つまようじブリッジコンテストで爪楊枝と接着剤を攪拌して硬化木材を使ったというのはデマだった、が現実はさらに上だった話

ふふっ……つまようじより接着剤の方が強度が上だと……いつから錯覚していた…………?
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手動人形 @Manualmaton

先ほどの「ジュースにして均等に分ける」で思い出したのが、「支給された爪楊枝と接着剤を使って強度の高い橋を作ろう」ってコンテストで、あるグループが「爪楊枝と接着剤を溶かして攪拌し、再合成した硬化木材を作ってぶっちぎりの優勝を獲得し、来年以降の開催を吹き飛ばした」って話ですね。

2015-09-21 10:28:09
SUBAL @m45SUBAL

@Manualmaton つまようじブリッジコンテストの主催者だったものです。このネタは当時からネットにあったものです。実際には、接着剤による接着部の強度はつまようじ本体と比べて圧倒的に小さく、このアイデアでは耐荷重200kgf以上の作品を作ることはできません。

2015-09-21 19:51:29
SUBAL @m45SUBAL

@Manualmaton 第2回大会から、大きな引張の力がかかるところにいかに接着部を持ってこないか、が設計上工夫のポイントだったのです。その試行錯誤の上に、最後に300kgfに耐える作品が出来ました。

2015-09-21 19:54:21
Y​S​R @YSRKEN

@Manualmaton それは流石に、「爪楊枝はそのままで使え」って言わなかった主催者側がダメでしょ。溶かすまで行かなくても、爪楊枝を砕いて接着剤で固める戦法が使えますし……

2015-09-21 12:11:58
SUBAL @m45SUBAL

@YSRKEN @Manualmaton つまようじブリッジコンテストの主催者だったものです。確かにそこまで想定はしていませんでした。でも、その方法で300kgf以上に耐える作品が作れると思いますか?私は出来ないと判断しています。接着剤の方が強いと思い込んでいませんか?

2015-09-21 20:00:00
Y​S​R @YSRKEN

@m45SUBAL 確かに接着剤の強さはそんなにないとは直感的には思いますが、実際試してみないとなんとも言えませんね…… 作意的には「トラス橋とかを構築して高強度を目指せ」って発想だったと思うので、溶かすのも砕くのも同じく斜め上だったかと思われますが

2015-09-21 20:06:09
SUBAL @m45SUBAL

@YSRKEN なんでもありの大会でしたからね。そういう作品が出てきたら排除はしていなかったでしょう。YSRさんも、ぜひ試してみてください。私たちは実際に作って壊しての中で、それはだめだと思っていました。

2015-09-21 20:13:42
手動人形 @Manualmaton

.@m45SUBAL ネットのネタが主催の方に届くまで拡散されたことに驚いております。裏取りをせずにTweetしたこと、まずはお詫び申し上げます。そして、様々な試行錯誤によりコンテストが成り上がったことに改めて敬意を表します。

2015-09-21 20:14:17
SUBAL @m45SUBAL

@Manualmaton つまようじブリッジコンテストのHPへのアクセスが急上昇していてなんだろうと思って調べたら、このTweetでした。11年間の熱い日々を思い起こさせていただき感謝しています。

2015-09-21 20:23:33
手動人形 @Manualmaton

.@m45SUBAL それを聞いて、正直な話、本当にホッとしました。寛容なお言葉、心より御礼申し上げます。そして、主催者様まで巻き込んだこと、改めてお詫び申し上げます。

2015-09-21 20:28:48
SUBAL @m45SUBAL

@Manualmaton 不満など全くありませんよ。いろいろな意見や発想が飛び出してワイワイガヤガヤやっていた当時を懐かしく思い起こしています。私が「それはだめだろう」というと、むきになって「やってやる!」と挑戦していた学生も多かったですからね。

2015-09-21 20:35:46
Y​S​R @YSRKEN

@m45SUBAL えーと、とりあえずつまようじコンテストのページとか見て確認しましたが、なるほど、これは奥深い……溶かして~で済む話じゃないというのがよく分かります subal-m45.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/3…

2015-09-21 20:48:03
SUBAL @m45SUBAL

ブリッジコンテストをやっていて、構造(かたち)の強さよりまずは接合部の問題だと気付いた時、ハッとするものがありました。耐荷重100kgf以下のところでは構造計算の結果と破壊試験の結果が大きくずれることが多いのです。

2015-09-22 06:48:13
SUBAL @m45SUBAL

大学等で行われるブリッジコンテストでは、初級の構造計算(トラスの軸力等)書を設計図面とともに提出させることがあるのですが、構造計算と実際の強度のかい離が生じてしまい、授業として成立しなくなり、終わってしまう例が多いのです。

2015-09-22 06:52:27
SUBAL @m45SUBAL

私の本業は超音波等で部材の中のきずを見つける非破壊検査です。溶接部(通常の構造物)やリベット継手(航空機)の検査をすることが多いです。いずれも接合部です。接合部は本体部材と同等の強度を有することが求められるのですが、きずがあると強度低下をするからです。

2015-09-22 06:57:47
SUBAL @m45SUBAL

つまようじブリッジコンテスト自体は、学校祭に代わる技術的なイベントを行うという学校の方針に従って開始しましたが、ことの本質が接合部に有りそうということに気づいて、これは徹底的に行きつくところまで行ってみようと決意しました。

2015-09-22 07:02:18
SUBAL @m45SUBAL

私自身いろいろ勉強しましたが、日本の伝統的な木組みの本物を見たときは息をのみました。 subal-m45.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/p…

2015-09-22 07:06:57
SUBAL @m45SUBAL

学生の中には、セオリーにあえて反逆してつまようじで丸太を作って来るものもいましたが、そんなのも含めて一見ばかばかしく見えるこのコンテストに夢中になる学生がたくさんいて、本当に楽しいコンテストでした。Tiwitter久しぶりに思い出させてもらいました。

2015-09-22 07:12:44