ポップンアンダーワールド

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ラスドックス @L_A_S_D_X

月が綺麗ですね→愛しています 星が綺麗ですね→あなたは私の想いを知らないでしょうね 海が綺麗ですね→あなたに溺れています 雨やみませんね→もう少し傍にいたいです 寒いですね→抱きしめてください 暖かいですね→あなたが傍にいてくれて幸せです 明日の月は綺麗でしょうね→殺す

2014-12-30 01:18:31
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

六「最近お前の作る世界はキラキラしてんなァ」 神「楽しくて良いだろ?」 六「眩しくてかなわねェよ。ついでに言うなら、あんだけ明るいっつー事は闇も深いんだろ?」 神「ま、それは置いといてさ」 六「幸せな世界のみ見せ続けるのも、どうかと思うが…」 神「不幸せな世界に慣れるよりマシだ」

2015-09-26 22:29:08
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

神「何してんだ」 六「ああ、俺の墓に花添えてる」 神「お前生きてるじゃん」 六「ちょっと考えがあってな。例えば、普通の交差点の角地に誰にも見られないよう花を添える」 神「事故死みてーだな」 六「ああ、皆そう思うのさ。それを続けるとどうなると思うよ?」 神「架空だが死者が産まれる」

2015-09-26 22:35:00
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

六「だろ。人間てのは面白くてな、噂に尾ひれが付くのさ。彼処は誰これこういう子が死んで…とかな」 神「んで、なんでお前の墓が?」 六「そういう良くない物ってのは形っつーか、容れ物を探してんだよ。お前の影もそんなもんだろ」 神「…アイツ頬膨らましてんぞ」 六「悪霊と一緒は失礼したな」

2015-09-26 22:37:41
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

六「つまり、だ。此処に良くない物を掻き集める俺の墓、という装置がある」 神「まさか」 六「そのまさかだ。容れ物は此処にある、だから早く集まって俺の元に来て姿を見せて欲しいんだよ」 神「…悪趣味だなぁお前」 六「キラキラした世界を作る為に汚い物全て回収してるお前に言われたくねェな」

2015-09-26 22:39:41
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

神「汚い物なんてこの世界にはねーよ。俺がそう作った」 六「どうだかな。それなら」 侍は、曇天の元刀を抜く。未だ新しく生乾きの赤黒い血が、こびりついてぬらりと光る。 六「こいつは、一体」 神「ふざけるのも、大概にしろ」 六「…怖いねェ」 神「俺の世界に、闇はない。嫌な事は、何一つ」

2015-09-26 22:43:12
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

六「…自動車」 ぴくり、と背を向け歩き出した少年の足が止まる 六「信号機」 神「…今、なんて」 六「事故死」 神「やめろ」 六「横断歩道」 見た事もない形相で振り返り、襟首を掴む少年 神「…何で、テメェがそれを知ってる」 六「世の中に、楽しいだけなんて、ねェんだよ。目を覚ませよ」

2015-09-26 22:45:56
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

曇天からぽつり、ぽつりと滴る水滴。ゆっくりと、少年の衣服が赤く染まっていく 六「永遠の少年とはよく言ったモンだな。これ以上育てなかった、それだけの事なのに」 神「やめろ」 六「嫌な事は全部おとぎ話か?」 神「やめろ」 六「ただの猫と、兎まで連れて来て。そんなに1人が嫌だったのか」

2015-09-26 22:50:03
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

六「お前の世界に人が足りないからって、色んな奴を招き過ぎてんだよ。お陰様で、色々狂ってきやがる」 足元には、倒れ伏す猫と兎。白い毛が、じわりと赤く染まる 六「魂には、それ相応の世界ってのがある。無理やり連れて来んのは、そりゃ無理があるってもんだろ」 墓を背に、煙管を呑む侍。

2015-09-26 22:52:36
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

神「まだ、死んで、ない」 神に赦しを請うように、崩れ落ちる少年 六「死ぬ前に魂だけ連れて来りゃ良いってもんじゃねェよ」 墓石に背を預け、ずるずると座り込む侍。ぐっしょりと、着物は赤く染まっている 六「少し、寝る…お前も、寝たらどうだ」 神「…嫌だ」 六「…どうせ新しい神様が来る」

2015-09-26 22:55:29
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

神「…嫌だ、僕は、まだ」 六「…そうかい。なら、また生き返らせてくれよ…今度は洒落た着物で頼むぜ」 神「…」 ぽろぽろ、とジグソーパズルのように剥がれ落ちる空。向こうには永遠の闇。混沌の海に、真っ赤な夕焼けが曇天の空に映え、世界を赤黒く染める。神の我儘で、世界は廻る。

