はい、今日の視聴感想について。スパロボOGに代わりまして今日から太陽の勇者ファイバードについて書いていきます。 pic.twitter.com/gzrgctAzu2
2015-09-24 22:51:29正直な話、勇者シリーズ8作の中でこれだけは一度も映像を見た事がなかった。一番記憶にない(というか記憶がない)勇者シリーズの作品だった。とりあえずさわりの1、2話について触れる事にする
2015-09-24 22:52:34とりあえず大げさな話になるが、何となく勇者シリーズが90年代を代表するロボットアニメシリーズとして成りえた背景が何となくファイバードを見ると分かったような気がした。
2015-09-24 22:54:09もう少し言い方を変えると、古典的なお約束を当時の最先端(今からもう20年以上前とはいえ)へアップデートされているという直感をファイバードから感じた。
2015-09-24 22:55:10エクスカイザーで出した新機軸に対してファイバードで古典的なお約束を付け足すことで、コテコテだけど古くはないという領域に到達したような。
2015-09-24 22:57:16ここまで古典的なお約束云々と書いていたけれど、早い話ファイバードはマジンガーZとの共通点が結構見られるという印象だ。
2015-09-24 22:57:53これに関しては、前作同様宇宙警備隊の面々がメカやアンドロイドに憑依した設定もあるのだけれども、今回はベースとなるメカやアンドロイドはケン太にとってお爺ちゃん(実際は従姉妹のハルカの祖父と微妙にややこしい関係)だった天野博士が生み出したという点。
2015-09-24 22:59:10それも天野博士が悪の科学者ドクタージャンゴが悪事を働こうとしているという事を着眼して、それに対する切り札として火鳥健太郎とレスキューメカを開発したという背景をみると、ドクターヘルの世界征服の野望に対して、マジンガーZを開発した兜博士と案外似ている
2015-09-24 23:01:06無論、天野博士が何か良く分からない発明品を地下で作っている怪しい人(失礼)として、往年のロボットアニメの博士的な威厳と名声のある人物ではなく、またドクタージャンゴもややひょうきんな悪の科学者というように、エクスカイザーからの空気を損なわないようにゆるいキャラ付けはされているが
2015-09-24 23:02:13ここら辺りで少し余談に入るが、ファイバードの同年にはゲッターロボ號も放送されていた。そちらも元々マジンガーZの企画から始まる所ゲッターロボになったという経緯があり、世界征服を企む悪の科学者の軍団対正義の科学者が生んだスーパーロボットという構図はマジンガーZ、ファイバードと重なる
2015-09-24 23:05:16また天野博士役の永井一郎さんが、同期にゲッター號の橘博士(こちらは古典的な威厳と名声を持つ人物)役を演じられていたというのは妙な共通点を感じさせる。ちなみに劇伴担当ではファイバードは俊幸さん、ゲッターロボ號は宙明先生と偶然にも親子対決が実現している
2015-09-24 23:06:44このマジンガーZのフォーマットを踏襲した2作品はちょっと異母兄弟のような繋がりを感じる。ただゲッターロボ號はメカニック面でのリアル要素、若者達の操るロボットの戦い、ファイバードはエクスカイザー譲りのライトな作風、子供から見た頼れる兄ちゃんの操るロボットの戦いという感じで色は異なる
2015-09-24 23:09:50また、個人的に注目したいのは火鳥兄ちゃんのキャラクターの立ち位置。ケン太のキャラクターの存在も相まってマジンガーZとエクスカイザーの要素を上手く合わせたキャラクターに仕上がっている。 pic.twitter.com/18Lwe7UgQX
2015-09-24 23:11:04火鳥兄ちゃんとケン太に関して。ここら辺は火鳥兄ちゃんが勇者としての点で見なすとエクスカイザーとコウタの関係がしっくりくる。頼れる宇宙人の友達で、兄のようだけど世間の知識には疎いから主人公の少年がサポートする必要があるという所は似通う。
2015-09-24 23:14:59エクスカイザーの場合ロボットと少年の交流といった所だが、ファイバードの場合ロボットと人間の中間とも言えるアンドロイドという設定を火鳥兄ちゃんに与えている所が上手い。ロボットとして友達、勇者のイメージを持たせつつ、人間として擬似的な兄弟関係を持たせている。
2015-09-24 23:17:28そして人間的な面でみると、火鳥兄ちゃんとケン太については兜甲児とシローのような関係をふと彷彿させる。ケン太にとってロボットを操縦する頼れる兄貴分、ただ(生まれたばかりで一般常識を知らない、やや直情型)としての違いがあれど)微妙に兄貴分の行動を心配する事がある点も似てる
2015-09-24 23:19:08また、ケン太が今の所火鳥兄ちゃんと一緒にファイヤージェットで現場まで出動するという姿が多いのだが、コここら辺もちょっと古典的なロボットアニメっぽい要素だ。火鳥兄ちゃんと一緒に戦いたい憧れのロマンの一方で、火鳥兄ちゃんの一般常識をカバーする役割としてとそれっぽい事情もある
2015-09-24 23:20:58ここら辺のケン太が一緒に乗り込んで戦う(ただ戦闘時は降りている)という流れは、エクスカイザーのあくまでメカには基本乗らないのごく普通の少年から、隊長格として勇者軍団を牽引するリーダー格の少年(ダ・ガーン)へと変化する過程とも。そしてマイトガインでは主人公が直接乗る
2015-09-24 23:22:15あと、あんまり関係ないけどケン太という主人公の少年の名前のせい(キャラも割かし似てる)ということもあってか、微妙にゴーショーグンを彷彿させなくもない。そっちも少年が兄貴分だけど少し頼りないグッドサンダー^チームの面々と一緒に搭乗して戦っていたので
2015-09-24 23:23:12そんな感じで、世界征服を企む悪の科学者に立ち向かう正義の科学者のロボット、少年にとって頼れる兄貴分の若者がロボットに搭乗して戦うといった古典的なお約束に対して、ファイバードは子供の視点で見る物語とライトなキャラクターと共に違和感なく組み込めている。滑り出しはそこそこ順調。
2015-09-24 23:25:10また、エクスカイザー同様脇役の面々が妙に味があって憎めない方々が多い。なんか宇宙警備隊を怪しんでいるようだけど、何となく三枚目として味わいがある佐津田刑事や取材命の山吹アナ。またドライアス側もシュラとゾルがノッポと巨漢という古典的なキャラ付けと共に味わいがある
2015-09-24 23:26:43ただ欲を言うと今の所ロボットバトル要素はまだ大人しめか。ファイバードへ変形して一発二発殴る蹴るの後すぐ武装合体してしまうので、エースバロンをはじめとする他の勇者の面々の見せ場共々今後味わいが増えていくものとして期待をよせよう。
2015-09-24 23:27:55ここら辺でおおむねの事は書いたが、補足として2話につちえ少しふれるとまだ生まれたばかりで何も知らない面がクローズアップされ、TVの時代劇で言葉づかいを学んで、船舶をジャックしたジュラとゾルへ時代劇の岡っ引き調の台詞回しで豪快に現れるネタがお茶目。
2015-09-24 23:29:08また、2話冒頭の博士のあらゆる機械を止めるマシンが正直役に立つのかたたないのか危ういという微妙なネタをちりばめて、話のオチで貢献した結末辺りも少し上手い
2015-09-24 23:30:10