15.10.13.DANWASHITSU 59th西田司氏「建築を、ひらく」講演実況のまとめ
- Maison0124
- 1409
- 0
- 0
- 0
滋賀県立大学へ。今日は滋賀県立大学、明日は大阪市立大学で二年生設計課題の非常勤講師なので、関西一泊。今夜は滋賀県立大学でのDANWASHITSUに西田司さんレクチャーとのことで、久々に拝聴します。楽しみ。
2015-10-13 11:08:48西田さんは横国の先輩でもあり、YGSA時代の設計助手でもあり、403の活動のきっかけとなったヨコハマアパートメントの設計者でもあります。
2015-10-13 18:35:29始めます。西田さんプロフ。横国、スピードスタジオを保坂猛さんと学生時代より活動。その後オンデザイン設立。石巻2.0の立ち上げに参加。建築とコミュニケーションを横断。
2015-10-13 18:38:55西田:「建築を、ひらく」滋賀県立大学には三年前に卒制講評会で。課題を観たらすごい面白い大学と感じた。琵琶湖の水質改善、林業、などの具体的なテーマが自然と出ていた。戻って来れて嬉しいです笑 今回のDANWASHITSUは、学生の自主企画ということで、大変素晴らしい活動。
2015-10-13 18:41:22西田:学年も多様だと思うので、それぞれ解釈してください。僕も普段パートナーと設計している。自分自身の一人から生まれる発見にはそこまで興味がない。皆さんそれぞれとの間に何かを発見したい。それがモチベーションなので、積極的に質問などいただければ。
2015-10-13 18:42:28西田:大学を卒業して、16年目、設計活動のスタートは住宅。山梨の別荘、都市部の狭小住宅、住宅地の中、街並が連続する敷地の中、自然の植生と調和する敷地、別荘地、いくつか、クライアントの要望を叶えつつ、建築の射程を広げる。ということを住宅ではやってきた。
2015-10-13 18:44:30西田:わかったのは「生き方が変われば、建築も変わる」。設計者が提案をしなくても、そもそもの生き方が面白ければ建築も面白くなる。で、そもそも建築とは何だろう。自分たちが建築だと思うことを考えていくと、建築する、建築を考える行為自体が生き方やコミュニティを現しているんじゃないか。
2015-10-13 18:45:59西田:建築を分析していこうと。それで建築を開くというテーマにした。同名の書籍もありますし、滋賀県立大学の高柳先生と作った建築計画の教科書もあります笑
2015-10-13 18:47:08設計・住まい・庭を、ひらく
西田:設計環境をオープンにすること。20組のクリエイターがシェアする場所に入居。横浜の街に答えるためにゴミ拾いをしている。設計事務所間取りは展示付き打ち合せスペースをエントランス付近にしてなるべくいろいろな人が気軽に入ってこれるように。壁面には銅塗装を試した。
2015-10-13 18:49:09西田:展示は月ごとにスタッフが入れ替える。オンデザインのテーマは、①コミュニケーション、②対話、③ヒアリング。スタッフは16名、20代-60代まで。自分の席はなく、打ち合せスペースが自分の席。設計のミーティングを延々と。自分の予定をカレンダーでスタッフが管理できるようになってる。
2015-10-13 18:50:58西田:多様な人材から生まれることにシフトしている。サッカーに例えると、マラドーナみたいなカリスマから、ボールポゼッションを重視したチームプレーに重きを置くスタイルに。全体の動きのプロセスが戦略。それと似た設計手法があるんじゃないか。そこにはスタッフだけではくクライアントも参加。
2015-10-13 18:53:04西田:対話の風景。ということでパートナー制。そこから建築を考える。竣工後も自走する建物だったり、いろいろな人の価値観が共存することで建物が開かれていく。パートナー制は集まる前提を持つ。
2015-10-13 18:54:27西田:事例紹介。ヨコハマアパートメント。横浜駅の沿岸部から2km入った住宅地。一般的なワンルームの間取りをずらし、共用廊下を広場と呼ぶ大きな玄関に、ワンルームを二階に載せる。周辺の住宅密度は高く生活感がにじみ出る。
2015-10-13 18:56:07西田:1Fがピロティになっていて、周辺と地続きの場所、床暖房もあり、共用キッチントイレがある。2Fにも最低限の設備はある。共有部が大きく占有部が小さな集合住宅と言える。それで起こることの一つは、居場所の選択性。放任することで生まれる使い手の自主性。
2015-10-13 18:58:07西田:月一回事務所も参加する入居者会議があって、イベントを考える。階段を利用した流し素麺とか、ママ会、お茶会、武田双雲的なモップで書き初め大会、壁面を利用したプロジェクション、通常の木造住宅では想定できないような使われ方。一人で住んでいたら出会えないような価値がある。
2015-10-13 18:59:32西田:世帯数の推移、30年前から、子供がいる世帯(核家族)が40%から25%になっているが、今の住宅政策は核家族が前提。増えているのは、一人暮らしと夫婦のみ。今の世の中はそもそも核家族中心ではないといえる。そういう中での事例を紹介します。
2015-10-13 19:02:12西田:「家と空き地」音楽が好きな奥さんとサーフィンが好きな旦那さん、仕事も同じなのに、だが休日は会わないそうな。一つの家を建てるのに全く違う生活が二つある。だから家を二つ建てて隣り合う形式とした。ondesign.co.jp/works/057/#wor…
2015-10-13 19:03:51西田:模型の密度はいつも高い。旗竿の敷地に対して少し角度を振った二つのヴォリューム。空が抜けているおおらかさを空間に取り込みたいということで間のでかいヴォリュームにはトップライトと上部最高。結果奥さんは音楽留学笑。二人の自律した個が一緒に住む。
2015-10-13 19:05:36西田:次はFIKA。ondesign.co.jp/works/063/#wor… 10坪。一人暮らし。家建てようと思ったのは、雑貨を集めるのが趣味。平日はサラリーマン、休日は雑貨屋。雑貨屋は儲けたいというわけではない。入り口に背の高い棚を設けた。北欧雑貨。
2015-10-13 19:07:23西田:棚は二階まで続いていて、二階は裏から私物置きとして使う。場所は東長崎。商店街に対して顔を振ってエントランス+背の高い棚スペース。そこから採光。2坪のショップ。棚の存在感によってお店も充実しているように見える。外からは大きな開口から棚も見える。見えてもお店だから大丈夫。
2015-10-13 19:08:52