幼いころ拉致された魔女の館で禁書ばかり読みふけり、邪悪な隠蔽法とか迂回術ばっかり鬼のように身に着けてしまい、上京して権力に取り入って何もわからない都人に天才ともてはやされるようになった、曲学阿世の見本みたいな外面だけはいいライバル娘が、二人の前に立ちはだかる。
2015-10-13 03:33:25単機で一戦して地べたに這いずった元村娘の見習いグラファーが、「でも先生はそんなの魔法陣じゃないって! もっとまっすぐで心を震わせるものだって!」と泣き叫び、ライバルに土足で頭を踏まれるところまで見えた。
2015-10-13 03:38:11あまり日常生活のすみずみまで魔法陣が浸透していても、やる気しぼむんだよな。飯屋のおっさんが魔法陣で鍋を熱してたり、軍隊が大規模戦で魔法陣乱発しまくっているようなのは……。それより、使い手群そのものがうっすらと敬して遠ざけられてるような空気がいい……。
2015-10-13 03:50:09「これからグラフはどんどん隆盛して人々に広く応用され親しまれるようになるだろう」なんて見通しになると、これは(俺的に)すっかりSFになってしまうので、ここではやりたくない。秘儀として営まれ封じられる領域内でじたばたするグラファーたちかなあ。でかい天災に直面し無力で呆れられる等。
2015-10-13 03:56:29一回きりの奇跡でない、カジュアルな応用と発展は、魔道に似つかわしくない。使い手の能力内で高められはするけれど、死んだらそれきり、ただ事跡とそれが可能だったという事実のみ伝えられるぐらいのほうが、風情がある。
2015-10-13 03:58:59その点で、火力とバフを分けておくのは、いいかもな……人は魔法という奇跡を起こせるが、制御できない。制御できる者は、魔法を熾せない。異なる二つの特性を持つ者が出会った時だけ、それは現れる。出会いが奇跡であるのは言を俟たない。
2015-10-13 04:03:36であるからには、一人で両方やってるように見えるライバル娘さんは、その内に天理に背く歪みをおのずから抱えこんでしまってるわけでうふふ。
2015-10-13 04:05:15マスターはかつて大森林火災を一世一代の魔法陣で消そうとしてね……それは成功したんだけど、火力源になってた相棒をブースト過剰で疲労死させたことがあってね……村娘が相棒娘といい感じになってどんどん調子出てきて、やりすぎて寝込ませちゃったときに激怒して、訥々と話して聞かせるとかね……。
2015-10-13 04:21:02これ、火力娘が主人公じゃないかなあ。そこよっぽど強く光らせないとかな。あえてそこを外してグラファー娘中心で行くのは……まあいいんだけど。ワトソンから見たホームズみたいな感じになって、軸がぶれそう。
2015-10-13 04:22:50魔法は彼岸と此岸の境界を破ってあちらの無尽蔵の力を引き出すものであり、魔法陣はそれをよく整えて効率を高めるものにすぎず、どのみちマクロに見れば世界破壊行為である、ゆえに魔道は濫用するべきではない、と信じられているところから、さっきのあれこれは始まる。
2015-10-13 04:31:37ここに、力の源からして違う神聖魔法を導入したり、さらに複数の神を立てて体系間の対立みたいなもんを入れたりすると、ややこしさ爆発して死ぬから、やらないほうがいい。
2015-10-13 04:38:57ライバル子さんは間違った方向に入りこんでいるのだが、それは科学的手続きを間違えているのでもなければ、科学を応用する道徳的な方向を間違えているのでもない。「非科学的な世界で科学的なアプローチを取り、科学が可能だという欺瞞を行って偽の希望を広めている」点が間違い、なのであるかな。
2015-10-13 04:50:58地球よりも諸象の揺らぎが大きく再現可能性が低い(つまり、基本狂っている)魔法世界で、応用可能範囲がずっと狭い魔法陣運用という技術の限界点あたりで混迷しつつ、それでも耐えられる人間精神の在り方を言う、みたいな話になるのか、これ。
2015-10-13 04:56:17愛とか友情とかあるから、人間は非科学的な世界でも生きられると思うが(というか、歴史のほとんどはそうやって生きてきた)、大きなことを整頓する神やグレートサムシングをまったく考えてはならないとなると、少なくとも理屈に基づいて考える人間にとっては、きっついせかいになるよなあ。相棒か。
2015-10-13 05:01:06「この世界は、(地球と違って)がんばれば誰でも同じ成果を出せるわけではない世界である」ということに元村娘が気づいて、恐慌に呑まれかけるのが、この話。
2015-10-13 05:10:58魔法で魔法陣を書けて、その魔法をプレキャストなりゴーレム使役なりで構成できるとすると、うんと小さなスターターで魔法を起動できるな。というかそれは逆に、拡大型自己展開する魔法を作るということでもあり、それは容易に暴走するだろうから禁呪指定待ったなしだな。こんなことばっかり言ってる。
2015-10-14 21:16:05魔法で描かれる魔法陣と、その魔法陣で増強される魔力で発動する魔法を1サイクルとして、無限に自己の体を発動し続ける禁断の魔法生命。
2015-10-14 21:18:24魔法で魔法を起動する単極性永久魔法は存在しない(存在するなら宇宙は魔法で充填されてしまう)。魔法で魔法陣や呪具を生成し、生成したもので魔法を発動する双極性永久魔法は、過去存在したが禁止されている。魔法と魔法陣の次に負帰還型魔法陣(ガバナ)を挟む、三極性永久魔法が構想されている。
2015-10-14 21:23:59