the hand -こどもたちの夜-

地獄からお送りしているラジオ @YMYK11110404ILY

今日一日を俳優パロの不死者と吸血鬼の初共演作について考えて過ごした

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不死者（19歳）のやる役が作曲家でピアニストだった父と二人暮らし暮らしで手に怪我をして作曲一本になった父の代わりにピアノをやってるんだけど時々自分がどうしてピアノ弾いてるんだかわからなくなるのね。

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そんでまあ、吸血鬼（14歳）が演じる美少年が隣に引っ越してきたとかであいさつに来たりするんですよ。それ以来何かにつけて吸血鬼が家に遊びに来るわけなんですよ。不死者がピアノを弾いてるところを横からのぞき込んで「ねえ、僕にも今の教えて？」とか言ってくる。

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それで、不死者が吸血鬼の手をじっと見て「ダメだよ、君ではきっと弾けない」自分の手を吸血鬼の手に重ねて「ほら、君の手じゃ指が届かないんだよ。僕の手は父に似て、特別大きいし指も長いんだよ。この曲は僕の手に合わせて父が作ったものだから……」

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「何か他のものだったら僕も教えてあげられるんだけど」「じゃあいいや。別に僕、ピアノが弾きたいわけじゃないからね」って言って重ねられた手を離してそのまま帰っちゃったりする。

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場面変わって父親との練習なんだけど何度も何度も演奏を止められて、同じ節を繰り返して「全然ダメだ！なってないな！お前は技巧は申し分ないのに情というものは一切持ち合わせていないらしいな！神がお前に与えたのはその手だけだ！」と言われながら「はい、ごめんなさい父さん」って言い続ける

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原題が"the hand"で邦題が『こどもたちの夜』ｋ

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父親が眠ってしまった真夜中にひとりでピアノを弾いてると「僕、この曲あんまり好きじゃないなぁ」って背後から声がするんですよ。無視してそのまま続けてると「ねえ、君は好きでこの曲弾いてるわけ？」鍵盤を平手で叩いて振り向くと少年が笑っている。

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苛立ちをそのまま表情に出して少年を睨み付ける。少年は臆さずに距離を詰めてくる、小さい手がほほを撫でる。「ね、どうして君はこんな曲弾いてるの？」激情を抑え込むための長い沈黙。

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ここで母親の自殺などの回想。母親の不注意で父が手に怪我をする。父は激昂して母を詰る。事故だということは明白なのに。母はピアノの前に座って弾き始める。だけど弾けないのだ。彼女の手は小さすぎる。音を何個も飛ばさなきゃならない。彼女が失敗するたびに父が怒鳴る。

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「弾けるか！弾けるか！お前に私の手が務まるのか！なんて小さい手！短い指だ！お前の両親はそんなろくでもない手しか寄越さなかったのか？」そんな生活を半年も続けて、彼女は死んだ。真っ赤になったバスタブに彼女の白くて小さな手が浮いていた。

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父の手になれない以上、彼女には死ぬ以外方法が残されていなかったのだ。

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少年にほほを撫でられたところで母の手が自分のほほを撫でた時に導入する感じで回想に入ろう。

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「父が愛しているのは僕の手だ。自分の手のように鍵盤の端から端まで指が届いて超絶技巧をものにする僕の手なんだよ。だからその指が同じキーを叩きながら自分と違う音を出すのが許せない、僕が父さんではないことが許せないんだ。ひょっとしたら僕は母よりもずっと憎まれているかもね」

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両手を前に出すポーズ（罪人が手錠をかけられるのを待つのと近似）はぜひいれたい

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「ねえ、明日の12時にうちにおいでよ、パーティするんだ」

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パーティの準備をする少年。部屋の片づけをする、母親の鏡台から錠剤を取る、蝋燭を立てる、物干し場からロープを取ってくる、お茶を淹れる、錠剤を砕く、クッキーを焼く、コーヒー豆をぶちまけて麻袋を空にする、父親の書斎の鍵のかかった引き出しから拳銃を取り出す、隣の家に向かう……。

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ひとりでピアノを弾いていると柱時計が12回鳴る。それで演奏を中断。

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少年の家に行くと灯りはついていなくて鍵は開いていたので入ると一部屋からだけ灯りが漏れてきていてそこに向かってドアに手をかけたところで背後から少年が囁きかけてくる

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「ねぇ、僕……君のためにプレゼント用意したんだ。喜んでもらえるといいんだけど」って後ろからそっと拳銃握らされて。ドアを開くと顔に麻袋かぶせられた自分の父親が転がってるんだよ。

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あとこの後行うべきことを示唆するようにすでに麻袋が吹っ飛んでる男女の死体も転がっている。で、少年が拳銃を持った手に手を重ね合わせてきて、狙いを定める。少年の家の外観をを映して銃声が響いてエンド。ずっと弾いていた曲が流れ始めてエンドロールへ。

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エンドロール中ずっと小さい画面で演奏している姿が映っていてもう父親は怒鳴らない、そういう状況で作中唯一中断されずに最後まで演奏できる。

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最初もピアノ弾いてるんだけど監督の名前とか出おわったら父親の怒声入って中断する感じ。

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自分にピアノを弾かせていた父親を殺してようやく満足できる演奏ができるのめちゃくちゃ最高でしょ（恒例の自画自賛タイム）

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父親にさんざ情がないって言われてて父親を殺したら細やかな情が生き返って（おそらく父親も）納得のいく演奏ができるようになるの最高でしょ