岡山大津田氏の論文から 疫学者の役割とは

津田氏は、有意に多発、地域差ありとの主張を繰り返されていましたが、この報告では、地域差(内部比較)は有意差なし、癌統計との比較(外部比較)は方法として不適切。それでも警告することに意味があるというのが疫学者である彼の立場であるということを私たちは理解した方がよさそうです。 http://journals.lww.com/epidem/Abstract/publishahead/Thyroid_Cancer_Detection_by_Ultrasound_Among.99115.aspx
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シュー @shu_n148

甲状腺癌はほとんど増えないと見込まれているが、増えるとしても新たなヨウ素被曝の心配はないので癌の発生は減らせない。一定数発生する甲状腺癌への対策としての超音波検診は早期発見の利益よりも不利益(過剰診断、早すぎる早期発見による精神的負担など)の方が上回るのではと危惧される。

2015-10-09 18:01:50
シュー @shu_n148

デタラメで癌が増えたと騒ぐことは、検診を受ける子どもたちの精神的負担、過剰な治療への圧力などの不利益面を拡大させるだけでメリットはない。さらに県外の人たちの不安を煽ることで不利益が上回るかもしれない検診を拡大させることになるので、大事なのはより正確な評価を慎重に行うことだと思う。

2015-10-09 18:08:32
シュー @shu_n148

津田さんの主張は、検診結果を検診によらない甲状腺罹患率と比較しているという一点だけでも60倍とか12倍とかの数字に意味はないと言えるし、地域差も有意差ないのに時間の問題だと強弁しているだけ。御用学者批判を免れているような人で論文を批判的に読める人はいないのだろうか。

2015-10-07 18:23:46
運小次郎@新党「ペンギンの生活が第一」 @hseino1

@shun148 Methodsの最後のほうで「潜伏期間4年は原発事故から症例発見の期間の最大値と仮定した(意訳)」とあります。この時点で「事故後に発生したことを示すための仮定が事故後に発生」という循環論法になっていて意味がないのではないでしょうか。ご意見をお聞かせください。

2015-10-07 18:56:18
シュー @shu_n148

@hseino1 そうですね。ほとんどが事故後発生だと仮定して潜伏期間決めて、説明のつかない結果が出れば仮定が間違っているということだと思うんですが。

2015-10-07 19:58:47
シュー @shu_n148

.@hseino1 潜伏期間の定義をエコーで診断可能になってから実際に診断されるまでの期間としているようなので、先行調査に限れば、10歳以下でほとんど見つかっていないこと、診断時平均年令17才であることから7年以下と考えられ、4年というのはそんなに外れていない。たまたまですが。

2015-10-08 07:52:53
シュー @shu_n148

.@hseino1 でも、それは先行調査に限ったもので本格調査ではもっと短くなりますし、症状発見ではずっと長くなったり過剰診断の問題もあるので、4年を一般化して推計できると考えるのが間違いです。

2015-10-08 08:06:08
シュー @shu_n148

@hseino1 そうですね。事故と検査のタイミングから潜伏期間を決めるというのは全くのデタラメですが

2015-10-08 08:33:57
シュー @shu_n148

全くデタラメに決めた潜伏期間4年から、全国調査の5-24歳の年間罹患率6.5人/100万人を使えると考え、19歳以下の検診発見率を3人/100万人・年と仮定し、3x4=12人を先行調査の600人/100万人と比べて50倍と主張しているみたい。

2015-10-10 13:49:09
シュー @shu_n148

でも、成長を止めるようなものの過剰診断がないと仮定しても、30代で見つかるものの前倒しと考えれば、70人/100万人・年くらいで先行調査分の潜伏期間を5年とすれば350人、7年とすれば490人。もう少し上の年代を使えば逆転するし、考えかたでどうにでもなる。

2015-10-10 14:13:23
シュー @shu_n148

津田さんは事故から検診までの期間から小児甲状腺癌の一般的な潜伏期間(発生からではなく検出可能になってから診断までの期間)がわかると考えているようだ。つまり殆どが事故後発生と仮定しているはず(50倍の過剰発生との主張にも合う)だが、それなら潜伏期間は4年ではなくせいぜい1.5年。

