「単館系」の映画興行とDVD発売の現状について

@TRiCKPuSH 氏の「単館系」の映画興行の現状についてのツイートをまとめました。
0
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH

『キック・アス』の公開でいろいろ考えるのは、いわゆる「単館系」と呼ばれる映画興行の現状。DVDが3/2だっけ、もう発売が決まっている。だからそれまでの3ヶ月で興行をまとめていかなければならない。90年代なら特定の劇場でゆっくり興行を育てて、良ければ1年近くかけて順次公開していく。

2011-01-12 23:00:16
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH

「単館系」と呼ばれる映画の興行は、ゼロ年代に入ってシネコンとDVDによって大きく変わった。『ピンポン』や『アメリ』などが単館拡大(シネコン含む)によって、興行が大きく成長するようになった。リスクはDVDという保険でカバーしてきたが、そのDVD市場がここ数年激しく落ち込んでる。

2011-01-12 23:05:08
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH

『キック・アス』から思うのは、DVD発売がもうちょっと先なら興行をゆっくり丁寧に育てられたんじゃないか、ということ。他での興行をさせない岩波ホールが結局活況を呈しているように。そこまでは言わなくとも、単館拡大のスピードを少し弱めることで、興行の質をキープできたのではないか、とか。

2011-01-12 23:08:39
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH

単館拡大をしなきゃならない提供・配給側の事情としては、買付金額(MG)がゼロ年代に高騰したという背景もある。単館拡大を狙うしかない状況になった。ただ、MGはここ3、4年下落気味で、さらに円高で買いやすくはなっているらしい。

2011-01-12 23:11:45
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH

12/18公開の映画のDVDが3/2発売というのは、それがほぼ興行と一体化していることを意味する。興行での記憶(宣伝効果)が薄れないうちに繋げようとする。その気持ちはわからなくもないが、『キック・アス』のように興行が良かった場合は、興行の特性が失われるリスクもある。

2011-01-12 23:15:08
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH

ちなみに、興行からDVD発売までの期間は、ハリウッドメジャーでは、4.5ヶ月という不文律があるらしい。たしかに概ね守られているが、メジャーでも4ヶ月程度のところが現れている。独立系はどんどん崩れていて、『レバノン』や日本映画『ユリ子のアロマ』は公開翌月にDVD発売。

2011-01-12 23:19:36
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH

劇場公開からテレビ放映までは1年という不文律があるんだけども、日本テレビ製作の『DEATH NOTE』前編が、公開から4ヶ月後の後編公開直前にTV放映されて、フジテレビの亀山さんが怒ったという一件があった。DVDも誰か怒らないと興行の価値がどんどん失われていくと思うんだがなぁ。

2011-01-12 23:33:12
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH

本編やりましたっけ? たぶんそれは『20世紀少年』型“ダイジェスト”かと。限りなくグレーに近いですが。RT @menboulover ところがフジも『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』で同じような事やって叩かれたんですよねw

2011-01-12 23:40:08
MATSUTANI Soichiro @TRiCKPuSH

今年も、おそらく日テレ『GANTZ』とCX『SP』で同じことやると思いますよ。 RT @menboulover: 失礼ダイジェストでした。でも公開から3ヶ月ぐらいでやって驚いた記憶があります。

2011-01-12 23:46:12