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斉藤正美さんによる保育士の労働環境等に関するつぶやきのまとめ

厳しい状況に置かれていると言われる保育士の労働環境につき、斉藤正美さん(@msmsaito)が言及されておりましたので、まとめさせて頂きました。 本まとめはどなたでも編集可となっておりますので、レイアウト等改善にご協力頂けると幸いです。
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【前提知識】

保育士の労働環境は何故悪いのかに関する斉藤さんのご見解

斉藤正美 @msmsaito

かつて書いた「保育士の給与が安いのはどうしてか」d.hatena.ne.jp/discour/201009… をリンクします。また、保育士と同じく安い給与の看護師が今のように給与があがったわけは、「看護師の給与が上がったのはどうしてか」d.hatena.ne.jp/discour/201009…を参照下さい

2015-10-10 13:30:18
斉藤正美 @msmsaito

保育士の待遇についてのブログ記事は、いずれもちょっと前のもので恐縮ですが、状況が改善されていないのでご紹介しました。さらに「保育士に離職者が多いのはどうしてか」d.hatena.ne.jp/discour/200804…もご参照ください。こちらは、コメント欄でのご意見がとてもみにつまされます。

2015-10-10 13:32:59
斉藤正美 @msmsaito

長年いくつかの保育士養成の専門学校で教えてきましたので、いつの時代も学生さんたちの「子供が好き−」「保育に携わりたい〜」という純粋な気持ちを受け止めつつ、状況が長年変わらないことに絶望感を感じます。これだけ待機児童問題が言われても、給与や待遇はほとんど改善されていませんから。

2015-10-10 13:40:25

【「保育士」への歴史と政府に今後求められる対応】*

斉藤正美 @msmsaito

保育士の給与についてツイートしたところ関心をもっていただけたので、保育士の待遇が長らく世間からいかに関心を払われず放置されてきたかの歴史の一端について、『「保父」と呼ばないで』(かもがわ出版)などに依拠し、もう少し書き加えます。

2015-10-12 10:05:44
斉藤正美 @msmsaito

まず、「保育士」という名称は、男性保育者たちの粘り強い交渉でようやくもぎとったものです。長らく、保育士は「保母」という資格名で一定程度存在した男性保育者を不可視化(スルー)するとともに、結果的に、保育は女ならだれでもできるイメージを付与させてきました。

2015-10-12 10:06:13
斉藤正美 @msmsaito

男性の保育者たちの動きは、1970年代から各地で始まります。男性には正式な資格が認められていないこと、数少ない男性保育者の交流を目的としたもので、男性保育者連盟、「男保連」と称します。tokyo-danhoren.com/nenpyou.pdf

2015-10-12 10:06:29
斉藤正美 @msmsaito

男性保育者に資格が認められたのが、1977年。しかし、女性には「保母資格証明書」、男性には、単に「資格証明書」と「資格名」が入っていないものが付与されていました。男性保育者たちは、そうした保育士の処遇の改善に努めていきます。

2015-10-12 10:06:46
斉藤正美 @msmsaito

全国男性保育者連絡会は、1973年の準備会の段階から、「保育という職業に適性をもっている男性だっているのだから、一方の性にかたよらない呼称にすべき」と自らの団体名にも「保育者」という呼称を使ってきました。

2015-10-12 10:07:04
斉藤正美 @msmsaito

そして、同一資格、同一職務、同一処遇(賃金)、同一名称を求めてきました。その中で、賃金も「男性が入っても、職務としても、問題のないレベルに引き上げるべき」と要求してきました。

2015-10-12 10:07:17
斉藤正美 @msmsaito

「保育者」という同一名称を求めて行動した男性保育者たちに対して、驚くことに、96年厚生省は「保父」の名称ならすぐあげるけど、それ以外は認めないと主張しました。  tokyo-danhoren.com/nenpyou.pdf

2015-10-12 10:07:41
斉藤正美 @msmsaito

しかし、男性保育者たちは、「保父」だと「父親代わり」にすぎず(「保母」は「母親代わり」)、そうではなく専門職として認めさせることが重要と考え、『保父と呼ばないで』(かもがわ出版)という本を出して「同一名称」の主張を貫いた。kamogawa.co.jp/kensaku/syosek…

2015-10-12 10:07:57
斉藤正美 @msmsaito

1999年に、ようやく、男女共通の「保育士」という名称に統一されたのでした。(男性保育者たちは、「保育者」という名称を希望してましたが、「保育士」で了承)

2015-10-12 10:08:16
斉藤正美 @msmsaito

これは、99年に改正された男女雇用機会均等法で、性別を理由とする差別の禁止のために、「男性または女性を表す語を含む職種の名称を用いること」が指導されたことにも後押しされました。

2015-10-12 10:08:29
斉藤正美 @msmsaito

名を体を表すといいますが、「子供の面倒をみてくるおばさん」という意味の「保姆(うば)」が法令でも使われていた「保母」から、新たに「保育士」という名称になることで、「保育士」が男女ともに専門職として認められることになる一歩だと思います。

2015-10-12 10:08:42
斉藤正美 @msmsaito

これまで女性たちが主に担ってきたために、「保育士」という職業も冷遇されてきた歴史がありました。それは、結果として、志をもった男性保育士たちの処遇にも暗い影を落としてきたのでした。 男性保育士たちの地道な活動については、こちら参照。tokyo-danhoren.com/nenpyou.pdf

2015-10-12 10:08:57
斉藤正美 @msmsaito

ケア労働がこれまで女性の役割とされてきたために社会的に冷遇されてきた結果として、男性にも暗い影を及ぼしてきたことが保育士の例をでよくわかります。 安倍政権は大家族政策を進めてますが、子育てや介護などのケア労働が女性に任されてきた歴史を不可視化したままでは決してうまくいきません。

2015-10-12 10:15:04
斉藤正美 @msmsaito

男性保育者の数については、現在一万3160人が就業しているというデータ。 gender.go.jp/about_danjo/wh… しかし、資格を持っているけど、処遇が悪いので就業していない人も多数いると思われます。 政府もコラムで書くだけではなく、しっかりと待遇改善に努めろ、と思う。

2015-10-12 10:23:41

コメント

斉藤正美 @msmsaito 2015年10月12日
早速にまとめていだき、ありがとうございます!
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斉藤正美 @msmsaito 2015年10月12日
面倒なことをお願いしたのに対応していただき、感謝です!
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Masahiro Kozuka @masa_koz 2015年10月12日
片親等で上手く育てられない場合の社会政策として保育所が始まったのも影響してるのかなぁ。
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芝尾幸一郎 @shibacow 2015年10月12日
上の資料で出ていた看護師の待遇改善の歴史によると看護師は1970年に待遇が改善したそうだ。 ミクロでの職場の運動、マクロでの政治での働きかけを待遇改善の要因として上げているが、 さらにマクロの要因として、労働者全体の給与の上昇とGDPの増大がある。 下の資料は、1955-2009の年間平均給与、GDPの額と前年比較だ。
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芝尾幸一郎 @shibacow 2015年10月12日
https://goo.gl/Igwpkv 青い線が年間給与、緑がGDP。ちょうど1970-1980に年間給与とGDPが増大している。 待遇改善にはGDPの増大が必要になってくるではないか。 給与に関しては、民間給与実態統計調査を参照した。
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富士宮 星哉 @Wishhome 2015年10月16日
しかし、何かというと「安倍政権は~」って何か政権批判のテンプレでもあるのかねぇ
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space swimmer @space_swimmer 2015年10月27日
数十年後には、大逆転しそうなのが、保育士。続いて、介護士。
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