黄昏町のダ・メーポ

ゲーム垢の方の、物語風の黄昏町。自己満注意。黒歴史になるかもな!
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1日目 ~黄昏町の怪物~

カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

[ハンドアウト]気が付くと君は、荒れ放題の畑の中にいる。真っ赤に熟れた実を手に取ると、グシュリと潰れて崩れ落ちた。《開始地点[町]shindanmaker.com/541547#黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541552

2015-10-05 04:37:08
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「ここはどこだ……」 確か俺は、さっきまで自宅で友人連中とゲームをしていた。しかしここはどこだ、見覚えのない風景が広がっている。 いつの間にか眠ってしまっていたのだろうか。いや、そんなはずはない。確かに俺は友人達と「黄昏町の怪物」を遊んでいたはずだ。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 04:40:09
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

……辺りが薄暗い。まるで黄昏時のようだ。 「……黄昏時?」 思わず口に出してしまう。口に出すことで、理解してしまった。まるでここは、あのゲームの世界にそっくりじゃないか。 街並みも、空の風景も、あのボードゲームにそっくりだ。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 04:43:01
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「はは、まさかな、きっと寝落ちでもしちまったんだろ。すごい明晰夢だな。空でも飛べるんじゃないか?」 …飛べなかった。 明晰夢ならばいろいろと自由にこの世界を変えられるだろう、だが、そんな気配はなかった。 その時、一枚の紙が足元に落ちていることに気付いた。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 04:44:51
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

その紙にはこう書いてあった ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ここは黄昏町 現実と虚構の狭間の町 求める者よ、真の扉を探すべし ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー #黄昏町の怪物

2015-10-05 04:47:56
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

黄昏町?まさかここはゲームの世界だとでもいうのか?闇のゲームじゃあるまいし、どうやったかはわからないが、友人にかつがれたな、こりゃ。 「とりあえず、帰る方法を探すか、ここがどこなんだか調べなきゃな。」 不安を拭うように声に出し、俺は町へと歩を進めた。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 04:50:33
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

[町]役場の横開きの鉄柵門が開いている。君が入ろうとすると、住人たちが門を一気に閉めにかかった。《所持異形2つ以下なら許される【魂+1】、異形3つ以上で圧死【魂-2/異形『石肌(火耐性、力+1)』を入手】》 #黄昏町の怪物 shindanmaker.com/541547

2015-10-05 04:51:36
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「ちょっと待ってくれ、どうして門を閉めるんだ!?」 「……『怪物』ではないようだ、入れてやれ」 危うく閉め出されるところだった。いったい何だってんだ。 「すみません、ここは何ていう町なんですか?」 「あんたも流れ者か。ここは黄昏町、現実と虚構の狭間の町さ。」 #黄昏町の怪物

2015-10-05 04:54:51
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「黄昏町って、まさか、あんたたちも仕掛け人なのか?」 「仕掛け人?何を言ってるんだ?」 「どうせあいつに頼まれたんでしょう?大変ですね、エキストラってやつも。」 俺がそう言うと、住人の人たちは顔を見合わせ呆れたようにため息をついた。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 04:57:50
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「あんたも受け入れられてないタチか。明日になれば嫌でも分かるよ、自分の状況が。」 何を言っているんだ、この人たちは。そんなにムキになってあいつに合わせることもないのに。 「いやいや、そういうのはいいですから、帰らせてくださいよ。帰り方がわからないんです。」 #黄昏町の怪物

2015-10-05 05:00:10
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「……なんにせよ、今日はもう帰れないよ。今夜はここに泊まっていけ、寝床だけは貸してやる。ただし、明日になったら出ていくんだな。」 「今日中には帰れないんですか?明日には用事が…」 「すまんがそれは諦めてくれ。」 そう言い残して、住人たちは去って行ってしまった。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 05:02:55
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「なんだよ、それ……」 しかたない、明日の予定はキャンセルさせてもらおう。あいつ、怒るだろうなぁ…。楽しみにしてたしな…。 連絡を取ろうと携帯電話を取り出そうとして気づいた。ポケットの中に、携帯電話の代わりに先ほどの紙が入っていた。 そこにはこう書いてあった。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 05:05:30
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 1日目 死亡0回 【魂11/力0/探索0】 所持異形:なし ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー #黄昏町の怪物

2015-10-05 05:08:17
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

は?何だこれは。 死亡?異形?これじゃまるで…… 「おい、青年。」 突然の声に驚き振り向くと、先ほどの青年が立っていた。 「その紙、無くすんじゃねぇぞ。もっとも、無くしても戻ってくるらしいが。」 何を言っているんだ、こいつは。意味不明なことばかり言いやがって。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 05:12:44
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「ああ、すまん、混乱してるんだったな。」 そう言うと青年は、気遣いのつもりか、友人に話しかけるような気軽さで話してきた。 「お前、名前はなんてんだ?」 「俺はーーー」 そう言いかけたところで、言いよどんでしまう。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 05:15:58
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

自分の名前が思い出せない。自分の名前だけでなく、遊んでいた友人の名前さえも。 「俺の、なま、え……思い、出せ、ない。」 は?何でだよ、自分の名前だぞ!?何で思い出せないんだ!? 「おいおい、どうした、大丈夫か?」 青年がそう尋ねるが、俺は答えることが出来なかった。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 05:18:55
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「何だよこれ!ふざけんじゃねぇぞ!あいつ俺に何しやがった!」 完全に理性を失ってしまった。自分が制御できない。 「くそがぁ!!」 慟哭と共に膝から崩れ落ちる 「少し落ち着け、水を持ってくるから。」 青年が駆けてゆく。それを焦点の合わない目で見つつ俺は意識を失った。 #黄昏町の怪物

2015-10-05 05:23:27

2日目 ~覚醒~

カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「……ここは」 そうだ、俺は確か変な町に来て…… 「いたぞ!変な耳と角を生やした怪物だ!門を閉めろ!」 住人たちの声が聞こえる。 そんな叫び声を聞きつつ、俺は再び眠りについた。あるはずのものが無くなっていることにも気づかずに。 #黄昏町の怪物

2015-10-06 00:20:01
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「おい、起きろ」 その声に、意識が浮上する。 「ああ、目が覚めたか。朝飯、出来てるぞ。」 昨日の青年だ。どうやら俺の世話係を任されたらしい。 ……やっぱり夢じゃなかったのか。 心配そうな顔をする青年に慌てて返事をし、用意された朝食を食べ始める。 #黄昏町の怪物

2015-10-06 00:27:30
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

今日はどうするんだ、と青年が訊ねてきたが、当てなどあるわけがない。 今日は少し散策してみようか、うん、そうしよう。 「この周りを、少し散策しようと思うんだ。」 そうか、気をつけてな、と青年は軽くこたえると食器を下げに行った。 #黄昏町の怪物

2015-10-06 00:32:04
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「そういえばよ、悪いとは思ったんだが、荷物を検めさせてもらったぜ。といっても、財布だけだけどな。」 「何勝手に触ってんだよ!」 「おいおい、俺は言われたからやっただけだ、文句なら向こうに言ってくれよ。」 そういうと青年は、この集団のリーダーと思われる人を指さした。 #黄昏町の怪物

2015-10-06 00:34:39
カードバトラー ダ・メーポ @da_mepo

「お前の名前、朝城純一(あさしろじゅんいち)ってんだな。免許証が入っていたぜ。」 「ああ、自己紹介がまだだったな、朝城純一ってんだ、改めてよろしくな。」 なぜか青年が驚いたような表情をしている。どうしたというんだ。 #黄昏町の怪物

2015-10-06 00:39:09