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二風谷判決にみるアイヌと平和 by平和たん

最近アイヌが注目を集めてると察知した平和たんによる民族・マイノリティと平和の話。 構成は 1.二風谷ダム事件判決 2.民族・マイノリティと平和
社会問題 民族問題 平和 アイヌ
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平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
アイヌ関連のツイートが結構リツイートされてるから、なんで?と思ってたけど、アイヌ系日本人って表現が差別的か、などが議論になったみたいだね。 関心が高いみたいだし、平和と民族問題は密接に関わってるので、連続ツイートをすることに決めました! お邪魔でしたらごめんなさいm(_ _)m
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
テーマは、「二風谷ダム判決にみるアイヌと平和」ってことにします。アイヌ系日本人って用語の問題にも答えられると思うよ。そんなに多くの人が見てくれるとは思わないけど、これは重要な問題だからね。では、始まり始まり~。
1. 二風谷ダム判決とは?
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
1.二風谷ダム事件判決 アイヌについて考えるにあたっては、この判決は避けて通れないし、色々な示唆があるのでこの判決を出発点にするよ。 アイヌ人の聖地とされていた二風谷って場所に北海道開発局がダムを作ったことについて住民だったアイヌの人が訴えた事件が、二風谷ダム事件だよ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
この二風谷でアイヌの人が元々持ってた土地を北海道開発局が収用してこのダム(上空写真の手前にあるよ)を作ったんだ。その土地収用が違法だって裁判所に訴えられて、出された判決が二風谷判決だよ。地裁判決で終わってるけど、とても重要な判決だよ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
判決の内容に移るよ。まず、土地収用法20条3号は、収用によって得られる利益と失われる利益を比較せよ、つまり、ダムを作る利益とダム建設に伴うアイヌの人を含むその他の人の不利益はどっちが大きいのか?を判断して土地を収用をしなさいとしている。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
ダムを作る利益は、過去に二風谷にある川が洪水になって死人が出たり家が半壊・浸水したことがかなりあって、それを防止できるってことが一番だ。 失われる利益は?アイヌの幸福追求権・少数民族の権利の侵害だよ。自由権規約第27条にいう少数民族であることは疑われなかった。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
民族かどうかが疑われなかったのは、二風谷での文化的特性によってるよ。アイヌ語狩猟・採集・漁労によって自然の恵みを与えくれる神と共存するって価値観イオルっていうアイヌ独特の生活圏を持ってた。こうしたところで、文化的独自性が認められたから、民族だったんだよ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
特に二風谷はイオルのひとつで、沙流川における独自の食文化や鮭での衣服の作成、チプサンケっていう独自の舟おろしの儀式の場、聖地のチャシ遺跡の存在など、アイヌの人にとって二風谷はとても重要な土地だったんだ。これらの文化を営むことが、少数民族の権利・幸福追求権と認められたんだ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
裁判所は洪水防止とアイヌの人権、どっちの利益が大きいと判断したと思う? 正解は「判断しなかった」だよ。土地収用に関して建設大臣は利益衡量の判断権を持つけど、その判断があまりにも不合理だったから、その判断に基づく収用も違法ってなったんだ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
どう不合理だったか?ここがこの判決の最も重要なところだ。前置きがながくなっちゃったね。 まずアイヌの人権には特別の配慮をす必要があるとして、理由を4つ挙げてるよ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
理由その①:幸福追求権は、社会の多様性を前提として、社会の一場面における弱者に対して、強い立場の者がおごることなく謙虚にその弱者をいたわり、多様な社会を維持して発展させるために重要な権利である。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
