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kentarotakahashi @kentarotakahash
さようなら、ハース・マルティネス。 Hirth Martinez - You Are a Star youtube.com/watch?v=3VUc3R…
kentarotakahashi @kentarotakahash
僕がヴェニス・ビーチにハース・マルティネスを探しに行ったのは1986年だったか。その時の話は昔、「バッドニュース」の連載に書いた。2年くらい前に「ERIS」にも少し書いた。
kentarotakahashi @kentarotakahash
とある取材旅行でのLA滞在中に、何か面白いライヴはないだろうか、と新聞を見ていた僕は、思わぬ名前をそこに見つけた。Hirth Martinezと確かに書いてあるではないか。1975年にロビー・ロバートソンがプロデュースした名盤『ハース・フロム・アース』をリリースした、あのハース?
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それはヴェニス・ビーチの外れにあるレストランのスケジュールで、なかなか辿り着くのが難しい場所だったが、一日がかりでバスを乗り継いで行くことにした。帰り道は、ロスアンジェルス在住のアメリカ人の友人に車で迎えに来てもらうことにした。
kentarotakahashi @kentarotakahash
夕方にレストランに着いたが、ライヴが始まるまで二時間くらいありそうだった。仕方なく、バーカウンターでビールを飲んでいると、一人の男が店に入ってきた。ギターを抱えている。彼がハース・マルチネス? いや、そんなはずはない。髭を生やしてもいないし、さほど太ってもいない。
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何よりも、その男は普通に両足で立っていた。『ハース・フロム・アース』のジャケットのハース・マルチネスは片足がなかった。洗濯機の上に落下して、片足を失ったと、リリース時に伝えられたバイオグラフィーにもあったはずだ。
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男はやはりカウンターでビールを飲み始めた。目が合ったので、軽く挨拶した。そのうちに、レストランには少しずつ客が集まり始めた。といっても、10人あまりがテーブルを埋めたくらい。知り合いが多いようで、男はテーブルをまわって、挨拶をしている。
kentarotakahashi @kentarotakahash
そして、ほどなくギターケースからギターを取り出した。マイクに向かった男は「8年ぶりに人前で歌う」と言って、歌い始めた。紛れもない、ハース・マルチネスの声だった。
kentarotakahashi @kentarotakahash
一時間弱くらいライヴを観たところで、友人が迎えに来てしまった。「オール・トゥギャザー・アローン」をはじめとする聞き慣れたハース・マルティネスの曲を幾つか聞いたので、帰ることにした。友人は僕より10歳ほど年上のLAタイムズなどに寄稿するミュージック・ジャーナリストだ。
kentarotakahashi @kentarotakahash
しかし、彼はハース・マルチネスを知らなかった。ロビー・ロバートソンがプロデュースしたんだよ、と説明しても、全く記憶にないと言う。その後、彼の友人をはじめ、何人かのアメリカ人の音楽関係者にも振ってみたが、ハース・マルチネスの名前を知っている人は一人もいなかった。
kentarotakahashi @kentarotakahash
長門芳郎さんのドリムーズヴィルからハースがカムバック・アルバムを発表するのは、それからさらに13年くらいが過ぎた後だった。たぶん、彼の死がニュースになるのは日本だけだろう。本当に、日本にしかファンがいないアーティストだった。
kentarotakahashi @kentarotakahash
素晴らしいレコードをありがとう。安らかにお休みください。

15-11-11

kentarotakahashi @kentarotakahash
ハース・マルティネスの長文原稿がまだ書き終わらないというのに、アラン・トゥーサンが逝ってしまって、心が折れている。
kentarotakahashi @kentarotakahash
ハース・マルティネスはステサン連載で4Pなんだが、LAのチカーノ・ロック史をさらいなおすような内容になってしまっている。『ハース・フロム・アース』発売時にワーナーが出鱈目なバイオ流したせいで、ハースがどこからやってきたかとか、日本でもいまだ知られていないので。
kentarotakahashi @kentarotakahash
ハース・マルティネスの書いた曲で、たぶん、一番ヒットしたのはコレ。 Thee Midniters- Evil Love youtube.com/watch?v=vO7Zml…
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kentarotakahashi @kentarotakahash
そういえば、この中でハース・マルチネスをヴェニス・ビーチの外れまで探しに行ったのを1986年て書いちゃったけれど、1984年の間違いでした。 さようなら、ハース・マルティネス togetter.com/li/885213
kentarotakahashi @kentarotakahash
で、ハース・マルチネスを観に行った次の日は、僕はサンタモニカのクラブにロス・ロボスを観に行ったんだった。スラッシュ・レーベルからデビューしたばかりの頃。
kentarotakahashi @kentarotakahash
もちろん、当時はハース・マルチネスとロス・ロボスがイーストLAの同じ高校出身だなんてことは知らなかった(歳はハースの方が10歳くらい上)。

15-12-10

kentarotakahashi @kentarotakahash
『ステレオサウンド』最新号。僕の連載はハース・マルチネス追悼。『ハース・フロム・アース』の裏側、50年代に遡るハースのキャリア〜LAチカーノ・ロック・シーンでの別の顔についても書きました。ハースの音楽が好きな人、全員に読んで欲しい。 pic.twitter.com/VpZDCQLIGN
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kentarotakahashi @kentarotakahash
というのも、ハース・マルチネスとは何者なのか?ということは、過去のライナーノーツなどでも、きちんと語られていない。今年もワーナーから『ハース・フロム・アース』の日本盤が出ましたが、ライナーは1992年盤のままです。ワーナーが発表当時に出したデタラメなバイオの内容がまだ繰り返され。
kentarotakahashi @kentarotakahash
ボブ・ディランが発見し、ロビー・ロバートソンがプロデュースして世に出た謎のシンガーソングライター、というのが、一般的なハース・マルチネス像でしょうが、実はハースのデビューはザ・バンドよりも、ディランよりも古いのです。が、それは隠されねばならなかった。
kentarotakahashi @kentarotakahash
さらに、『ハース・フロム・アース』のサウンドは、ロビー・ロバートソンの手腕だけでは作れなかった。キー・パースンはニューヨークからやってきたラリー・ファロン、彼が連れてきたマルコム・セシルら。そのあたりも、多分、ほとんど語られていない。
kentarotakahashi @kentarotakahash
という訳で、今回の『ステレオサウンド』の連載は、『ハース・フロム・アース』の最新版ライナーノーツとして読んで頂いても良い内容だと思います。
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コメント

もうれつ先生 @discusao 2015年10月11日
まとめを更新しました。以後ツイート採用通知は事後承諾ということになりますが、問題ありましたらお知らせください(-人-;)
もうれつ先生 @discusao 2015年11月11日
まとめを更新しました。
もうれつ先生 @discusao 2015年12月10日
まとめを更新しました。高橋さんの12月10日発言追加。『ステレオサウンド』買いましょう。
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