荒木優太「反偶然の共生空間」感想集

第59回群像新人評論賞優秀作「反偶然の共生空間――愛と正義のジョン・ロールズ」(『群像』2015年11月号、http://gunzo.kodansha.co.jp/39015/42744.html)の感想をまとめました。お読みいただき感謝します。
0
齋藤俊夫【思索工房8月24日】 @MOGURAmaru

群像新人評論賞優秀作二つ読了。やはりロールズ論が優秀作になったのは解せないし「ケセルの想像力」が優秀作止まりなのも解せない。

2015-10-07 22:07:42
しぁな @rusyana_butsu

群像11月号、評論賞「反偶然の共生空間」読了。読んでいる間は面白く楽しめた。だが、この考えは偶然の事象に関係性を見つけだした、という妄想によっているもので、この著者こそが心配になる。この評論という名の幻想は文芸誌でしか成立しない空想でしかない。いっそ芸術を目指すべき才能かと思う。

2015-10-07 22:22:06
さんくん @y_Sn0430

さっそく群像買ってきて、群像新人評論賞優秀作の荒木優太氏の「反偶然の共生空間―愛と正義のジョン・ロールズ」読んだ。日々深めていらっしゃる偶然論の研究がひとつまとまった形で読めてわかりやすい。それと、いつかの東浩紀氏との偶然を愛することについての論争も響いているのかなとも思った。

2015-10-07 22:33:04
さんくん @y_Sn0430

構成のちぐはぐさは選評にもあったけど、やっぱり群像の評論賞の歴史的に、文学を持ってきて論じているのがとてもいいと思う。キーワードの共生空間も、共生というのは流行りのフレーズだけど、これを読むと掘り下げる可能性がまだあるなと思えてくる。

2015-10-07 22:40:32
甲田烈@EMS公認講師 @Koudaretsu

『群像』最新号を読む。評論の選評は厳しいが、現代思想的に異なる発想を数珠繋ぎにしていく恣意的ともみえるやりかたに、選者が飽き飽きしているのがうかがわれる。そういうのが撥ねられるということは、真剣にかんがえる良い時代になってきたのかもしれない。世相は困難だが、それは哲学の肥だ。

2015-10-08 18:52:15
町屋良平 @cori_uno

荒木優太「反偶然の共生空間ー愛と正義のジョン・ロールズ」(群像新人評論賞優秀作) よんだ。超おもしろかった。おれがたんに批評好きなだけなのかもしれないけど、比類なきときめき。あと読みやすい。他のひとの感想も欲す。

2015-10-08 19:16:17
すずきかおり(鈴木華織) @bellwoodgao

荒木優太さんの「群像」新人評論賞優秀作「反偶然の共生空間―愛と正義のジョン・ロールズ」を拝読。読んでて、ずーっと頭の中でEテレ「0655」の「今日の選択」の歌が流れてた。〈私たちの日常はちょっとした選択の積み重ねでできています〉的な歌。じゃ、偶然って何よ?(続く)

2015-10-09 15:24:43
すずきかおり(鈴木華織) @bellwoodgao

(続き)私小説も含めて〈小説における偶然〉って何だろうと考えさせられました。人間が生きてる(産まれる)のも偶然の結果だと思うと、悶々します。あと人類の永遠の課題の「愛」問題。「愛」の前にはロールズも敗北して逃げ出すという、「愛」は偉大なる厄介者。

2015-10-09 15:34:11
すずきかおり(鈴木華織) @bellwoodgao

文芸誌が募集した評論の賞で、ゴリゴリの日本文学の評論ではないトコロから受賞作が出たとは…。でも、何となく傾向は読めたかな、と。しかし、応募総数は200ちょいしかないんだ。小説と比べるといかに評論人口が少ないかが分かる(有名な小説新人賞は千の単位で応募が来るらしい)

2015-10-09 15:40:40
れおれおに @CpxReo

群像新人評論賞、荒木優太さん、お名前は存じ上げていたのですが、まさか明大卒の方。バカなのでまだざっとしか読めてないけど、自分が6年後とかにこのレベルのものが書けるのか。今日は豚汁を作りました。

2015-10-09 18:52:50
岡田羊 @nejimaki_panna

群像11月号 新人評論賞優秀作『反偶然の共生空間』荒木優太 ジョン・ロールズ、高橋たか子、ホッブズ、アンダーソン、オルテガの言葉を丁寧に借りた作品。命が貫かれていると響いた。偶然を受入れることで温かい場所が見つかるかもしれない。彼の作品『小林多喜二と埴谷雄高』も読んでみたい。

2015-10-10 00:21:20
バーニング @burningsan

群像新人評論賞の新木優太『反偶然の共生関係 愛と正義のジョン・ロールズ』を読んだけど、これはうーん、うーん、うーん。少なくとも偶然にたいするロールズのスタンスとその変遷、その上で何をどう愛するかについて触れるには分量が少ないし、アンダーソンやオルテガの引用も効果的とは思えない。

