小説家 榊一郎 @ichiro_sakaki 氏の語る、アイディアの練り方

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榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

弟子の一人がフクロウを飼ってるんですが。年賀状にその写真が。前の写真より地味に精悍になってて面白い。それでも可愛いんだけどね。

2011-01-10 11:22:17
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

前にも類似の話をしたような気がするので重複してたら勘弁ね。前に虚構の世界を創るには云々の話をしたと思いますが(九割の嘘に一割の分かり易いリアルを混ぜるとかそういう話。「スパイの為のハンドブック」ネタ)。実は「新しいネタを組む為の発想」も同じ。 #sousaku

2011-01-10 11:39:43
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

昨日だか一昨日だかのツイートにもありましたが、基本、人間は王道が好きです。捻りすぎるとむしろ訳わからなくなります。なので「新しい世界観」だの「新しい設定」だのといっても、本当にぶっ飛んで新しすぎると、まるで理解出来ません。 #sousaku

2011-01-10 11:40:43
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

オリジナリティという話を突き詰めれば、以前、友人と冗談半分に言っていたのですが「オリジナルの言語作ってそれで書けばいいんじゃね?」――まあ極論ですが、勿論、誰も読みませんw #sousaku

2011-01-10 11:42:10
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

世界観と言い切ると微妙ですが、例えば、ファンタジーで、独自の単位を設定する場合が在りますが、あれ、やり過ぎると、読者に迷惑なだけで、全く意味が無い。作家の自己満足なだけです。「1サカーキ:308ミリ。モーゼルC96の全長を一単位として確定された長さの単位で云々」 #sousaku

2011-01-10 11:45:12
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

いやまあ、設定してる分には楽しいんですが、読者にはどーでもいいどころか、下手すると、「全長604サカーキの巨大な火砲がその船には搭載されていて」と書かれても咄嗟にイメージすらわかないw 計算機いりますわな。(まあ308ミリなら三十センチを掛けて暗算すりゃいいか) #sousaku

2011-01-10 11:47:53
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いずれにせよ、こうなると作者の自己満足の為に読者に余計な努力を強いているのと一緒。逆に言うと、「設定資料集」が原稿についてくる作品がどっちかってーと新人賞で嫌われる傾向にあるのは(絶対駄目、ではないんだけどね)、こういう読者無視の小説になりかねんから。 #sousaku

2011-01-10 11:50:09
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で……設定云々はさておき(あまり設定の密度の話をするとブーメランみたいに返ってきそうでw)。 例えばオリジナリティの話で。「目新しいものとはなにか」 #sousaku

2011-01-10 11:51:06
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

これはあくまで持論ですが、目新しさとは相対的なものなので、「見慣れた、見飽きた」ものでほぼ固めた中に一点だけ「違和感」があればいいだけです。その一点が「見慣れていない」ものでなくてもいい。 #sousaku

2011-01-10 11:52:09
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

むしろ、「誰も知らない部品」を組み込むのではなく、「誰もが知ってるけどそこに、その方向向けて組み込んではいないよな、普通」というものを見せた方が「え? 新しい?」となる。相対論、比較論です。そっちの方が「新しさが理解しやすい」 #sousaku

2011-01-10 11:53:31
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

例えば、前に永野のりこ先生の漫画でありましたが。「バット構えた野球選手、バッターボックスに立てば普通。でも夜道の電信柱の小さな灯りの下で立てば、変質者」これですw #sousaku

2011-01-10 11:54:57
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なので、例えば、何かネタを組もうとした時に、カードでも黒板でもノートでも何でもいいですが、使いたい要素をずらーっと思いつくままに書いていく。その中で一番、「遠いもの同士」を無理矢理同じ器の中に放り込んで、後は馴染む様に周りを固める(常識的な理屈で)と、 #sousaku

2011-01-10 11:59:42
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それだけで実は新しくなる。例えば「学園ラブコメ」というものっそい定番があるとして。その中に、例えば自分の机とか部屋を見回してみて、「何を組み込んだら」一番「え?」となるか。 んー。(見回している) #sousaku

2011-01-10 12:02:28
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

じゃあ「磁石」で。磁石部ってどうでしょう。磁石にこだわる連中の話。部活は普通にあるけど、「磁石オンリー」ってのはないですわな。「マグネットだよ! 引き合うんだよ! 素晴らしいと思わないか!」「いや、あの……」 #sousaku

2011-01-10 12:04:53
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勿論、最後はその変人部長(女)と主人公(男)が「引き合う」訳ですがw。 「駄目だ、これ以上は」「何故?」「ネオジム磁石は、磁力が強すぎて、一度くっついたら引き剥がすのに苦労するのだ! だから売るときも間に樹脂のバッファを挟む!」「知ったことかあああ!」 #sousaku

2011-01-10 12:06:43
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当然、電磁石とか好きだから、いつもダイナモとコイル背負って歩いているヒロインとかいると、色々変です<変すぎか? ともあれ、磁石ってのは単純で誰でも知ってますが、それ故に応用性が高いので、色々な場面や展開が考えられます。これを「部活」に放り込んだだけ。 #sousaku

2011-01-10 12:08:24
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勿論、美味しんぼばりに「磁石で人と人との問題を解決する」ネタで引っ張ってもいいし。いっそ反磁石派(接着剤部?)との確執とかやってもいいかもしれません。無いでしょ、こんなのw #sousaku

2011-01-10 12:10:07
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

ついでに美味しいと思うのは、「引き合う」「反発し合う」という磁石の性質は、そのまま人間ドラマにも応用が効くので、お話が作りやすいって事。勿論、大抵の物事は応用がききますが、なんというか、明確で分かり易いですよね。磁石。 #sousaku

2011-01-10 12:11:54
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

例えば、「くっつく」「反発する」という特性を念頭に置くと、「ほんの少しずらしただけでくっつく筈のものがむしろ反発する」所から、友人同士、夫婦、恋人同士、幼馴染み、そういうものの仲の悪さを、主人公達が一気に解消する話にして #sousaku

2011-01-10 12:15:09
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

「好きと嫌いは同じものの表と裏だ。磁石の様にね。本当の反対は無関心さ」とかなんとか。ささいや行き違いで仲違いする二人をまとめなおす。(それも磁石使ったアイデアで)。「でも僕達はもう」「永久磁石! 何度でもくっつく!」「があん!」 #sousaku

2011-01-10 12:16:36
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

「たとえ何度離れても、磁力(愛)さえあれば何度でもくっつく(やりなおしはできる)ものなのだ!」「何故だろう。当たり前の事言ってるだけの筈なのに、なんかすごくいいこと言ってるように聞こえるのは」とかそんな。 #sousaku

2011-01-10 12:21:10
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

部屋があったまってきたのでこの辺で。何人かの方がレスくれている事からも分かるように、割と、簡単に目新しいネタが固まっていくのですよ。そんな「プロの作家や一部の天才でないと出来ない」ような面倒な作業ではないでしょ? こういうネタ繰りの楽しさも覚えておくと吉かも。 #sousaku

2011-01-10 12:25:12
榊一郎@D4DJのゲームは今のところあくまでシナリオ監修ですよー。 @ichiro_sakaki

やめるといっといてアレですが、そうだ、全国各地の特殊な成人式があって、何故か主人公だけがそれを全部回らないと大人になれない、とかどうだろう。北海道は真冬、シャツ一枚で一晩過ごさないといけないとか。大阪はバンジーで、東京はライオン一頭で。

2011-01-10 12:31:01