対歴史修正主義者戦争黎明期に国民一斉調査で審神者適性を発見されたおじいちゃん審神者と長く生きて長く戦えるようにとの験担ぎで近侍を任された“鶴”の名を持つ彼の一振りの話。
2015-02-22 01:40:09「何でお前を近侍にしたかって?そりゃあ、験担ぎの為に決まってんだろ!」本当は亀が良かったが、鶴しか居ねぇもんでよぉ。そう言って、修験者の装いをした彼の刀剣よろしく呵呵と笑った審神者は、抱えていた徳利から酒を煽る。
2015-02-22 01:52:53就いて早々、次郎太刀の呑み仲間になったこの審神者は大して強くない癖に酒を好んだ。酒が並々注がれた徳利を片時も離さず、何時だって酔いに任せた赤ら顔で刀剣たちを出迎える。身の回りに気を配る燭台切や長谷部からは年齢のこともあり再三禁酒を勧められているが、
2015-02-22 02:01:09歴史防衛戦争黎明期はまだ慰霊碑システムが成立してなくて審神者はまだ生身の人間が勤めていた。つまりは審神者になったら過去に送られっぱなしで家族とは永遠の別れになる。また、過去に遡った因果矛盾を極力減らすために戸籍が抹消される。現在でも審神者の戸籍が消されるのはこれが元になっている。
2015-02-22 02:11:39昨日のおじいちゃん審神者(not爺審神者)と験担ぎで彼の近侍にされた鶴丸師匠の話が最終的に本丸で二人ゆっくり息絶えていく感じのお話に決着したので寂しさと美しさと悲しさで死んでる('、3)_ヽ)_
2015-02-22 23:32:00あのだだっ広い本丸に、刀剣と二人でゆっくりと朽ちていく情景は大変美しいと思うので下さい。死の間際に「……ああ、とうとう、お前を折る力を残してやれなんだか」みたいな感じで刀剣の本体に鎚をぶつけて死んでいく審神者。刀剣は鎬に僅かに付いた傷を永劫大事にして錆びて朽ちるのを待っている。
2015-02-22 23:34:50このネタ考えた時にぼんやりイメージしてたのが鶴丸師匠なんだけど、この終わりに決着しそうなのがおじいちゃん審神者でな。多分刀剣の中で唯一互いに納得して穏やかに審神者の死を看取れるのが鶴丸。
2015-02-22 23:37:22現在の慰霊碑システムが確立する前に、製造した刀剣のテストも兼ねて過去に送り込まれるおじいちゃん審神者。なので本丸にはレア太刀含めて一通りの刀剣が揃ってる。その初顔合わせの時に、縁起がいいって理由だけで近侍命じられる鶴丸。
2015-02-23 15:24:44おじいちゃん審神者は生身なので、幾ら審神者適性(因果矛盾発生)があるとしても因果が大きすぎるので、現代で徹底的に因縁を消滅させることで無理矢理過去に飛ばしている。殆ど博打。
2015-02-23 15:29:11@rf_hz 歴史戦争黎明期の国民一斉調査で審神者適性を発見されたおじいちゃん審神者なんですけど、慰霊碑システムが確立されてなかったんで生身で過去に送られて、本丸で天寿を全うするんですよね。それをただ一人側で看取ったのが鶴丸みたいな。
2015-02-23 15:33:28@rf_hz そうですねまだ人間の兵士として扱われてます。手探りで危険が多いだけで対応はまだ割とホワイトだった政府です。おじいちゃんと鶴丸は顔合わせで近侍にされてからずっとの付合なんで、男やもめとその後添いみたいな感じですかね。熟年夫婦。
2015-02-23 15:59:30@rf_hz 鶴丸を選んだのも「老い先短くも長く生きて、長く戦えるように」って理由からで。酒を飲まなきゃやってられないくらいに怖いのにそれでも後の世、残してきた息子や孫の為に頑張るおじいちゃん。彼の元でレベルを上げた初期刀剣陣は今は他の本丸で隊長張ってます。
2015-02-23 16:31:15鶴丸の旦那さんなおじいちゃんが「写真屋の源三です」を持ちネタにしてる写真屋だったりしたら軽率に私が死ぬ。自分の妄想で殺される。
2015-02-24 16:14:49前RTで回ってきたけどな、鶴って一度伴侶を決めたら絶対に別れない生き物らしいやん。死んでもその死体の側について死体を守るやん。なぁなぁこれめっちゃ番審神者のまんまやん?本丸の広間に安置された審神者の亡骸を自らが朽ちるまで守り続けるんやろ鶴丸師匠は(^ω^)
2015-02-24 16:33:09あと番審神者の前職業が写真屋(notカメラマン)って決まったからな、未使用のフィルムが1本だけ入ったインスタントカメラ(現存する最古の撮影機材)だけ持ち込みを許されたってことにしてな、機材が無いから現像なんて出来ないのに写真取るやつな。最後の一枚には鶴丸とのツーショット。
2015-02-24 16:42:04「たかが縁起で選んだのに、こんな長い付き合いになるとは思わんかった」って言う番。それに鶴丸が「俺もまさかアンタがこんなに長生きするとは思わなかった」って返すの。二人とも爺爺って罵りあって支給される安酒かっくらって酔い潰れるの。
2015-02-24 16:45:46ねぇ知ってる?番審神者は審神者になるまでは若い頃からずっと禁酒してたんだよ。「テメェのが注げばどんな安酒でも飲めるが、そうじゃねぇならどんだけ上等でも飲めたもんじゃねぇ」ってお嫁さんの葬式で言い切ってから本当に一滴も飲まなかったんだよ。それが……あとは分かるね?
2015-02-24 16:53:19鶴丸師匠と番審神者の最期の一時を妄想しては軽率に死んでるのは私です。あっあっ、やばい、未亡人鶴さんやばい。
2015-03-04 14:59:34番の葬式に昔の仲間(今は他の本丸に引き取られてる)が帰ってくるんでしょ;;太郎辺りと酒呑みながら昔話してたらふと思い出した太郎が「あの人は、人からの盃を飲まない人でしたから」とか言うんだろ;;でも鶴丸は自分がお酌したの普通に飲んでたの知ってるから不思議なんだろ;;
2015-03-04 15:05:04自分の杯は飲んでたぞって言ったら一瞬ぽかんとした太郎が次いでくすくすと笑い出すんだろ;;それで昔聞いた話をしてくれるんだろ;;「なんでも、嫁の酌じゃないと、不味くて飲めたものじゃないそうですよ」それ聞いて今度は鶴丸が間抜け面晒して、それから静かに泣き出すんだ;;
2015-03-04 15:11:28「こりゃあ…驚かされた」互いの気持ちには気付いていた。何十年と隣に居たのだ、その視線に乗った愛しさは肌で感じていた。ただ、互いに、言葉にはしなかっただけで。それでも、けれども。「不意討ちったぁ、卑怯だぜ…」ああ、どうせなら最期に一言、言ってやれば良かった。
2015-03-04 15:16:30