理由その②:少数民族固有の文化は多数民族に同化せず民族性を維持する本質的なものである。したがって、民族固有の文化を享有する権利は個人の人格的生存に必要とすらいえる重要な権利であり、また多数者が社会的弱者の立場を尊重する、という民主主義の理念にかなう。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
理由その③:アイヌは先住民族であるから、あとから来た人たちは当該民族に配慮する必要がある。ここでいう先住民族とは、「統治」が及ぶ前にそこに独自の文化を作っており統治が及んだあともその文化を維持している人たちを言い、松前藩の統治が及ぶ前からいたアイヌは先住民族である。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
以上を踏まえると、本件収用はどう評価できるか? ①自然重視の価値観に基づく衣食生活の基盤をなす鮭捕獲禁止など、民族独自の食生活や習俗を奪う。この価値観は、ともすれば単一の価値観だけでよしとしてしまう日本社会に、多様性をもたらしてくれる。このことへの配慮なく、収用は行われた。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
②北海道旧土人保護法で給付地を下付して、民族の本質的な生き方でない農耕生活を余儀なくさせ、アイヌ文化を破壊することとなった。また、本件収用は、同法によって民族性の衰退の一因を与えながら下付後僅か100年もしないうちに、土地を取り上げることを意味する。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
③上述の事情を知ろうともせず、本件収用を行うことは、多数構成員による支配に対する反省もなく、自己の民族への誇りと帰属意識を有するアイヌ民族から民族固有の文化が深く関わった先住地域における土地を含む自然を安易に奪うことを意味する。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
以上のように、少数民族の権利と幸福追求権の趣旨に照らして、本件収用の重大性を認識せずになされたアイヌの文化を破壊した行為は、あまりに短慮であり、かつ本来アイヌへ行うべき配慮に欠けるがゆえに、違法とされたんだよ。
2. 民族・マイノリティと平和
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
2.民族・マイノリティと平和 二風谷判決、長かったけど示唆に富んでたでしょ? この判決だけで色んな分野の人と議論ができると思うけど、私は平和たんなので、平和との関連で本判決を分析するよ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
民族の共存ってすごく難しいよ。判決も言うように、支配権を握る側が他の民族・宗教の価値観を理解しにくいから 、国政においても彼らの文化や社会の多様性に配慮できない場合が多い。 民間人の間でも、民族などが違うとついつい互いに攻撃しちゃうなんてよくあることだよ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
しかも民族や宗派間の人口がある程度均衡してる国だと、ひとたび対立が生じたら、ある日突然隣人が敵となって殺戮・レイプ……なんてこともある。ケニアでは民族的対立が原因でそれが起きて、平和は失われたよ。 日本は民族間の人口が違いすぎたから、運良く内戦につながらなかったってだけだよ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
宗教対立は今のイラクを見れば分かりやすいね。シーア派・スンニ派・クルド人の三すくみ構造とも言われるイラク社会は、なかなか民族対立から抜けだせずにいてテロが絶えないし、最近なんかISまで出てきた。平和と民族は密接に関わる問題だっていうのは、わかってくれたと思うよ。
平和たん【手動休止中】 @heiwa_tan
二風谷判決がいうように、多様性と相違を前提とした社会の維持と発展ができればいいんだけどなかなかできない。平和のためにはそれが重要なんだけどね…… できない原因は、ほとんどの場合、日本国憲法の前文にもある、「恐怖と欠乏」にあるよ。
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コメント

404ATA @404ATA 2015年12月30日
しかし自分は障害福祉やっていてマイノリティへの配慮にも限度というものがあって何事も限度越すと異常だなと思ったね。 今の社会は障害者の社会参加とか言って何かしら犯罪に走る危険性の高い種類の障害者まで何の対策もせずに野放しだからね、それで案の定犯罪犯しても「障害者だから」で全部許されるのね、いくらなんでもそれはない。 ここで語られていることは当然そっくりそのまま逆も言えるわけでマイノリティに対する配慮に必要な社会的コストもまた考慮しなければならない。
嵯峨院阿淳/鈍関こたついぬ @Le15erKotatuinu 2016年6月11日
井上勝生『日本の歴史18開国と幕末変革』(講談社学術文庫)の序章においてアイヌ民族の独自の営みを述べている。
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