【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようと言うコーナー。第70話「小沛落城」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」01】 第70話です。タイトルどおり、小沛が落城する回です。 劉備玄徳と曹操が手を組んでいたことを知った呂布。玄徳だけなら呂布も簡単に倒せますが、曹操が控えているとなると話が違ってきます。どうしたものかと思案している所から始まります。

2015-10-07 12:29:52
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」02】 そんな折、外から可愛らしい歌声が聞こえてきます。歌っていたのは呂布の娘。花を摘んでいたところを見られて、恥ずかしいといって顔を隠して走って行ってしまいます。いつのまにか妻帯していた呂布ですが、可愛い娘の姿に目を細めます。

2015-10-07 12:31:47
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」03】 呂布は、この娘を袁術の息子と結婚させようと考えます。つまり、袁術と組んで曹操に対抗しようとしたんですな。袁術は玄徳との戦いを呂布に邪魔されたという因縁がありましたが、この話に飛びつこうとします。しかし、部下たちが止めに入ります。

2015-10-07 12:34:22
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」04】 いつ裏切ってもおかしくない呂布を信用するのはいかがなものか、ということで、いちおう呂布の娘を人質として預かることにします。しかし、この袁術の返答に足元をみられたと呂布は怒ります。呂布は袁術を見限り、自分ひとりで解決することにします。

2015-10-07 12:36:54
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」05】 もし、この段階で袁術と呂布の同盟が成立していたら、その後の三国志の歴史もずいぶんと変わったことでしょう。結果的に、呂布の滅亡を早めることとなります。 一方、玄徳から救援を求める手紙を読んだ曹操は、たくらみがバレたと知ります。

2015-10-07 12:39:56
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」06】 同盟を結んでいる以上、玄徳を救出しないわけにはいきません。城を空けても大丈夫かどうか心配する曹操ですが、四方の敵はそれぞれ動きが取れないと判断し、玄徳に援軍を送ることを決めます。曹操は夏侯惇に5万の兵を与え先陣を任せます。

2015-10-07 12:42:48
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」07】 夏侯惇、「とん」か「じゅん」のどちらなんだ、と論争になりますが、横山「三国志」では「かこうじゅん」でルビがつけられていますので、「じゅん」でいきます。悪しからず。

2015-10-07 12:45:01
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」08】 さて、曹操からの援軍が決まったとはいえ、軍の出動から戦地への到着まで時間がかかります。夏侯惇は昼夜駆けて徐州に向かいますが、その間、小沛の玄徳軍は独力で守りぬかねばなりません。

2015-10-07 12:46:48
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」09】 兵力に劣る玄徳軍は、固く城を閉じて、呂布の猛攻をしのいでいます。呂布は玄徳を挑発します。 「それでも武士か!」と叫ぶ呂布。中国で武士という言葉は使われませんで、正確には「武人」とか「軍人」とかになるのでしょうが、ここは勢いで。

2015-10-07 12:50:22
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」10】 ここは我慢の玄徳。そのうち、曹操軍が国境に現れたとの報告が呂布に届きます。呂布としては思ったよりも早く曹操軍が展開してきたようです。兵数5万と聞いて、第一陣と判断。玄徳軍よりも曹操軍に備えるように命じます。

2015-10-07 12:52:16
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」11】 呂布軍が急に撤退したのを受け、玄徳は斥候を出します。呂布は、第二陣、第三陣が到着する前に、第一陣を片付けようと攻め込みます。迎え撃つ夏侯惇。お互いがぶつかり大混戦に。その様子を見た玄徳軍の斥候は、曹操の援軍の到着を玄徳に報告します。

2015-10-07 12:54:52
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」12】 玄徳は、曹操軍の到着を絶好の機会と見て、打って出ます。もう少し様子を見ていた方がよかったのでしょうが、同盟を結んでいる曹操軍だけを戦わせるわけにはいかないと思ったのでしょう。

2015-10-07 12:57:26
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」13】 混戦模様の戦場ですが、呂布軍の一人の騎兵が夏侯惇の姿を見て矢を放ちます。その矢が夏侯惇の目に刺さります。夏候惇は自力で矢を引き抜きますが、そこには目玉がくっついていました。ここから隻眼の夏候惇の人生が始まります。

2015-10-07 12:59:21
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」14】 作品によっては、「親からもらった身体を粗末扱えぬ」と取り出した目玉を食べてしまうという描写がありますが、子ども向けの横山「三国志」ではそこまではしません。片目となった夏侯惇は、矢を放った騎兵を槍で突き殺します。

2015-10-07 13:01:28
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」15】 しかし、夏侯惇の奮戦もここまで。まずは傷を手当てをと部下に言われ、退却を命じます。曹操軍の引き揚げを見た呂布は、追い打ちをかけるかとおもいきや、玄徳が小沛城を出ていると聞き、方向転換。玄徳軍に向かって進撃を開始します。

2015-10-07 13:04:11
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」16】 夜戦での呂布の勝負勘というのは大したものです。玄徳は多勢に無勢と、すぐに城に引き上げるように命じますが、そうはさせじと、呂布は矢の雨を降らせます。逃げる玄徳軍の戦力を削ぎつつ、赤兎馬の快速に乗って、呂布は自ら玄徳を目指します。

2015-10-07 13:06:28
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」17】 玄徳の部下は必死に呂布に向かいますが、時間稼ぎにもなりませんでした。城から矢を射ようにも、呂布が玄徳に肉薄しているため玄徳に当たる可能性が高く、援護ができません。関羽も張飛も混乱の中、玄徳の救援に間に合いませんでした。

2015-10-07 13:10:08
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」18】 結果、玄徳軍の奮戦むなしく、呂布が小沛城に入り込みました。呂布軍の面々も次々と入城を果たし、城に火が放たれます。こうして、小沛城は日に包まれ、落城します。

2015-10-07 13:12:07
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」19】 夜になり、夏侯惇も小沛が落城したことを知ります。劉備玄徳の消息は不明、城兵は四散したとの報告がなされます。夏侯惇は、目に傷さえ負わなければ呂布を討てたものを、とつぶやきますが、今となったはただの負け惜しみとなってしまいした。

2015-10-07 13:13:56
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」20】 夏侯惇の到着とともに城を打って出た玄徳の拙速さに対し、戦況を的確に判断して行動する呂布。軍事的才能に関しては、呂布の方に軍配が上がります。呂布は味方にすると信用出来ないが、敵に回すと恐ろしい存在です。

2015-10-07 13:17:10
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【横山光輝「三国志」講座70「小沛落城」21】 小沛の城が落ち、一時は消息不明となった玄徳のその後についてはまた次回となります。 今回はここまで。

2015-10-07 13:18:27