【夢の君を追いかける燭台切光忠】ログまとめ。①

夢の君を追いかける燭台切光忠 @yumeoi_mitsu

@date_mitsuTMR 【イメージイラスト提供：ワニノコ @AKYprpr 】 （夢追戦隊ロマンチェイサーズ／第一話放送記念ポスターより） pic.twitter.com/Ak68W8tTrs

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夢の君を追いかける燭台切光忠 @yumeoi_mitsu

思い出したくもない出来事くらい誰にだってある。 けれど、そういう記憶に限って、いくら忘れようと思っても けして忘れられないんだ

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「あの頃は良かった」なんて しみじみと懐古するような過去は僕にはない。 己にとって輝かしいと思える時間は、確かに記憶の中にあるけれど 戻れもしないものをわざわざ引っぱり出してまで懐かしむなんて …そんなのは、心の弱い者が『現実』から目を背けて行うことだ

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僕は強い。由緒あるその銘ばかりが持て囃される兄弟たちの中に在って 僕の賜る唯一の号は、主の前で己の切れ味を証明したあかし。 御飾りの刀たちなんかとは違う、実戦向きな強い刀であるという矜持の裏付け。 そう、僕は誇り高く強い刀だ…奥州の独眼竜・伊達政宗に振るわれた…最高に切れる刀だ

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燃えてこの身を損なおうと関係ない。 僕は『燭台切光忠』だ …その由緒ある銘と唯一の号を名乗り続ける限り 僕はけして、あの頃の矜持を手放したりはしない…僕は刀だ、強い刀だ

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強い刀である僕に、過去を懐かしむような弱さはない。 政宗公の志は、傾けてくれたその想いは、死してもなお僕の中に残り続けている。 その手を離れてもなお、僕らの間には名を与えた者と名付けられた者としての繋がりがある そう、だから今さら懐かしむものも恋しく想うものも無い……それなのに

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ああ、どうしてまた……

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… … … … …

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倶利「おい、あんたまた勝手に」 光忠「主に言われた分を片してしまえば、問題ないだろ？ 　　　いつまでも、こんなところで君と顔を突き合わせてるなんて御免だよ」 倶利「……いつも、分担通りにしろと騒ぐのはあんたの方だろう」 光忠「文句を言う暇があったら手を動かせばいいんじゃないかな」

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光忠「今日の勝負だって、君が足を引っ張らなきゃ加州くんたちになんか負けなかったよ」 倶利「タイミングを外したのはそっちだろう」 光忠「あそこは、一瞬待って様子見すべきところだった」 倶利「それならそれで、何か合図でも…」 光忠「合図？…僕が、君に？…何をどう合図しろって言うんだ」

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倶利「……別に、あんたが負けっぱなしでもいいなら俺は構わないがな」 光忠「誰もそんなことは言ってないだろ…僕は勝つよ、たとえ君が足を引っ張ろうと 　　　負けっぱなしで終わるなんて、僕の矜持が許さないからね」 倶利「……」 光忠「……なんだい、その目は」 倶利「いや、別に…ただ」

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倶利「……俺よりも練度が低いくせに、よく喚く口だなと思っただけだ」 光忠「へぇ、随分な言いぐさだよね『打刀』に再認定されたくせに 　　　…練度がどうだろうと、実力なら君になんか負けないよ」 倶利「本体ならあんたの方が短いくらいだろう？それに、ここでは俺の方が先達だ」

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光忠「先輩ね…まあ、僕の方が『年上』だけど？年功序列って言葉、知らないのかい」 倶利「どうでもいいな。ここの主は完全実力主義だ」 光忠「そうだよねぇ…ちょっと顕現したのが早かったくらいで、強くもない君に 　　　デカい顔をされるのは僕も御免だから、願ったり叶ったりだよ！」

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倶利「なら、強くないかどうか試してみるか？」 光忠「そうできるなら僕としても最高だったんだけどね…君だって知ってるだろ？ 　　　ここじゃ私闘は禁止だし、形だけでも僕と君は主の決めたツーマンセルだ 　　　……ペア同士の小競り合いなんて、つまらない御咎めを受けたくはないよ」

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倶利「白黒はっきりさせてあんたが満足するなら、俺は咎めくらい怖くはないが 　　　……なんだ、『逃げる』のか？」 光忠「誰も逃げるなんて言ってないだろ？逃げやしないよ、君なんか相手に」 倶利「よく言う。逃げるのは昔から、あんたの十八番だろう…」 光忠「……」

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光忠「ほんっと、年下の癖に生意気っていうか…憎たらしいほど口が減らないよね…」 倶利「お互い様だな。なんだ、今頃気づいたのか」 光忠「そんなわけないだろ？」 （手にしていた道具や荷物を全て担いで怒り気味に踵を返し） 光忠「君のことなんて昔から大嫌いだったよ」

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鶴丸「あの二人の仲を取り持て？おいおい、驚きは大歓迎だが 　　　そういう性質の悪い冗談は勘弁してくれよ…」

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鶴丸「別に、ペアにされた相手と仲良くしようが喧嘩しようが 　　　そんなのは二人の自由だろう？ 　　　いくら俺が『大倶利伽羅』と昔なじみだからって、彼らの為に一肌脱いで 　　　仲を取り持つ義理はないな…生憎、俺も俺の嫁との仲を育むのに忙しいものでね 　　　…悪く思わないでくれよ？」

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鶴丸「大体、この本丸をそういう仕組みにしたのは君だろう？ 　　　ここでは己意外、みんながみんな仲間であると同時に『ライバル』だ 　　　……好待遇を獲得する為には、他のペアを蹴落としてでも勝負に勝つのが必定。 　　　唯一の協力者ともいえるペアの相方を彼らに組ませたのも他ならぬ君だ」

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鶴丸「悪いが、他のペアの仲良しこよしごっこに加勢して 　　　自分の相方にみすみす冷や飯を食わせるような自己犠牲趣味は俺にはないからな。 　　　どうにかしたいのなら、他をあたってくれ…もっとも 　　　他の刀も概ね、俺と同じ理由で協力を拒否するとは思うがね…この本丸にいる限りは」