はやみね作品における未来屋/時見/サキミについての考察メモ

三月 @3Haigha

『ぼくと未来屋の夏』を決定論をふまえて読むと深い気がしたので、今回はそれに気をつける。

三月 @3Haigha

@replyMarch この原稿が終わったら、未来屋において未来が確定してるのかどうか、どの時点で確定するのかについて、考察したい。 メモ:決定論、多世界解釈、ミステリーと自由意思、時間論、確率論、夢水「探偵は事件が起きる前に事件を解決できるか」、確定した未来、予測予想占い

三月 @3Haigha

はやみね作品に登場する時見/サキミ/未来屋、あるいは探偵役について考えてる。彼らは因果をかなり先まで見通すことができるから、一般人が気付くより遥かに早く、犯罪を察知することができる。未来に犯罪が起こることを知りながら、それを止めようとせず、警察にも告げなかった場合、「不作為」の

三月 @3Haigha

@3Haigha 罪に該当するのか。 犯罪にならないとしても、後味は悪いと思う。探偵役があんまり自分の能力が好きになれないのは、そのせいかな。一度知ってしまえば、知らない人と同じではいられない。なんらかの行動を起こすか、あるいは心苦しくても知らんぷりするしかない。

三月 @3Haigha

@3Haigha こう考えると、彼らにとって探偵という立ち位置は、ひょっとしたら居心地が良いのかもしれない。なぜなら、予測してしまった事件を、無視しないで居られるから。 ……というのを、猫柳さんのセリフを考えていて、ふと思った

三月 @3Haigha

@3Haigha 夢水さんの言っていた「本当の名探偵ならば、事件が起きる前に事件を解決できるのではないか」(うろおぼえ)というのは、ここに通じる気がする。 時見の設定が決定論的なことを考えると、これは正しい。でもやっぱり「未来は不確定」だと思いたいので。

三月 @3Haigha

@3Haigha それでもし、犯罪の発生がまだ不確定だったはずの未来の事件に、おせっかいにも首を突っ込んでしまったばかりに、犯罪の起こることが確定してしまったとしたら、そのときの時見/サキミ/未来屋/探偵の絶望はいかばかりかと思って。

三月 @3Haigha

@3Haigha いちおう時見に関しては、都会トムで、不確定要素がある場合は勘で補う、的なことが言われてた気がするので、完全に決定論的なわけではないのかも。

三月 @3Haigha

@3Haigha ただミステリー自体が決定論的な気はする。得に、地道に靴底擦り減らして捜査する刑事ものより、超人的なキャラが登場するエンタメ性の強いミステリーにおいて。 ある条件・ある動機・ある状況の元では、この殺人が起こらなければならない、そういう見方が多い気がする。

三月 @3Haigha

@3Haigha 「理想的な推理家というものは、一つの事実を提示された場合、その事実からそこに至るまでの全ての出来事を隈なく推知するばかりでなく、その事実から続いて起こるべき、全ての結果をも演繹するものだ」拾ってきたホームズのセリフ

三月 @3Haigha

@3Haigha 一方反論に使えるセリフ「可能性がないものをすべて除外したら、いかに可能性がなさそうでも、残ったものが 真実だ。」(白面の兵士) 探偵が未来を予知する演出はともかく、過去に関してはすでに決定しているので、因果関係をひと鎖に繋げることは、なんら問題ない。

三月 @3Haigha

@3Haigha はやみねワールドにおいて、未来は確定しているのか、それとも不確定なのか？ 時見の設定からして、論理的に決定しているわけではない。時見はあくまで勘に頼っている。「時見殺し」の存在は、決定した未来を崩すけど、同時に時見以上に未来を見通す存在でもある。

三月 @3Haigha

@3Haigha いくら時見や時見殺しやサキミが存在しようと、彼らは無限に未来を予測できるわけではない。しかし一方、未来は無限に続くか？ 「サキミが予測できる未来の範囲<実際の未来の範囲」である場合、サキミは世界の終末を予測することが可能である。

三月 @3Haigha

@3Haigha その結果が、「世界は覚めない夢を見て終わる」という予測ではないか。

三月 @3Haigha

@3Haigha 「未来をある程度予測できる人間が居ることと、無関係に、未来が決定している可能性もある」が抜けてた

三月 @3Haigha

@3Haigha で、こういうのと、未来屋が風太くんに言った「未来は不確定だよ。だから面白い」というセリフは、やっぱり矛盾する……。 これを矛盾じゃなくすにはどう考えればいいか？ ①難しい話と関係なく、一般論を言って元気付けた ②はやみねワールドには確定した未来と、不確定な

三月 @3Haigha

@3Haigha 未来がある(つまり自由意志が認められる)(風太くんの将来は不確定な未来) ③未来は確定しているが、誰も完全には知ることが出来ないので、わたしたちにとっては不確定と同じ ④猫柳さんには未来が見えているが、風太くんは一般人なので、未来は知らなくていい

三月 @3Haigha

@3Haigha このうち④だったら、猫柳さんと風太くんの間の溝は埋まらないよね……。まるで、自分はサンタさんを信じてないけど、サンタさんを待つ子供に合わせてあげてる大人みたい。優しさはあるけど、二人は決して同じ場所には立てない。

三月 @3Haigha

@3Haigha 逆！ 逆！ <じゃなく>です！！

3月(裏) @replyMarch

サラダボールを用意するでしょ？『ぼくと未来屋の夏』全量をあけるでしょ？そこに、トムソの時見も足すじゃん？量子力学要素は原作にも含まれるけど、もう少し味を強くしたいから、匙一杯くらい加えて。 味付けのベースとして決定論/自由意志論をお好みの分量流し込んでね。混ぜて盛って美味しい！

三月 @3Haigha

誰もこの話してくれないからセルフrtですみませんが、ほんとこれなんだって…！ はやみねにおける時見・サキミ・未来屋がラプラスの悪魔を意識した設定だということは、公式でも名前が出てるから確実だと思うけど、 twitter.com/replymarch/sta…

三月 @3Haigha

その上で猫柳さんが量子力学の話してたり、「未来は不確定だよ」発言したり、時見殺しが居たりするの、深く考えれば本当に深いし怖い(語彙力)

三月 @3Haigha

@3Haigha 猫柳さんと夢水さんはすごく似てるけど、キャラのコンセプトが違うと思うんだよね… 猫柳さんのキャラデザインは「(ラプラスの)悪魔」からイメージしたんじゃないかと思う。黒い服を着てることや、胡散臭いところとか、ちょっと不気味な笑い方が、なんとなく悪魔っぽい気がする。

三月 @3Haigha

@3Haigha 人魚の謎に関して、猫柳さんはね、「何もしない」し「何も言わない」んだよ。未来を知っていても、買う人が居なければ教えない。過去の事件に関しても、謎を解き明かす以上のことはしていない。だから猫柳さんは「探偵」でも「名探偵」でもなく、「未来屋」なんだと思う。

三月 @3Haigha

@3Haigha はやみねワールドにおいて「名探偵」とは、「みんなが幸せになるように事件を解決する存在」でなくてはならない。猫柳さんは探偵の側の人間ではないから、未来が見えていたとしても、人の幸せのために積極的に事件に関わっていくことはしないのだと思う。