-
FunkySeahorse
- 12816
- 109
- 0
- 0
概説

映画監督の想田和弘氏が #菅官房長官語で答える というタグを作成し、このタグを用いてリプライする「実験」を繰り返し行い、話題となった。彼のこの行為に対して賞賛もあれば批判もある。 この実験の効果、あるいは実験そのものの妥当性について検証してみたい。
2015-10-09 21:41:10
菅義偉官房長官が記者会見等で用いる言い回し・言葉遣いに対し、主に反政権の立場の人々から批判がある。その批判とは「対話するつもりがない」「誠実さに欠ける」「コミュニケーションを遮断している」といったものである。 想田氏もそういった人々の一人である。
2015-10-09 21:41:34
菅氏を批判しそして自民党政権を批判するため、想田氏はツイッター上で「実験」と称した行動を行っている。その内容とは「自分への批判に対し、菅氏と同じような数パターンのフレーズを用いて返答し、意図的にコミュニケーションを成立させなくすることで菅氏の発言の暴力性を暴く」というものである。
2015-10-09 21:42:05現状の確認

2015.9.29菅氏が「出産で国家に貢献を」という主旨の発言をする。直後の記者会見で「『産めよ増やせよ』との政策を連想する人もいる」という質問を受けて「まったく当たらない」と反論する。 asahi.com/articles/ASH9Z…
2015-10-09 21:43:52
9.30 14:34 上の発言を発端として、想田氏が「菅語」を用いて菅氏を批判することを示す。 twitter.com/KazuhiroSoda/s…
2015-10-09 21:44:28
僕もこれから菅官房長官を見習って、自分の発言をツイッターで批判されたときに議論が面倒なときは「その批判は全く当たらない」とだけドヤ顔で返答することにしよう。絶対そうしよう。問答無用である。これで無敵である。子供がエンガチョ切るのと同じである。
2015-09-30 14:34:03
15:15 タグを作成。想田氏いわく「実験」の開始。以降「菅語」を用いてリプライに返答する。 twitter.com/KazuhiroSoda/s…
2015-10-09 21:44:54
タグつけりゃよかったですね。#菅官房長官語で答える とか。っていうか、これからみんなでやると面白いかも。「その批判は全く当たらない」。マジで無敵ですよ、これ。 twitter.com/a_uzume/status…
2015-09-30 15:15:15
10.1 8:13 実験の主旨を説明。以降も「菅語」を用いての返答を続ける。 twitter.com/KazuhiroSoda/s…
2015-10-09 21:45:23
#菅官房長官語で答える コツは、相手の質問や抗議に対して決して答えないこと。自然にしていると、思わずうっかり答えそうになるんですけど、そこをグッとこらえる。そして木で鼻を括ったような定型句を繰り出す。するとコミュニケーションがそこで遮断される。議論にならない。なりようがない。
2015-10-02 00:13:32
10.2 23:56 「実験の結果、『菅語』を選択肢に入れることにより自分の主張を通しやすくできるということを発見した」という主旨のツイートをする。以降も「菅語」の使用を続け「実験」の終了を宣言していない。 twitter.com/KazuhiroSoda/s… 以上である。
2015-10-09 21:45:52
#菅官房長官語で答える をやっていて気づいたのは、菅語は星飛雄馬の大リーグボール1号みたいなものだってこと。時々使うだけで威力を発揮するので、普段は直球を投げてればいいんです。それ、菅さんもやってますよね、実際。菅語はここぞというときだけ使う。これで威力絶大。
2015-10-02 23:56:32
上のツイートより想田氏の思考は以下のように想像できる。「菅氏は都合の悪い会話を打ち切るために『菅語』を使用している。実際に自分も『菅語』を用いると会話が成立しなかった。『菅語』はコミュニケーションの遮断に有効である。そして主張を通すことにも有用である。菅氏は自分の言動を改めよ。」
2015-10-09 21:47:00
当然そう言えるはずもない。想田氏の手法・思考はあまりに単純、幼稚、主観的、感情的であり全く論理性を欠いている。 いかに論理的でないか、具体的かつ詳細に検証していこう。
2015-10-09 21:48:26想田氏の論理の検証
論理形式の提案

実験は、することが目的なのではない。何らかの目的を達するための手段である。何を目的とし、何を仮定し、何を得たのかを分かりやすく示さねばならない。そういった論理・形式を全く無視している。「実験」はおよそ実験というべき代物ではない。
2015-10-09 21:49:20
このままでは想田氏の意図すらはっきりせず検証は不可能であるので、想田氏が想定していると思われる構成を私が代わりに提案してみよう。 ①題名 ②背景・動機・意義・目的 ③現状に基づいた情報の整理・精査 ④仮説の設定 ⑤実験 ⑥結果 ⑦結論
2015-10-09 21:50:13
上のひな形に想田氏の手法・思考をあてはめ改めて実験の全体像を理解し、次にそれらの論理性・妥当性を吟味するという手順で検証を行う。
2015-10-09 21:50:39