【横山光輝「三国志」講座69「発覚」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第69話「発覚」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座69「発覚」01】 前回、あまり意味のない遠征をしてしまった曹操。袁紹軍の侵攻情報を聞くやいなや急ぎ許昌に戻りました。結果、袁紹は都に攻め入ることを諦めたようです。袁紹とて、曹操とまともにぶつかるのは得策ではないでしょう。

2015-10-02 12:30:58
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」02】 これでしばらく平穏が続くと安堵する曹操ですが、東西南北に敵がいる状態ではうかつに都を空けることができません。 ちなみに、この時代の曹操の主な敵として、西には荊州の劉表・張繍、東の袁術、北の袁紹と紹介されています。

2015-10-02 12:35:05
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」03】 あとは、現時点では同盟関係にありますが、いつ裏切るかわからない呂布、油断ならない劉備玄徳、さらに南には孫策がいたりします。このような状況を見て、曹操は、「余の天下統一まだまだ遠いか」とつぶやきます。

2015-10-02 12:37:10
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」04】 こうしたにらみ合いが続く中、時が流れていきます。曹操が張繍との戦いで負けたのが建安3年4月、そのあと曹操と呂布が戦うのがこの年の秋頃なので、まあ、流れたといってもせいぜい数ヶ月程度と考えられます。

2015-10-02 12:43:11
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」05】 さて、ある晴れた日、外に出て考え込んでいる曹操のもとに、袁紹の使者がやってきます。使者が持ってきた手紙には、袁紹が北平の公孫瓚と国境の争いを起こし、兵糧と兵が足りないから回してくれと書いてありました。

2015-10-02 12:45:41
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」06】 ついこないだ、留守を狙って攻めてきたくせに、ずいぶん虫のいい話です。当然、曹操はご立腹。しかし、部下は、昔の楚漢戦争で高祖劉邦が我慢強く項羽と戦って勝ちを制した例を持ち出し、ここは我慢が必要だと言います。

2015-10-02 12:47:39
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」07】 さらに、曹操と袁紹を比べて、全てに勝っているから、時期を待てば勝機が訪れると言います。この言葉に曹操はどこが勝っているのかを聞きます。 部下曰く、袁紹は時勢を知らないが、曹操は時代の流れに従い、世の中の悪いところを改めようとしている。

2015-10-02 12:49:25
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」08】 次に、袁紹は儀礼ばかり尊ぶが、曹操は自然で民衆に触れている。さらに、袁紹は太っ腹のように見えるが、本当は小心で人を疑い、肉親だけを優遇している。曹操は優れた人間なら分けへだてなく重要な役につける…と並べます。

2015-10-02 12:51:19
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」09】 そこまでおだてられると体がくすぐったいと、曹操は部下の言葉を止めますしかし、この部下の言葉をよく考えようと曹操は言います。 夜になり、月を見ながらさらに考えこむ曹操。

2015-10-02 12:53:09
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」10】 袁紹は恐るるには足りないが、あなどれない。袁一門はやはり名門であり、その力は強大です。だからといって、このままじっとしていたらいずれ曹操は滅ぼされてしまいます。しかし、ここで曹操は自らの生き方を思い起こします。

2015-10-02 12:55:08
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」11】 すなわち、曹操は風雲の中から生まれ、前進を忘れず、常に勇気を持って打開していく。勝ち負けはありますが、曹操の生き方とはその通りでした。ここでも曹操は、この事態を勇気を持って打開しようと決意するのです。

2015-10-02 12:56:42
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」12】 そんな曹操のもとに荀彧が来ます。これまで、三国志的には荀彧の発言と思われるものも他の部下が言ってたりしますが、横山三国志的には、はっきり荀彧として登場して、軍師らしい発言をするのが、このシーンからです。

2015-10-02 12:59:36
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」13】 荀彧は袁紹からの手紙を読むと、手前勝手な失礼な文面ですなと、感想をいいます。曹操は、袁紹を討つにはまだ力不足ではあるが、それでも断じて袁紹を討とうと思うが、どう考えると荀彧に訪ねます。 荀彧は「討つべきでございましょう」と即答。