2015-10-10 22:09:56
シュー @shu_n148

津田式で計算すると、3x1.5=4.5人:600人/100万人で133倍の過剰発生ということに。それを津田式で本格調査に当てはめれば、3人/100万人・年x133に検査間隔の3年をかけて1200人/100万人みつからないと、先行調査が過剰発生という仮定が間違いということになる。

2015-10-10 22:24:55
シュー @shu_n148

ほとんど過剰発生とまでいかなくても、半分が過剰発生分とすると、50倍をそのまま使うとしてもスクリーニング効果が25倍で津田さんが否定している値に。残りが潜伏期間1.5年で過剰発生したとすると、本格調査は100万人あたりで過剰発生600人+自然発生200人くらいないと合わない。

2015-10-11 00:56:55
シュー @shu_n148

さらに、津田さんは癌の増加はこれからがアウトブレイク本番だというような主張だからこれでも見積もりとして少ないくらい。こんなおかしな結果になるのは、先行調査の結果で癌の有意に増えているとか、スクリーニング効果で何十倍などはあり得ないと言った主張や潜伏期間の仮定が間違っているから。

2015-10-11 08:10:01
シュー @shu_n148

津田さんは「有意差なくても予想して警告すべき。はっきりしてから遅い。それがフィールド疫学だ」っていう主張だから、有意差ないとか指摘してもあまり議論にならないと思う。

2015-10-08 20:41:48
あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 @kikumaco

ところが、甲状腺被曝の原因になる放射性ヨウ素はとっくになくなってるから、この津田さんの立場にはまったく意味がないんだよね twitter.com/shun148/status…

2015-10-08 20:54:12
シュー @shu_n148

@tonkyo_Vc むしろ、有意差の出ていないところに異常をいち早く読み取ることに意味があるという感じですからね。

2015-10-09 01:34:09

津田氏の反論 これが現代疫学の姿勢?

シュー @shu_n148

反論というよりも疫学の考え方とか姿勢とかを訴えてるだけ。数字が大きければとりあえず警告する。対照を会津にして差がでなければ、まずは差がでるところを見つけることが重要で、原因は後から考えればいい。そういう姿勢だとみんなが知っていればいいけど、講演会などでは、もっと断定的だからな。

2015-10-20 17:44:09
シュー @shu_n148

自分も有意差だせてないけど、証拠もないのに反論するな。標準的手法で大きそうな数字がはじき出されたから、とにかく警告すべし対策すべしという考えなんですね。感染症や未知の公害病などの対策はそういう姿勢も必要ですが、甲状腺癌に対しては標準的なアプローチとは言えないのでは。

2015-10-19 23:57:39
シュー @shu_n148

日本の成人超音波検診(初回)の発見率と通常の年間罹患率の比は男女合わせて280倍。津田式に潜伏期間4年とすると、280/4=70倍で20~50倍よりも高くなる。

2015-10-20 10:44:02
ryugo hayano @hayano

Epidemiology誌には津田論文に7報の批判が投稿された. 著者数は合わせて23人.海外の専門家は12人(うちWHOが10人).日本の専門家は11人(うち県立医大が,8人) twitter.com/hayano/status/…

2016-02-05 18:23:47
ryugo hayano @hayano

(福島県立医大)【津田敏秀博士らの論文の方法の誤りを指摘したLetter「Epidemiology」誌電子版に掲載】fukushima-mimamori.jp/news/2016/02/0… 「津田博士らの結果は、実際とはかけ離れた仮定を前提にして得たものですので、必然的に実際とは違っている」

2016-02-05 18:16:13
シュー @shu_n148

津田氏の反論でも、エコーで検出可能になってから臨床的に診断されるまでの期間を4年と決めた根拠は福島医大の手術症例の報告しかないみたい。リンパ節転移や被膜浸潤のないものは8例しかなかったとあるが、それは10mm以下に限った話では。 twitter.com/shun148/status…

2016-02-05 17:39:47
シュー @shu_n148

成人甲状腺癌は診察や検査による偶然発見が多く、福島での症例の特徴(腫瘍径1.4cm、リンパ節転移74%、遠隔転移2%)も成人のものに近い。予後にあまり影響しない軽度皮膜外浸潤(39%)が高いのは甲状腺が小さいことによるのではないか pic.twitter.com/k0EOetobmk

2016-01-08 21:35:07