【「現代疫学におけるLatencyの定義」メモ】Yurihiranumaさんのツイートまとめ(2015.10.16作成)

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ロスマンの疫学―科学的思考への誘い Kenneth J. Rothman amazon.co.jp/dp/4884123727/… 岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野 本の紹介;疫学・統計学(入門偏) unit-gp.jp/eisei/wp/?cat=…

2015-10-16 09:46:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

引用:(原著についての説明) ロスマンの名著の第二版。古典的な疫学とは異なり、「近代疫学」のエッセンスが書かれている。因果推論をする上で重要なモデルの一つである、sufficient-component cause modelsに関しても記載されている。

2015-10-16 09:47:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Epidemiology: An Introduction Kenneth J. Rothman amazon.co.jp/dp/0199754551/… こないだ、某方面から勧められて買ってたのに気づいて、今読んでるでござる。

2015-10-16 09:48:59
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

初版はここでも読めるけど books.google.com/books?id=Z3vjT…、今読んでるこれの方が読みやすいかも amazon.co.jp/exec/obidos/AS…

2015-10-16 10:14:53
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

で、 empirical induction time (so-called latency) = induction period + latent period latent period ≠ “latent duration” on p. 4 of 論文

2015-10-16 20:21:18
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Rothman著『Epidemiology: An Introduction』のp.28最終パラグラフだけ、和訳してみました。 初版books.google.com/books?id=Z3vjT… だと、p.16の下から2番目のパラグラフだけど、ちょっと言い回しなどが違う。

2015-10-16 20:30:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

仮訳:発がん現象において、イニシエーター(initiator)とプロモーター(promoter)は因果メカニズムにおいて使われる用語で、それぞれ初期と後期に作用する、がんの原因構成要素(component causes)を指す。

2015-10-16 20:30:52
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

仮訳(続):がん自体は、しばしば、誘導時間(induction time)が長い疾病プロセスであると考えられてきたが、これは誤解である。

2015-10-16 20:33:17
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

仮訳(続):プロモーター(promoter)のように因果プロセスの後期に作用する構成要素の誘導時間は短いとされ、最後の原因構成要素(例えば、先の、突風による大腿骨骨頭骨折の例)の誘導時間は常にゼロとなる。これは、最後の原因構成要素の作用後に、疾病が起こるからである。

2015-10-16 20:34:23
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

仮訳(続):しかしその時点で、疾病の存在が必ずしも明らかなわけではない。大腿骨骨頭骨折はすぐに明らかになるかもしれないが、発生したばかりのがんは、かなりの時間が経たないと、気づかれたり診断されたりしないかもしれない。

2015-10-16 20:35:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

仮訳(続):疾病の発生と、その後、疾病が医学的検査や症状発現により検出されるまでの経過時間は、潜伏期間(latent period)と呼ばれる。潜伏期間の長さは、疾病の検出方法の改善により、短くすることができる。

2015-10-16 20:36:07
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

仮訳(続):しかし、誘導期間 (induction period)は、疾病の早期検出によって短くできない。これはなぜかというと、誘導期間が終了するまでは検出すべき疾病が存在しないからである。

2015-10-16 20:36:45
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

仮訳(続):現実的には、疾病がもっと後にならないと検出されないのであれば、疾病プロセスがいつ始まったのかを確定できないため、誘導期間(induction period)と潜伏期間(latent period)の区別をつけることは困難かもしれない。

2015-10-16 20:36:59
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

仮訳(続):成長の遅いがんのような疾病が、多くの原因に関して長い誘導期間を持つように見えるのは、潜伏期間が長いためである。

2015-10-16 20:37:23
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

勝手な補足:一般的に潜伏期間(latency)と呼ばれているのは、 Rothmanらによると、誘導期間(induction period)と潜伏期間(latent period)を合わせた、”empirical induction time” のことである。

2015-10-16 20:38:18
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

疫学者だから現代疫学(Modern Epidemiology)に精通しているわけではなく、Rothmanによるlatencyの定義も共通認識ではないようだ。疫学者でないなら、なおさら。

2015-10-16 20:40:33
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

だから話がかみ合わないのも不思議じゃない。

2015-10-16 20:41:48
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

日本語にしろ英語にしろ、その言語内でさえ、言葉が通じてないんだもん。数字だけ独自に分析し直しても何にもならない。

2015-10-16 20:45:15
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ロスマンの疫学~科学的思考への誘い~ 書評 inoyo.net/?p=1336

2015-10-16 09:43:07

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Rothmanによる「INDUCTION AND LATENT PERIODS」が出版されたのは1981年。 aje.oxfordjournals.org/content/114/2/… 疫学者や、他の研究者で疫学を用いてる人たちが1981年以前に疫学を学んだのであれば、現代疫学に詳しくない可能性もある。

2015-10-31 16:22:27
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Rothmanの現代疫学の古典的論文はこれらしい。1976年著。 「Reviews and Commentary: CAUSES」 aje.oxfordjournals.org/content/104/6/…

2015-10-31 16:27:33

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