……私は神子様の道標となる雷でいい」

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正邪は天邪鬼なのに鬼じゃない？　当然よ。鬼として産まれてないんだから。 小人族が私だけになった時、どうしても仲間が欲しくて。禁忌を侵し封印を解いてでも。 でも、力不足で反抗する様になっちゃった。私より代償の事を知ってたのも当然だけどね。 正邪は、私が小槌に願って産んだのよ。

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パルスィ「人魚を知らないかしら？」 わかさぎ姫「私は人魚ですが……」 「貴方もなの？　私が探している方とは違うわね」 「他に人魚がいるんですか？」 「ええ。日本生まれだから幻想郷にいると思うんだけど。体は魚で、顔は鬼のような般若面なの。人面魚とも言えるわ」 「何なのその怪物！？」

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正体不明であるために、偽りの姿で騙られる 正体不明だからこそ、妖怪からも恐れられ 正体不明の妖怪は、一人で強く生きてきた しかし孤独は堪え難く、覆そうと闘うも 正体不明の妖怪は、多勢ともめ事繰り返し 正体不明だからこそ、妖怪からも理解無く 正体不明であるために、真の想いを語れない

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「神子で中々勝てないんだがどうすればいい？」 「相手の欲を読めば勝てる」 「欲を？」 「やってみろ」 「行動潰しB」 「そうだ、それでいい」 「先読みレーザー」 「いいぞ、更にダメージも奪っていけ」 「刺し込みJ2A」 「その調子だ」 「全部潰されるんだが」 「何、いつも通りだ」

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パルスィ「貴女の服の色、気になるわね」 屠自古「この緑か？　神子様が昔定めた位を表す色でな」 「嫉妬の色だと思ったのに」 「違う。低い方だったが、それでも授与されて嬉しかったよ」 「神子の側にいたいなら物足りないんじゃないの？」 「満足しているのさ。霊になっても、色を付ける程に」

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パルスィ「服のお札を剥がすとどうなるの？」 屠自古「怨霊に戻るだろうな。止めとけよ」 「願ったり叶ったりね。それっ」 「おい！？」 「さて、どうなるかしら」 「」 「屠自古？」 「スーパー屠自古フォースインパルスアヘッドレベル1024今ナラオ試シ引換券付キ発進！」 「……あら？」

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ぬえ「何やっているの？」 正邪「鵺って天皇を死の淵まで追い詰めたろ？　つまり最高権力者に仇なす妖怪って訳だ。それを作れないかと思ってな」 「目の前にいるじゃない」 「反逆に協力しないだろ」 「まあねえ」 「さとりの頭、マミゾウの胴、星の脚、神奈子の髪……」 「死の淵を見たい様ね」

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パルスィ「布都に操られるのは嫌じゃないの？」 屠自古「悪くない。突然呼び出されるのは未だに慣れないが」 「神子の側にもいれないんじゃない？」 「神子様にも突然召喚されるね」 「豪族乱舞だったかしら」 「肉体も依代も無い私には、豪族乱舞だけが皆との繋がりの証なのさ」 「妬けるわね」

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ナズ「御主人様が妙なポーズをとってる……」 星「見えませんか？ この高貴なる『マトボッククリ』が」 「何も見えませんね」 「これが私のオカルトの特性です。私は先の騒動に参戦していなかったのではなく、オカルトの影響で見つけられなかったのです！」 「御主人様、見苦しい」 「……はい」