2015-10-02 13:01:38
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」14】 「賛成か」「もちろん」と曹操と荀彧のやりとり。曹操の表情から、荀彧を相当信頼しているとみていいでしょう。今までちゃんと荀彧が出てきませんでしたが、しれっと、荀彧が曹操の軍師であることを読者の心にねじ込んできました。

2015-10-02 13:04:17
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」15】 曹操は、すぐにこの手紙を持ってきた使者を斬り、袁紹に宣戦布告をすると言い出します。一度決めると行動が早いんだな。しかし、ここで、荀彧がストップをかけます。袁紹を討つ前に、後門の虎、すなわち呂布の存在を忘れるなと言います。

2015-10-02 13:06:12
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」16】 それでは身動きがとれないではないか、という曹操に対し、荀彧は時の流れと袁紹とを戦わせるべきだと言います。袁紹の古い考え方では、そのうち誰もついてこなくなる、その時を狙うのだと言います。曹操は、それまで我慢せよというのかと尋ねます。

2015-10-02 13:08:06
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」17】 荀彧は、まず袁紹の要求をのみ、その間に呂布の方をなんとかすべきだと言います。その意見を聞いた曹操は、後門の虎を除くことに全力をあげることにしました。

2015-10-02 13:10:08
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」18】 戦略としては、袁紹と対立する公孫瓚と組んで、袁紹を追い詰めるというやり方も考えられますが、公孫瓚の勢力を伸ばすのもよろしくないのでしょう。また、それだと呂布に対する憂いは解消できません。ここは、荀彧の策を取るのが良さそうです。

2015-10-02 13:12:49
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」19】 こうして、許昌の都から、袁紹に対し、膨大な軍需品が送られます。さらに、冀州、青州、幽州、并州の四州も領地とするように言い送りました。この曹操の返事を受けた袁紹は、安心して北平攻略に向かいます。曹操としては、いい時間稼ぎができたわけです。

2015-10-02 13:15:57
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」20】 さて、許昌の動きはおいといて、この頃徐州でも動きがありました。弓で鹿狩をしていた男が登場します。この話では名前が出てませんが、どうやら陳宮のようです。第74話で陳宮の名前と絵が出てきます。説明の都合上、ここでは陳宮で話を進めます。

2015-10-02 16:29:25
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」21】 さて、この陳宮(仮)ですが、鹿狩りだけでなく、あやしい人影を見つけて弓矢を放ちます。スパイ狩りも得意なようで。つかまった男を怪しいと見た陳宮は屋敷に連れ帰ります。取り調べの結果、曹操から玄徳に放たれた間者ということがわかります。

2015-10-02 17:10:22
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」22】 曹操と玄徳がどんな連絡を取り合っていたのか、気になる陳宮は直々に調べることに。すでに拷問にかけられていた間者の男は、両手を鎖でつながれ、それはもう血だらけです。

2015-10-02 17:11:51
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」23】 曹操の間者だけあって、なかなか口をわらない男は、自分は手紙を運び返事を受け取っただけで、その返事は、もう一人の仲間がすでに都に届けていると言います。それを聞いた陳宮は間者をブスリ…。密偵とわかった以上、生かしておくことはないと。

2015-10-02 17:15:30
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」24】 さらに、念のため、もう一度衣服を調べてみろと命じます。はたして、えりの中に縫い込まれた手紙を発見します。陳宮の独断による取り調べは一歩間違えればまだ同盟関係にある曹操との外交問題に発展しかねませんが、勘が働いたというべきか。

2015-10-02 17:19:21
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【横山光輝「三国志」講座69「発覚」25】 一方、徐州城で美女たちの踊りを見ながら酒を飲んでいる呂布ですが、どうやら不機嫌です。昔、貂蝉が踊った踊りに比べると月とスッポンだと言って下がらせます。まだ貂蝉のことが忘れられないか…。次回で登場しますが、いつの間にか娘までいるのに。

2015-10-02 17:21:33