『 呪いの話　と　家族の夢の話 』

天晶 @tensyou99

何を流すか。呪いの話でもするか

天晶 @tensyou99

呪いやらなにやらについてちらっとこの前話したが、これからするのは天晶の家で起こった少しだけ不思議な話だ。 ある時期、我が家ではモノがひとりでに落ちたり、消した電気がだれもスイッチに触れてないのに点いたりする事が頻発した。

天晶 @tensyou99

しばらくしてその現象は収まったのだが、季節が移り変わり、暖かくなってきたねとの話題が出た際、そういえばこの前、怪奇現象が起こってたときに怖い夢を見たとの親父が話をした。 親父が夢の話をするのは珍しい。それをきいたお袋が同時期にやはり怖い夢を見たとの話をし始めた。

天晶 @tensyou99

ちょうどその場にいた自分も少々変わった夢を見たので話をまとめてみることにした。 まず、最初に関係あると思われる夢を見たのはお袋だった。

天晶 @tensyou99

暗い道で必死に逃げている。追いかけてきているのは生首であった。 老若男女、様々な生首達がゲタゲタと笑い声をあげながら追っていきるのだ。 １個や２個という半端な数ではない、それこそ２０、３０という数が後ろから弾み、転がって距離を詰めようとしてきていた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

果ての見えぬ道を、息を切らして走り続けている。と、後ろから先ほどまでは聞こえなかった音が増えていることに気が付いた。 おそるおそる後ろを振り向くと、追っ手が一つ、増えていた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

鋭い針を無数に持った、大型ローラーであった。先に追ってきていた生首を容赦なく巻き込み、押しつぶしながらこちらに迫ってきている。 悲鳴を上げる暇もなく、走る速度を上げる。 #夢の話

天晶 @tensyou99

で、終了。 お袋は怖い夢をよく見る。しかし、今回のはその中でも特に怖かったそうだ。天晶の文章力ではそこまで怖さを伝えられないのは容赦して欲しい。

天晶 @tensyou99

次に関係がありそうな夢を見たのは自分だった。他の人に比べて夢の話をだらだら流すことが多い上に、タグまでつけているせいでよく夢を見ると思われているかもしれないが、実際はそこまででもない上に、不完全なこともよくある。

天晶 @tensyou99

断片だったりもするし、最近流したモノのように全く脈絡がない話だったりもする。色々な夢の見方をするが、その中でもほぼ無いと言っていいのが前の日の夢の続きを見ることだ。

天晶 @tensyou99

他のにもう一つ、今回の妙な事として夢の余韻があげられる。 いつもなら印象に残ったことや最後付近の場面以外は水に溶かすかのごとく、あっという間に消えて影も形も見えなくなる。 しかし、その日の夢はほぼ全ての場面が記憶に残っていた。 まあ、一言でいえばいつも以上に変な夢だったってことだ

天晶 @tensyou99

追っている夢だった。黒い何かを、追っている 場所は林間公園だった。季節は秋。天気はいい日だったが、人は少なかった 茶色い木の葉で覆われた地面を、自分は全速力近いスピードで駆けている 追っている対象が小さな小屋に飛び込んだ。ホウキなどの清掃用具などをしまっておく場所だろう　#夢の話

天晶 @tensyou99

自分も間髪を空けずに小屋に飛び込む。２、３歩、勢いに任せて踏み入ったところでいきなり後ろのドアが音を立てて閉まった。 暗闇に包まれ、やばいと思うと同時に身を捻る。ドアの方からの一撃がわき腹をかすめた。 ほぼ真っ暗な状態だった。明かりは壁の隙間から差し込む僅かしかない。#夢の話

天晶 @tensyou99

しかも、床にはガラス片のようなモノが切っ先を上にして刺さっている。量はまばらだが、なぜか裸足の自分には脅威であった。どうやらハメられたらしい。 #夢の話

天晶 @tensyou99

さすがに分が悪いな。自分はそう判断し、２撃目の攻撃をよけるとステップを踏むようにガラス片をさけながらドアへと移動し、渾身の力でドアを蹴り破る。 外に転がりでると同時に、再び身構えた。 #夢の話

天晶 @tensyou99

一日目はここで終了

天晶 @tensyou99

（Q：天晶はステップを踏むように避けることができるんですか？ 　A：……ご想像にお任せします）

天晶 @tensyou99

２日目もやはり追っているところから始まった。 前記した通り自分は同じ夢はほぼ見ない。非常に珍しいことだ。 この日もやはり、秋晴れのいい天気だった。 林間公園には小さな川があった。架かっている２歩ほどで渡りきってしまうような橋がその小ささを物語っている。 #夢の話

天晶 @tensyou99

川はその小ささ故に、木の葉で覆われて見る影もなくしていた。 自分が追っている何かは、その橋を渡って逃げていく。自分もそれを追う。 そこから時間をかけずして、自分はついにそれに追いつく。肩に手をかけ、力ずくで引きずり倒し、仰向けになったそれに馬乗りになった。 #夢の話

天晶 @tensyou99

随分と手間をかけさせてくれたなと思いながら、それを見下ろす。手にはなぜか小振りのナイフを持っていた。 見下ろしたそれはおどろおどろしい、何かだった。おどろおどろしいなと思ったから、そうなのだろう。 #夢の話

天晶 @tensyou99

これを殺さなければならないことが分かっていた。同時にこれは人型であるが、急所は人間とは別の場所にあるいうことも分かっていた。しかし、急所が身体のどこかにあるという事は分かっているのだが、どこにあるのかまでは分かっていない。 まあ、滅多差しにすればいつかは当たるだろう。 #夢の話

天晶 @tensyou99

自分はそう思い、順手に持っていたナイフを逆手に持ち替え、振り上げて、振り下ろす。 それは全く抵抗しなかった。微動だにせず、刃を受ける。 その動作を何回か繰り返したところで、中々当たらないな、と思う。そこで何か足りないのではないかと考えた。なんだろうと、手を止めて頭を捻る　#夢の話

天晶 @tensyou99

ああ、とそこで思いつき頷く。 こんな秋の良い日和なんだもんな、と青空を見上げなから思う。そりゃ殺意も薄らぐなよな、と。 でも、こいつは殺さなきゃならないからな。と顎に手をやりながら思い、それに視線を戻した。 #夢の話

天晶 @tensyou99

ビクリと、今までなんの動きも示さなかったそれが、初めて動いた。身を震わしたかのように、息を飲んだかのように、目を見開いたかのように。 恐怖したかのように、反応した。 目を細め、しっかりと見据えながら自分はおどろおどろしいそれに、呟きかける。 絶対的な殺意を持って #夢の話

天晶 @tensyou99

先ほどと同じように、しかし、先ほどは段違いのモノを込めて、自分はナイフを振り上げる。 お前を殺そう ナイフを振り下ろす。 #夢の話