なつめ
@natsume_yoh
佐藤亜紀と保坂和志の小説論で共通している部分もあるし(フィクションは運動により生まれる)、共通していない部分もある。その共通していない部分が熱い
2009-11-16 20:01:20
なつめ
@natsume_yoh
佐藤亜紀の小説の把握の仕方は5章まで読む限り1章で行なった絵画の解釈とほぼ同一で、細部から全体の構成を立ち上げ、また細部の読みに反映するという方法を取っている
2009-11-16 20:04:49
なつめ
@natsume_yoh
だけど、保坂和志は全体の構成の部分にそれは仮想的にしか得られないという。音楽において視覚的な構造(シンメトリであるとか)を耳で聞き取ることが出来るとは限らない
2009-11-16 20:11:27
なつめ
@natsume_yoh
そして時間の中で展開されるという意味で、音楽は小説に似ている。それらはどりょくをしても絵画のような視覚的な一挙性は得られないという。
2009-11-16 20:14:25
なつめ
@natsume_yoh
ここらへんに保坂和志の小説論の肝がありそう。このあと保坂和志は視覚化されない思考について書くし、メタレベルを欠いた小説について書く。
2009-11-16 20:19:41
なつめ
@natsume_yoh
青木淳悟『クレーターのほとりで』は保坂和志の解釈に従うなら佐藤亜紀風の解釈では厳しいことになるんだろうなあ。「全体として何と呼べばいいか」わからない小説だから、細部から全体を立ち上げることが出来ない
2009-11-16 20:34:45