安保法制について整理したら「理解」はさらなる謎を呼んで…

安保法制は、大騒ぎの末、両議員を通過して10月1日に発布したわけだけど、ぼくにはいまでもこの法制がなぜ必要なのかよくわかりません。というわけで、この法制がどういう日米関係の中で出来たのかちょっと考えてみました。結局謎はとけなかったけど、多少理解の助けにはなったのかも……。
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kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

安保法制についての僕なりの整理: ① 中国脅威論と自衛隊海外派遣は米軍との連携強化の一点でつながっている。連携の強化には米国を仲買人とした武器輸出も含まれる。 ② 米軍は自衛隊に海外での軍事負担を部分的に肩代わりしてほしがっているが、東アジアの紛争には巻き込まれたくない。

2015-10-05 11:09:42
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

③ 米軍は海兵隊を普天間からグアムに移転する。米軍は日米安保は海軍と空軍で十分履行できると判断している。 ④ 米軍は普天間の存続が米軍にとって良くないことと認識している。海兵隊が沖縄に常駐せず、たまに巡回訓練のためだけに戻ってくることは米軍への批判を和らげると判断している。

2015-10-05 11:09:50
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

⑤ 米海兵隊にとって、巡回訓練のために使用する沖縄の基地は大規模である必要はない。日本が用意してくれる基地ならどこでも使う用意がある。 ⑥ 日本は辺野古に基地を作りたい。日本は海兵隊に辺野古を使ってほしい。尖閣問題と中国脅威論をそのために利用している。

2015-10-05 11:09:58
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

⑦ ところで日米安保は、日本が駐留経費を負担し基地を提供する見返りに米軍が日本の抑止力として存在するという「双務性」になっていて、これまで貸借りはなかった。ここに日本が集団的自衛権行使可能な法制を作ると、海外で米軍の軍事力の一部を肩代わりできるという意味で米軍に「貸し」ができる。

2015-10-05 11:10:11
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

⑧ 米国は、中東における軍事力と軍事費を日本に肩代わりしてもらえるので、日本が米軍に「辺野古が唯一の解決策と言ってくれ」と頼めばそれに協力するだけの下地はある。また日本は輸出産業としての兵器産業を育てようとしているが、米国が協力して「仲買」を引き受けることは双方の利益になる。

2015-10-05 11:10:18
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

以上①〜⑧を総合して考えると「日本政府は辺野古に基地を作りたいから、海兵隊に使ってもらうため米軍の協力を得たい。そこで米軍に「貸し」を作るために、安保法制を作りたいが、国民を説得するため中国脅威論を盛り上げた。副次効果として武器輸出産業への足がかりができた」ということになる。

2015-10-05 11:10:28
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

ただ、どうして日本が何が何でも辺野古に基地を作りたいかは、謎なんだよなー。わからん。政治家の土地利権みたいな小さいものとも思えず……。

2015-10-05 11:13:26
kaz hagiwara(萩原 一彦) @reservologic

ちょっと米軍の身になって考えてみると、中東からも手が引けてないのに、グローバルなマルチ方面作戦なんかやりたくない。まして尖閣諸島みたいなあんな射撃練習の標的以外何の役にも立ちそうもない無人島のために貿易と国債の最大の得意先との紛争に巻き込まれるのは、心底いやだろうなあ。

2015-10-05 11:25:33