2015-10-11 16:44:53
バーニング @burningsan

簡単に言うと、書きたいことが先にあって、それに沿うように論を組み立ててしまった。あるいは高橋たか子の「共生空間」という短編小説から良くも悪くも想像を膨らませ過ぎた、というところかなあ。受賞はしたが選評でも批判が多いし、個人的にもあまり好意的には読めない。

2015-10-11 16:46:37
バーニング @burningsan

@Bonjin_Ponchi 出身が確か法政の文研で元々の専門は日本文学のようなので人文系のアプローチだと感じました。さっき書いたような理由で研究としてはだめだろうなと素人目に思いましたし、かといって評論としても……という感じなので特にチェックしなくても大丈夫です。

2015-10-11 17:22:16
はくち @meifuku29

群像の荒木さん、まず冒頭がカッコ良いよね。日常生活でも、「こここそがロードスだ」的な脅しに出くわすことがあるけれど、そんな時にこの冒頭文を思い出したいな。

2015-10-11 20:12:39
新宅睦仁 SHINTAKU Tomoni @tomonishintaku

選評から読むのが新宅スタイルである。「荒木さんのロールズ論はだれが見ても破綻している」「評論には間違う権利があり、切実な誤読は一箇の解釈となりうる」「この著者の構想力は買うべきだと考えた」すげえいい選評文だ。実に勉強になる。

2015-10-08 20:34:22
新宅睦仁 SHINTAKU Tomoni @tomonishintaku

荒木さんの評論読んだ。「正義が必然を偶然に変える力だとすれば、愛は偶然を必然に変える力だ。」名言。たぶん一生覚えてる。私は荒木さんを尊敬する。

2015-10-15 21:00:01
新宅睦仁 SHINTAKU Tomoni @tomonishintaku

ブログを書きました。ぜひ、お読みください。「愛と正義の誰かしら」 tomonishintaku.com/blog/?p=1929

2015-10-19 18:35:38
はちすまや @tangegozen

荒木優太氏の『小林多喜二と埴谷雄高』(ブイツーソリューション)が面白かったので、群像新人評論賞を受賞した「反偶然の共生空間-愛と正義のジョン・ロールズ」(「群像」11月号)を読んだ。とても面白かった。Facebookに感想書きました。facebook.com/kazuki.okamoto…

2015-10-20 21:17:46
吉良貴之|Kira, T. @tkira26

荒木優太さん(@arishima_takeo)の群像新人評論賞優秀賞、「反偶然の共生空間ーー愛と正義のジョン・ロールズ」(『群像』2015年11月号)読了。ロールズの「愛」ってこういうものだったかなあ?とかいろいろ考えるものの、全体として読ませる力があって心地よく驚いた。

2015-10-25 12:45:03
吉良貴之|Kira, T. @tkira26

大澤真幸の選評は、特定の正義の体系の下での偶然性と、複数ありうる正義の体系のどこに生まれるかというメタの偶然性を混同した悪質ないちゃもん。包括的なロールズ論ならばともかく、この紙幅ならば無視すべきもの。

2015-10-25 13:02:38
吉良貴之|Kira, T. @tkira26

熊野純彦先生(先生がつく)の「愛」の扱いが針小棒大ではないかという指摘はおそらくクリティカルで、「嫉妬」とかのほうがきれいにまとまっただろう。でも(ぶっちゃけ誰も注目しない)ロールズの「愛」からこういう議論をする力技がやはり見せ所ではあり、もっと長い文章で読みたいかなと。

2015-10-25 13:07:01
吉良貴之|Kira, T. @tkira26

群像評論賞ということで、いつかの鎌田哲哉「丸山真男論」みたいにジョイスとか引いて意味不明に怒り散らすものかと思ってたら違った。ロールズの「愛」の概念について文献を丁寧に押さえていけばアカデミックな論文にもなるだろうが、『群像』の評論でそう思わせることがよいかどうかは別問題か。

2015-10-25 13:26:01
nakajima mio @upupaepops00

…と、現実とフィクションの乖離についてモヤモヤと考えていた折、荒木優太「反偶然の共生空間―愛と正義のジョン・ロールズ」を読んだ。

2015-11-05 23:17:06
nakajima mio @upupaepops00

ロールズ『正義論』を足掛かりとするこの論文で「フィクション」とは人々に不平等に降りかかる不運=偶然を補償する仮構的システムを指すのだけど、小説や映画に使われる意味での「フィクション」、ひいては芸術作品が不平等の現実に対しどのような関係を切り結ぶのか?なんてことをここから連想した。

2015-11-05 23:18:36