2015-09-26 22:59:02
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

六は世界を壊すし、神は世界を作るんだ。

2015-09-26 23:08:09
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

ミミニャミ「ねぇねぇ神様ー」 神「んー?」 ミミニャミ「死ぬってなぁに?」 神「………え、なんだ急に」 ミミニャミ「ポエットがね、皆死なないから此処は忙しくなくて良いねって言ってたの」 神「ああ…んー…そうだなぁ…」 ミミニャミ「何ー?何ー?」 神「お前らの曲が聞けなくなる事」

2015-09-26 23:31:01
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

ミミニャミ「やだー!」 神「だろ?だからお前ら、キラキラの曲を宜しく頼むぜ!」 ミミニャミ「はーい!」 夕暮れの屋根の上、ふわりと宙に舞う神 ミミニャミ「神様ずるーい!」 神「んー?だってほら、神だからー」 ミミニャミ「私達もやる!空飛んでみるー!」 神「え、ちょ、うわあぶねっ」

2015-09-26 23:33:09
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

屋根の上から手を繋いで飛び降りる2匹。夕陽が煌めく。 受け止めて、下敷きになる少年。涙が煌めく。 神「いってー…」 ミミニャミ「ごめんね神様、大丈夫?」 神「大丈夫大丈夫…へーきへーき」 ミミニャミ「流石神様!」 神「おう!神はなんでも出来るんだぜ!」 ミミニャミ「…あっ」

2015-09-26 23:35:49
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

神「どうした?」 ミミニャミ「あそこ、何か光ってるよ?丸い板みたいな…」 神「よしよし。あぶねーから俺に任せとけ。お前らは家に帰れよー」 ミミニャミ「はーい!」 夕暮れの中、手を繋いで駆けていく2匹 神「さて…」 夕暮れを闇に向かって歩く少年。足元には、割れたレコード板。

2015-09-26 23:37:55
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

神「…彼奴のか」 手元には、砕け散った、聞き慣れたレコードだったもの。旧知の中の、見知った音色。夕陽を受けて、きらりと光る 神「…良い歌だったんだけどな。そっか、死んだか」 ずるり、と影が足元から延びる 神「食っといてくれ。後で、また生き返らせるから」

2015-09-26 23:41:16
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

神「生物なんて、皆脆いからな。俺がなんとかして守ってやらねーと」 手元にはいつの間にか手向けの花。ぽろり、と赤い涙を零す少年。手向けの花より何より赤い。 神「もう誰も、死なせねぇ」 涙が花弁に落ちて、紅く染まる。 神「釈迦なんていねーんだよ。例え屋根から落ちても、さ」

2015-09-26 23:43:45
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

少年は、繰り返す 死なないように、魂を抜き取って、レコードに。心臓の鼓動は、音色に。世界を作る戯れを、繰り返す。失敗したら、もう1度。 丘の上、1本足の着物の子が、ふわりふわふわと謳う。嗤う。 神「しんじるものはすくわれない、ね…どうだかな」 みんなぼっち、にんげんやめました。

2015-09-26 23:48:46
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

神にとって、世界なんて作っても作らなくてもどっちでも良いんだよ。でも守るものが増えて、どうにもならなくなって、義務になって。重荷になる日が、いつか来る

2015-09-26 23:59:32
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

神様ってさ、現実をおとぎ話に、おとぎ話を現実にしてるじゃん?だからこそ、架空の世界の存在やフラスコや人形が生きている訳で。つまりだよ、ポップンワールドに存在する【おとぎ話の存在】は、どうなんだろう?

2015-09-27 13:44:35
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

ユーリやアッシュは、きっとおとぎ話の世界で永い眠りに就いてた筈なんだ。それを神様の我儘で起こされて、無理やり連れて来られて。ポエットなんて、きっと死んでからもう一度殺された、そんな感じの筈なんだ。

2015-09-27 13:46:04
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

世界を作る戯れは続いてく。

2015-09-27 17:12:14
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

そう言えば、神様って六本木のアクマじゃん。アレ、ポップンワールド作ってから住人勧誘してる時についたあだ名だと思ってるんだよね

2015-09-27 17:56:56
苺ソーダ@ロク @whitesoda69

ポエットはね、一度死んで、また殺されてるんだよ

2015-09-27 18:24:08
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